ラカン精神科学研究所・福岡 タイトル 福岡 引きこもり うつ病 カウンセリング 相談 セラピー 精神分析 心療内科 子供の非行

1、業務内容

(1)精神分析

こんにちは、ラカン精神科学研究所 福岡の進志崇献(しんしそうけん)と申します。当研究所では、薬物や催眠、暗示を使わず対話療法、主に精神分析という心理療法・対話療法による悩みの相談・治療を行っています。

相談内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、家庭内暴力、神経症(強迫神経症・不安神経症・抑うつ神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、うつ病、統合失調症、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、自殺念慮、依存症、PTSD、不眠、自律神経失調症、性に関する悩み(インポテンツ・ED、早漏、不感症、男性・女性への自信喪失・恐怖、性同一性障害、夫婦・パートナー間の性の悩み)、家族問題(子育ての悩み・親子関係・夫婦関係・嫁姑関係)、生きる意味・目的、アイデンティティ障害など、幅広く対応しております。

相談者の中には「とにかく、話を聞いて欲しいと来所され、思いっきり不満を吐き出され、スッキリされて帰られる方もおられます。

(2)分析理論講座

分析理論を学びたいという方のために「分析理論講座」

生活の中のちょっとした場面で使える心理学のヒントが沢山あります。

(3)精神分析家養成講座

私どものように分析家を目指される方の為の「精神分析家養成講座」

(4)その他

研究所の所在地は福岡県福岡市です。遠地の方々につきましては、電話セラピーをはじめ、インターネットを活用し遠距離スカイプセラピーや、出張セラピーも行っています。また、短時間電話セラピーでの対応もしています。どうぞお気軽にご連絡下さい。精神分析家のセラピー日記にて、ラカン精神科学研究所の日々の活動内容をお知らせしています。こちらも、併せてご覧下さい。

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2、精神分析家 進志崇献 のプロフィール

img03.jpg進志崇献(しんしそうけん)。精神分析家。ラカン精神科学研究所 福岡 主宰。昭和38年生まれ。出身:福岡県福岡市 略歴:地元の小中高大学を卒業し企業に入社。バブル世代故、世の流れに沿い、終身雇用前提の会社員人生を歩みつつも、平成に入り、製造業、販売、流通、旅客業など多様な職種に携わる。その間、アメリカ大陸放浪の旅を経験する(当時は超円高で助かりました)。

0年台にフランスの精神分析家・ジャック・ラカンの分析理論に遭遇し、精神分析理論に目覚める。良き師に巡りあい教育分析を受けながら・精神分析家養成講座を受講。精神分析の世界に入ってほぼ10年が経過。

私と精神分析との出会い

人生の盛りを過ぎた40代。これと言った重大な課題もなく過ごしていた時に、ある人から借りて読んだ本に「ライフサイクルの心理学(上/下)」(1992年)と言う書籍がありました。既に絶版で、Amazonではプレミア価格で取引されているようです。本の内容は、イェール大学の心理学教授:レビンソンの研究成果で、人の精神の発達には順番があり、十代で思春期を迎え、40代になると歴然と「中年の危機」があると言う内容でした。

日本でも厄年はあるし、現実に自殺も中年男性に多いのは常識化してしまっている。そう、人が不幸になるにはそれなりの「わけ」があり、幸福になるにはそうなる「意味」があることを認識しました。当時、ちょうど中年期に差し掛かる自分にとっては「知ってしまった」と言う感じでしょうか?

更に、心理学の世界では有名な「精神発達論」を発表したメラニー・クライン。そもそもの無意識(コンプレックス)を発見した超有名なジークムント・フロイト。そのフロイトの理論を数学と科学で説明したラカン理論を学ぶに至りました。

心理学の面白さ

子どもの時代の興味は、モータリゼーションの発達や電卓からパソコンへの電子機器発達を目の当たりをしましたので、もっぱら理系志向で、そもそも「心理学」など眼中になく、それこそ私にとっては得体の知れない学問で、学生時代に一般教養過程で「教養」レベルの話を理解していればいい程度の興味しか持っていませんでした。

しかし、中年の途についてから、自分の人生や、自分の家族を有様を頭に浮かべながら、精神分析を学ぶと、自身の青年時代の理不尽な心の葛藤や原因不明の疾病の「わけ」や「意味」がわかり、自分が抱え続けていた長年の「謎」が解けていきました。

これは、推理小説を読むより面白かったし、これは自分の未来を自分の思うとおりに変えていける学問だと認識し現在に至りました。

分析理論や精神発達論をもっと早くに知っていれば、自分の人生ももっと違っていたものになっていただろうと思うと後悔の念を禁じえません。

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3、所在地/連絡先/営業時間/キャンセル・変更

  • 所在地/支所

    • ラカン精神科学研究所 福岡
      〒812-0052
      福岡市東区箱崎5-11-3
      *駐車場有り お問い合わせ下さい
      最寄り駅(貝塚駅)からの地図はGoogle mapをご覧ください。
      交通費を負担していただければ全国どこへでも参ります。
      ただし、全額前金振込み。
      ひきこもり等により、外出が困難な場合はクライアントの御自宅へ。その他、最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です

  • 連絡先

    • 携帯
      090-1971-7334
      面談中で電話に出られないことがあります。留守電に連絡先の伝言を残してもらえば後ほど連絡を入れます。
      注意
      番号非表示の着信には出ませんのでご承知おき下さい。

      メルアド
      lacan.msl.f☆gmail.com
      ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)


  • 営業時間/定休日/キャンセル

    • 時間
      9:00~22:00
      ご事情によっては、上記以降の時間に応じられる場合があります。ご相談ください。

      定休
      休業日を設けていません。日祝日も可。

      キャンセルについて: キャンセルの申し出につきましては、一週間前迄とし、前々日は料金の50%を、前日は70%を、当日は100%を負担していただきます。

      日時変更について: やむを得ない事情で日時の変更をする時は、本来の予約日より1週間以内に再度分析の予約をいれてください。但し、変更は1回までとし、変更日は、月をまたがない事とします(注意:月末に予約を入れた場合、変更は出来ません)。2回目の変更は認めません。分析を受けられなくても100%負担して頂きます。

      出張について: 交通費機関の予約、交通費が発生しますので、出張を伴なう分析依頼のキャンセル、日時の変更につきましては個別に対応されて頂きます。

  • ラカン精神科学研究所パンフレット
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4、所在地/Google地図

当研究所は、駅のフォームから見えております。貝塚駅(福岡市営地下鉄)を国道3号船の方に出ます。福岡県警察東警察署前を通り、ガストの角を西へ。マンガ倉庫・箱崎店まで来て頂いたらすぐです。


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5、スケジュール/Googleカレンダー


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6、 < 精神分析療法(含:遠地)のご案内 >

  • 精神分析治療(セラピー・カウンセリング)
    • 精神分析治療による「転移」「抵抗」「逆転移」という精神のダイナミズムと、精神分析家の「理解」と「共感」による心の交流が貴方に変容をもたらします。

      精神分析とは対話療法(カウンセリング・セラピー)であり、精神分析者と被分析者(クライアント)が1対1の対話によって無意識を意識化し、コンプレックスを解消する療法です。このため「言葉のみによる洞察的気付き療法」ともいいます。いわゆる、犯罪容疑者に関して行う「精神鑑定」とは全く別物です。

      オーストリアの精神家医フロイトは、「人間の行動を決定するのは、その人すら知らない無意識である」と言いました。無意識を知る手立てとして夢分析を行います。夢は無意識によって形成されるものだからです。

      クライアントは精神分析を通して自分の様々な側面に気付き、それを意識化し、内面化し再組織化して、自己を統合していきます。その結果、クライアントは自己を肯定し、自己決定能力が高まり、物事の判断に迷いや葛藤がなくなります。これは、クライアントから「生きるのが楽になった」という言葉がよく聞かれる事からも証明されています。

      精神分析は契約治療であり、最低月1回、理想的には週1回の面談を維持し「時間」「場所」「料金」が設定されその枠内で行います。直接面談を原則としますが、遠方であるとかクライアントが出かけられないなど特別な理由がある場合は電話や、パソコンの通話機能を使った精神分析も行っています。また交通費を負担していただければ、出張セラピーも行います。

      精神分析家は、クライアントとの信頼関係を大切にし、精神分析治療が継続して行われることを約束します。しかし、クライアントがやめたいと言われた時には治療を中止します。こちらから無理強いする事はありませんので安心して下さい。精神分析治療による「転移」「抵抗」「逆転移」という精神のダイナミズムと、精神分析家の「理解」と「共感」による心の交流がクライアントの変容をもたらします。

      多く一般の方は、精神科、心療内科で病名をつけられ、薬による治療が主であろうと思います。心の病は、何らかの心の傷つきや、固着・こだわり、心の歪みが生じています。これは薬によって脳内のホルモンを調整すること等では、根本的に治すことは難しいと思われます。「言える」ことは「癒える」ことであるため、精神分析者は対話により、自己を開放し、気付きを与え、クライアント自身が自分の歪み等を修正し、自分を再構成、再統合していけるよう支えていきます。

      精神分析は自己探求の旅であり、自己発見のドラマであり、自己完成への道程です。「運命」とは「無意識」の別名であり、自分の運命・人生は自分で切り開いていくものです。あなたがこの分析の道を選ばれたことにより、きっと自らの尊厳に気付かれ、有意義な人生を送られることでしょう。

      自分の人生をあきらめている方、どうしていいかわからない方、是非ご連絡ください。

      料金
      初回は75分、15,000円  2回目以降は1回50分、10,000円

      時間
      2回目以降1回1名の分析時間は50分(親子または夫婦面談で1回は可)
      希望により、1回50分以上の分析も可能です。
      日時は完全予約制です。電話等で予約してください。
      引きこもり等により、外出が困難な場合は、お宅へ伺うことも可能です。
      遠地の方に電話やパソコンの通話機能を使った分析を行っています。

      ※電話セラピーについて。
      電話セラピーは、直接面談によるセラピー(精神分析)同様、事前に予約をとってください。
      電話による通常のセラピーを予約の場合は、1回50分、料金は10,000円です。
      電話料金はクライアントの負担となります。(クライアントから電話をかけてください)
      分析料金は先払いで、指定口座に振込みしてください。

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7、 < やさしい心理学講座のご案内 >

  • やさしい心理学講座
    • テキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。人間の精神とはどのように発達するのか、心の構造はどのようになっているのかなど、ご自身や子どもさん・人を理解したり、振り返ったり、子育てする上で役立つ理論です。 講座内容 1巻:自己を知る。2巻:心の発達。3巻:家族。4巻:心と体。5巻:性格を変える。6巻:愛と攻撃。詳しい開催日程はこちらです。また、電話・メールにてお問い合わせ先はこちらです。
      料金
      5,000円/参加1名
      時間
      1時間 50分
      個人受講の場合は1回55分で行います。
      完全予約制。全単元のテキストは6分冊で、1冊1,000円です。
      やさしい心理学講座テキスト(見本)PDF形式
      やさしい心理学講座のご案内(精神分析家のセラピー日記)

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8、 < 精神分析理論講座のご案内 >

  • 精神分析理論講座
    • 精神分析家サミット2009精神分析家を養成する理論をテキストをもとに講義する講座です。分析家を目指す方はもちろん、分析理論を本格的に学びたいという方のための講座です。詳しい開催日程はこちらです。また、電話・メールにてお問い合わせ先はこちらです。

      料金
      10,000円/参加1名
      時間
      1回1単元:1時間30分
      個人受講の場合は1回1時間で行います。
      *他の講座と時間等の条件が異なります。詳細はお問い合わせください。
      *全単元のテキストは4分冊で、一冊5,000円です。
      精神分析理論講座テキスト(見本)PDF形式

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9、 < 短時間電話セラピー>

  • 短時間電話セラピー
    • 短時間電話セラピーは、1回の時間は10分単位で何分でも可能です。
      料金
      10分2,000円。
      30分6,000円。
      電話料金はクライアントの負担となります。(クライアントから電話をかけてください) 分析料金は先払いで、指定口座に振込みしてください。
      ※分析を始める前に聴いてみたい時、分析と分析の間で話したいことが出てきた場合などへの対応として設けています。また、電話・メールにてお問い合わせ先はこちらです。

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10、自分のことを振り返って

私は思春期に酷い皮膚疾患(脚部に表象)を患い町医者から大学病院までドクターショッピングをしました。誰が観てもわかる疾患がそこに確かにあるのに、いくら検査をしても原因不明。良くなったり悪くなったりを繰り返すばかりで、これでは将来は立ち仕事は無理かな?と思わせる程でした。なんとか、学生時代は騙し騙し過ごしたものの、就職してからは、出張の多い仕事で、何回か入院する羽目になりました。思うように仕事ができない事への腹立たしさはもとより、同僚にも迷惑をかけてしまうのが申し訳なく、社会生活に支障がでてしまう病気を呪いました。

さて、そんなある日、35歳で転職し、地元と実家を離れる事になりました。夢中で新しい仕事を覚える日々で時はあっという間に過ぎていきました。あれ?知らない間に病気が治っているではありませんか。あれほど治癒は難しいとされていた疾患は、50歳を超えた今の今まで一度も再発していません。

薄々気付いてはいたのです。ひょっとしたらあの実家に関わっているストレスのせいで病気になっているのでは?と。僕の実家は今にして思えば少し特殊な家庭環境で、あの家の家族として生活しながら、社会生活を営むのに、すごく心が疲れる家でした。

もっと早くにあの実家と距離を開けていれば、こんな苦しみや、痛みや、悲しみ、不安を抱え込む事はなかったのに。

なぜに、私はあの様な難しい病気にかかったのか?40歳を過ぎてから「精神発達論」や「精神分析学」を学んでハッキリと解りました。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」といいます。それから私は心身ともに健康を獲得し業務も普通にこなし、アメリカ大陸横断旅行にも出かけました。

「もっと早く知ればよかったのに」と後悔の念は拭えませんが、少しでも、本来ある筈の自分に戻れるよう日々頑張っています。

僕の感覚では、思春期の人の皮膚疾患はかなりの割合で、心的ストレスが原因ではないかと思っています。

昔の僕の様に、自分では意識していないのにも関わらず「疾病利得」を求め自ら病気になっている人が多くおられるのではないかと心が痛みます。ご縁のある方に、人の心の不思議を説く機会が得られればと思う昨今です。

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11、世間で巻き起こる悲しい事件について(一例)

<刺青 入墨 タトゥー>

相模原障害者施設殺傷事件(2016年07月26日)は戦後最も多い死者(19名)重軽傷(26名)を出した大量無差別殺傷事件となったが、容疑者は植松聖(うえまつさとし)26歳。彼の生い立ちを調べると、地元の小中高校を卒業し、入学したのは「帝京大学初等教育学科」で、小学校の図工の教員である実父をモデル化した生き方をしようとしてのが見て取れる。彼の大学時代の友人・知人のコメントを拾ってみると、遊び仲間と楽しく過ごしており、植松容疑者は場の盛り上げ役。所謂、リア充生活者であったようにもみえる。

ところがだ、ネット上で話題になっている植松聖容疑者の体中に彫られた刺青を拝見すると、ファッションタトゥーと言える様なものではなく、図柄も「オカメのお面が真っ二つに割れて下から般若が出てくる」という、オドロオドロしい物であった。

もし、植松聖容疑者が父の生き方に心底共鳴し、モデル化して小学校の教員を目指していたのならば、公的な施設(銭湯やスイミングプール、海水浴場)への立ち入りが憚られる刺青を入れたりしたりするだろうか?刺青は除去するにも多額の費用と長い時間がかかるのだ。

精神分析の世界で刺青を語る時に「そういう文化もある」とか「表現の自由」を引き合いに出してくるのはナンセンス。必ずわざわざ刺青を入れる「意味」がある。

一説によるとホラー漫画家である植松聖の実母:植松真里さんがどのようにして植松聖容疑者を養育したのかがわからので、ネットから漏れてくる情報で推測するしかないのであるが、植松聖容疑者が本気で小学校の教員になろうと努力しているように見えない。形式だけ(平たく言うと)カッコだけ「教職を目指してますポーズ」をしていて、実際には、当然すべき努力から逃げている様にみえる。

事実、彼自身が彼自身の体に刻んだ刺青は、上辺は「おかめ(滑稽=道化)」だが、深層(真相)は「般若(鬼)」であった。つまり、植松聖容疑者自ら「俺は表面上はちゃらちゃら道化を演じているが、その本性は鬼なんだぜ」と宣言しているに等しいのだ。

刺青についての精神分析的語り

刺青は自分を刻印する事、自己規定。同時に心的外傷(傷つけられた)も表す。彫った部分は痛みとなる、ところが描かれた刺青の線の繋がりは自分の理想となる。刻印は自分のトラウマを理想に書き換えるという深い意味(マジック)があった。

細かな語りをしていると際限がないので短く済ませます。

あと、植松聖容疑者が「障害者はいらなくね?」と発言していた件については、植松聖容疑者が、自分自身を障害者に投影した結果出てきた言葉です。2013年冬に植松聖容疑者と諍いが絶えなかった両親は家を出てマンションで生活を始めます。つまり、植松聖容疑者は両親に見捨てられたわけです。2015年02月に「やまゆり園」を自主退職。2016年07月事件発生。

社会参入に失敗、両親に見捨てられ、孤立、自主退社で無職、生きがいもない。植松聖容疑者は自己規定した「鬼」となって、存在理由が見つけられない自分を身障者に投影して、45名の人を殺傷したのでした。

秋葉原事件の加藤智大死刑囚の両親は金融機関にお勤め、英国人教師強姦殺傷事件の市橋達也受刑者の両親は医者、土浦連続殺傷事件の金川真大死刑囚(執行済)の父親は外務省のノンキャリア、相模原障害者施設殺傷事件の植松聖容疑者の父親:植松竜司さんは小学校の図工の先生。母親の植松麻里さんはホラー漫画家。

どうも世間で言うところの勝ち組の親だからと言って、その子ども達も必ずしも勝ち組人生を送れると言う理屈は存在せず、むしろ、自分の人生をモデル化して子どもに押し付け失敗するケースが多く見受けられ、子どもの養育にあまりに無関心な親達が普通に存在する事に「危なさ」を感じるのである。

犯行後の植松聖容疑者のしてやったり感のある「にやけた表情」を見ると既に統合失調症・精神分裂病の域に達していたのかもしれません。「俺は神だ」「ヒトラーが降りてきた」などの妄語。

刺青に関しては、覚醒剤所持容疑で、警視庁に逮捕された元プロ野球選手の清原和博さんも同様。2009年に覚醒剤の所持及び使用容疑で逮捕された元アイドルの酒井法子さんにも同様な事が言えると思います。

もっと早くに、然るべきセラピーやカウンセリングで自分のコンプレックスを言語化していれば、自身の体に刺青を入れると言う手段で、自己規定をする事もなかっただろうにと思います。

心と身体の健康の為に、精神分析(セラピー)をオススメします。調子よくても悪くても、自身で自分の心の状態をわかっておくことは重要な事だと思います。

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12、子育てについて ゼロ歳児保育に対する疑問

日本社会に生まれ50年以上生活していると、私達の身の回りの変化や、価値観の動きについていけなくて困惑する事が多々ある。

ちょっと前までは三世代同居が当たり前で、人々の通信手段は〒郵便(手紙・ハガキ)か黒固定電話だったのに、今では、晩婚・少子化で、殆どは一人暮らし、世帯と言っても、パパママ僕の3人で、コミュニケーションも、スマホにLINEにツイッターにフェイスブック。新しいメディアとのつきあい方をずっと学び続けてなくては置いて行かれて孤独に苛まれると言う辛い状況になる。

子育ての考え方だって激変している。僕達(バブル)世代が跋扈した30年前は、就職してしまえば終身雇用前提で、毎年給料が上がって当たり前、計画的な安定した生活が望める時代だった。ところがバブル崩壊以降の日本の経済は平成不況が継続中で、アベノミクスの掛け声は聞こえてくるものの、どこぞの企業がなんとか特需で社員を大募集とか言う話は聞いたことがない。

話を子育てに戻そう。

大学を卒業して企業の正社員となって、職場でいい感じの異性をみつけて職場結婚。女性は正社員で入社しても3、4年で「寿退社」する事を「腰掛け」と呼んでいた。女性は正社員と言う安定した収入が見込める異性を旦那として契約(結婚)し、安心して妊娠・出産・育児に励み、子どもに手がかからなくなったら、子どもを幼稚園(早くても3歳児から)に預けて、旦那の税控除対象配偶者の制限内の収入が見込めるパートに出る・・というライフスタイルが当たり前だった。

ところが現在は、・・・

待機児童ゼロが選挙公約(政治問題)になるご時世で、母親は産んだら即乳児を託児所に預けて、共働きをする事が前提となっています。

精神分析の世界では「精神発達論」と言うジャンルがあります。これはメラニー・クラインさんと言うオーストリアのウィーン出身の女性精神分析家が提唱した論です。メラニー・クラインさんと対立したのが、無意識を発見したジークムント・フロイトの実娘のアンナ・フロイトさん(児童心理学に専念)。同世代で精神分析家で有名なのがジョン・ボウルビィ。このジョン・ボウルビィさんは、1950年代第二次世界大戦後のイタリアで孤児院、乳児院などに収容された戦災孤児の発達の様子を観察して愛着理論の実証的研究をした人です。

で、精神分析の世界では、人が人と成長していく過程において、母子関係は最重要であり、母なしには人の精神発達は語れないと言っていいくらいです。1歳にもなっていない寄る辺ない存在の乳児を他人や他者に委ねるのは「いけないこと」と言えます。心理学や精神分析学と母子関係を学んだ人なら「ゼロ歳児保育」は否定的な見解を述べる筈です。

5年後、10年後、15年後の子どもたちの精神の発達によからぬ事態が巻き起こるのでないか?と大いなる危惧を持っている事を書き留めておきます。

子育てや、親子関係に悩んでおられる方の相談にも対応致します。

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13、事故について、運転と無意識

私は、旅客運送業に従事した事があって、なぜ事故や違反、トラブルが発生するのか?突き詰めて考えた事があります。

毎日ハンドルを握って営業をしてみてわかった事は、人は意識して運転しているのではなく無意識に運転している時間が長いと言う事です。運転超初心者ならまだしも、ベテランになればなるほど「俺は目をつぶっても運転できる」と豪語する方々多いのではないでしょうか?

事実、ハンドル、アクセル、ブレーキ操作がスムーズにできれば運転免許を取得できるのですが=事故を起こさない運転ではないのです。

ある例を示します。

タクシードライバーは基本歩合給ですので、少しでも多くのお客さまをお載せして、少しでも長い距離を走りたいと念願して営業しています。そうするとどうでしょう、飲酒運転をしているわけでもないのに「この角を左折したらお客さんが手を上げて手を上げて乗車して欲しい」と思いながら営業していると、本当に、お客さんがいて手を上げて「ラッキー」と調子に乗る事もあるのですが、不思議な事に、電信柱に張られた人の顔のポスターがお客様にみえたり、枝を伸ばした街路樹が人の様にみえたりする事があります。

私達が間違いなく現実と思い込んでみている目前の景色は、実はそれをみた人の脳や心によって加工され、現実のそれとは違ったものとして目前に映し出される事になります。この現象が病的に過度なものとなると、「幻覚」や「幻聴」といわれるものになります。

これって、実は、非常に危険な事ではないでしょうか?

無いものが有る様にみえると言う事は、逆に、有るものが無い様に見えることも有り得ると言う事。

事実、事故を起こした人が「歩行者がみえませんでした」とか「気がついた時にはブレーキが間に合いませんでした」が発言するのをよく耳にする。

では、どう言う時に見えないものが見えるのでしょうか?

ずばり、冷静でない時、慌てた時、しまったと思った時、心に余裕がないとき、飲酒している時。普段は、意識が無意識(コンプレックス)を心の底に沈めているのに、意識が揺らぐ時、無意識(コンプレックス)が表象し、心の想像界にリアルではないイリュージョンを出現させてしまう。

結果、事故を起こし、更に、パニックに陥り、二次事故、ひき逃げをしたりする。

ただ、冷静にハンドルを握って運転すればいいものを、余計な心配事に心を奪われたり、脇見をしたり、スピードを控えめにすればいいものを、ちゃんと一時停止すればいいものを、自分で勝手に冷静な判断をしにくい事態を招き自ら事故を起こしてしまう。

事実、つい最近、定年退職を間近に控えた元警察署長がひき逃げ事件を起こした事件があった。信じられない事だが、これは事実である。

朝日新聞デジタル 2016年03月29日(火)12時35分配信

福岡県警の天本栄一・前粕屋署長(60)=警視=が今月、福岡市内で乗用車を運転中にひき逃げ事件を起こしていたことが分かった。県警は29日、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで前署長を書類送検し、戒告の懲戒処分にした。

未だに運手運転がらみの悲惨な事故も後を絶たない。

私の住む福岡市では全国的に報道された「福岡海の中道大橋飲酒運転事故(2006年08月25日)」からちょうど10年が過ぎました。

福岡海の中道大橋飲酒運転事故

福岡市東区の海の中道大橋で、市内在住の会社員の乗用車が、飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男性(当時22歳)の乗用車に追突され博多湾に転落し、会社員の車に同乗していた3児が死亡した事故。

車の運転に限らず、自己のコンプレックス(無意識)が表象してしまって、思わぬトラップに引っ掛かる人も少なくないと思います。精神分析(セラピー)による対話療法をお勧めします。

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Webマガジン月刊精神分析&分析家ネットワーク



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