関越自動車道事故タイトル画像

1、はじめに

月刊精神分析の2012年06月号では、4月12日に京都祇園で発生した自動車暴走事故をとりあげた。

月刊精神分析 2012年06月号 京都祇園自動車暴走事故 藤崎晋吾 まとめ

その記憶が覚めない4月29日、今度は死者7名が発生すると言う「関越自動車道高速バス居眠り運転事故」が起こった。

2号連続で「事故」をテーマとして取り上げるのはどうかと思ったが、あまりにも象徴的な事故が続くので、月刊精神分析で2号連続して「事故」を取り上げる事にした。

実は、私はテレビを殆どみない人なので、この事故もネット上のニュースで知った。

「京都祇園自動車暴走事故」の報道映像は「秋葉原無差別殺傷事件」を思い起こさせたが、「関越自動車道高速バス居眠り運転事故」のそれは、「日本航空123便墜落事故」を思い起こさせた。関越自動車道高速バス事故車両原型を留めない程に変形した車体、散乱する座席や内装や種々の部品、座席に染みた血痕。衝突時の衝撃を想像するに十分すぎる映像がYoutubeから流れる。

以下に、GoogleEarth(グーグルアース)やGoogleMap(グーグルマップ)を活用して、事故現場の状況(ネット上の動画、画像)を利用しながら、精神分析的視点から、この事故の意味を考察したいと思う。

なお、この事故(事件)の精神分析的意味の解釈(解説)は、6月3日に、ラカン精神科学研究所のブログ:精神分析家のセラピー日記に以下の記事が投稿された、分析家の独り言 440 (心・無意識は現象化する:関越自動車道高速バス居眠り運転事故)をベースに編集部Aの補足や感想、考察を付加する。

このサイトの監修はシニフィアン研究所の迎意愛先生にお願いしました。

平成24年07月31日 月刊精神分析編集部A

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2、分析家の独り言 440(ラカン精神科学研究所)

心・無意識は現象化する:関越自動車道高速バス居眠り運転事故

2012年6月 3日 11:43

2012年(平成24年)4月29日に群馬県藤岡市岡之郷の関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近で都市間ツアーバスが防音壁に衝突した関越自動車道高速バス居眠り運転事故事故。

乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負った。

事故はたまたま起こるのではない。

事故を起こした人間の心・無意識が起こすのである。

関越自動車道高速バス居眠り運転事故を精神分析の視点からみてみる。

この事故で犠牲となった人は、
・50歳男性
・17歳女性
・19歳女性
・23歳女性
・29歳女性
・44歳女性
・49歳女性

50歳の男性の他は全て女性。

あえて不謹慎と言われるのを覚悟で、無意識のレベルでの話としていうが、事故を起こしたバスの運転手が相手をしたい全ての年代の女性を揃えた。

しかも、犠牲者の7人は全て進行方向に向かって左側の席に座っていた乗客だった。

精神分析では、左は無意識を表すという。

バスの運転手は、全世代の女性を相手にしたい、それが彼(男性)の理想であり、願望であり、それを具現化してしまったということになる。

このバスは、道路左側のガードレールに接触し、そのまま高さ約3m、厚さ12cmの金属製の防音壁に、突き刺さるような形で約10.5メートルめりこんだ、という。

更には、事故を起こした場所である。

それは、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近。

ジャンクションとは、結合、接合という意味である。

接触し、突き刺さるようにめり込んだ、そして結合、接合、これらのことは、その行為をそのまま表現している。

無意識はこうして現象化される。

これをこじつけだと思われても結構である。

しかし、精神分析というものに触れていくと、こういう事象、現象に出会う。

人の無意識や精神の構造を知っていくと、それを偶然だとか、こじつけだとは思えなくなる。

心のままに現象化する。

心は物質化する。

自分の心、無意識を知って、それがマイナスのことであれば、自分でプラスに書き換えることである。

抑圧している願望、欲望であれば、社会に適応する形でそれを満たす事である。

そうすれば、今回のような悲惨な事故は起きずにすんだはずである。

知らないことが悲劇を生み、不幸な人生へ向かう。

ならば、自分を知っていけば、災難を回避でき、幸せに迎える。

この自分を知る方法として精神分析がある。

最後になりましたが、事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々には、一日でも早い怪我の快復をお祈りしています。

インテグレーター(精神分析家) 安朋一実

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3、登場人物プロフィール

惟能創理(いのうそうり)
日本初のインテグレーター(精神分析家)
編集部Aのスーパーバイザー 。

1951(S.26)年 埼玉県熊谷市に生まれる
1992(H.04)年 大沢精神科学研究所設立
1992(H.04)年 道越羅漢(みちおらかん)となのる
2008(H.20)年 LAKAN精神科学研究所に名称を改める
2008(H.20)年 惟能創理(いのうそうり)に改名する
著書紹介:
月刊精神分析 2009年01月号 運命は名前で決まる
月刊精神分析 2010年01月号 心的遺伝子論 産み分け法

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迎意愛近影

迎意愛(むかいあい)
精神分析家。シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)主宰。1954年和歌山県生まれ
連絡先:signifiant1@gmail.com




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安朋一実近影

安朋一実(やすともかずみ)
精神分析家。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)主宰。1958(S.33)年4月22日生まれ。
出身:滋賀県大津市。二女の母。
神戸親和女子大学児童教育学科(兵庫県神戸市)卒業。
会社勤務の後、結婚し専業主婦になる。
二女の子育てに悩み惟能創理先生の精神分析治療を受ける。
インテグレーター(精神分析家)養成講座を受講の後、独立開業。
現在、新進気鋭の分析家として、引きこもり不登校の子供を持つ母親を全力で支援している。
同研究所は「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」の支援団体として登録。
メルマガ発行:子育てメールマガジン 育児法 引きこもり 家庭内暴力 非行 不登校
連絡先:lacan.msl@gmail.com
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編集部A(へんしゅうぶえー)
月刊精神分析(げっかんせいしんぶんせき)編集部員。
ラカン精神科学研究所福岡支所
1963(S.38)年3月12日生まれ
出身:福岡県福岡市。
コンピューター会社のシステムエンジニア。食品工場の生産管理業務に従事。
飲食店の経営、飲食店の営業職、旅客運送乗務員を経た後、月刊精神分析編集部。
宗教色の強い家庭に生まれ育つ。
二十代の頃、原因不明の疾病に苦しむが転地療法にて完治した経験から、心の作用に興味を持つ。
ひょんな切っ掛けから「精神分析」の世界を知り、約三年半色々な書籍を読み漁る。

現在「月刊精神分析」の編集に関わりながら、惟能創理先生のセラピーとインテグレーター養成講座を受けている。

性格分析:自己分析、コンピューターのSE(システムエンジニア)をしてきただけあって、緻密な作業ができるA型(血液型)人間である。自分の部屋はちらかっていても許されるのだが、漫画本の1巻から・・はきちんと順番通り並んでいないと気が済まない。物事は手順を考えて、1から順番に進めていく。よって「適当にやってみて駄目でした」という事は出来ない人で、やるからには成果が出ないとかっこ悪いと感じ、失敗を恐れるタイプである。
連絡先:lacan.fukuoka@gmail.com

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4、事故の一報と後の週刊誌の報道

関越自動車道高速バスと防音壁運転手「居眠りしていた」 関越道でバス衝突、7人死亡

 29日午前4時40分ごろ、群馬県藤岡市の関越自動車道藤岡ジャンクション(JCT)付近の上り線で、金沢市から東京ディズニーランド(千葉県浦安市)に向かっていた針生エキスプレス(同県印西市、針生裕美秀はりう・ゆみひで社長)の夜間高速バスが防音壁に衝突、大破した。群馬県警によると、乗客45人のうち7人が死亡、河野化山こうの・かざん運転手(43)と乗客38人が重軽傷、うち乗客2人は重体。

 現場にブレーキ痕はなく、河野運転手は県警に「居眠りをしていた」と説明しているという。

 亡くなったのは20歳前後の女性6人と40~50代の男性1人。負傷者は前橋市の前橋赤十字病院などに搬送された。河野運転手の負傷程度は不明。

 群馬県警は同日、捜査本部を設置し、自動車運転過失致死傷容疑で捜査している。バスには交代の運転手は乗っておらず、運行計画に問題がなかったか調べる。

 バスは直線道路の左側にある高さ約3メートルの壁に、前部から突き刺さるような形で衝突。壁が車体中央部分を貫通し、車体の半分は道路の外側に飛び出していた。負傷者には10歳の男児や14歳の少女も含まれている。

 バスは28日午後10時ごろ、金沢市を出発、富山県高岡市を経由して、東京の新宿、八重洲、東京ディズニーランドで乗客を降ろす予定だった。乗客は男性17人、女性28人。石川県のほか東京都、富山、茨城、埼玉各県の住所があった。大阪府豊中市の旅行代理店「ハーヴェストホールディングス」がインターネットなどで募集していた。

 針生社長によると、事故直後に河野運転手から電話があり、「申し訳ない。事故を起こした。壁にぶつかった。自分も挟まれている」と話したという。

 ハーヴェスト社によると、河野運転手は27日に千葉県を出発し、28日朝に金沢市に到着。同日夜に再び千葉県に向かった。同社の専務が記者会見し「事故原因を把握できていない状況。死亡者の出た大きな事故で大変申し訳ない」と謝罪した。

 東日本高速道路会社によると、関越道は現場付近で一時通行止めとなった。

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死者7人 大破した殺人高速ツアーバス衝突事故の車内地獄絵図(1)

週刊実話

2012年05月17日14時00分

 明け方の静寂を引き裂く「ドーン!」という大爆音が、群馬県の関越自動車道藤岡ジャンクション付近の住宅街にまで轟いたのは、4月29日午前5時前のことだった。

 近所に雷でも落ちたのか−−。地元住民が錯覚したほどの轟音。しかしそれは、関越自動車道を走行中の大型バスが防音壁に突っ込んだ音だった。バスがブレーキをかけた痕跡は認められず、時速93キロのまま側壁に激突。バスを運転していた河野化山容疑者(43・自動車運転過失致死傷容疑で逮捕)は、その時の様子を「居眠りをしていて事故当時のことは覚えていない」などと供述している。

 乗客45人のうち、死亡は7人。事故直後、車内では衝撃で座席から投げ出された血まみれの乗客が4、5人、前方の床に折り重なり合うように倒れていた。かすかな呻き声を上げる乗客もいたが、既に心肺停止状態の人がほとんどだったという。その多くは圧死。内臓破裂の人もいた。

 何より、無事だった乗客が驚愕したのは、防音壁の厚い鉄板がフロンドガラスを突き破り、後部座席近くまで達していたことだ。さらにバスの左半分は高速道路からはみ出している。実況見分によれば、防音壁は全長12メートルの車体の左前方から、縦に10.5メートルまで貫いていた。まるで、豆腐に包丁を入れたような格好となったわけだ。

 そんな中、防音壁と座席に挟まれ、身動きできず痛みと恐怖で叫ぶ人もいた。
 「一瞬何が起きたのかわからなかった。でも、バスが大破して下から煙が立ち上っている。窓からの脱出を試みたが、窓はびくともしなかった」と、その絶望的な状況を振り返る乗客もいる。実際に最前列左の窓は目茶苦茶になったものの、変形して窓が開かず、救出ではレスキュー隊が窓を割って一人ひとり引きずり出したほどだ。

 辛くも救出されて助かった人の中にも、肩から上を血に染めた女性や、顔面を強打し歯を折った若者もいた。

 夜行バスで熟睡できる乗客はあまりいない。走行中ほとんどの人が寝たり起きたりを繰り返していたという。物凄い衝撃で浅い眠りから叩き起こされると、車内は阿鼻叫喚の地獄絵図だったのだ。

 亡くなった乗客は、ほとんどが左側座席の最前列から5列目に座っていた。唯一、8列目にいた金沢市に住む木沢正弘さん(50)は、長女とディズニーランドに向かう途中で事故に遭い、大破したバスから長女を脱出させると息絶えた。

 「お父さんを返してください。返してください」

 事故後、妻は泣きながら叫んだ。

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5、被害者一覧とその意味

関越自動車道高速バス事故座席表

死亡7名 (全員が左側座席)

男・木沢正弘さん(50)金沢市蚊爪町、会社員
女・岩上胡桃イワガミクルミさん(17)石川県白山市、高校生
女・宮下紗知さん(19)高岡市長江、加越能鉄道昨年入社のバスガイド
女・長谷川茉耶マヤさん(23)富山県高岡市、図書館勤務会社員
女・松本智加子さん(29)金沢市諸江町、会社員、年に8回TDRに通うマニア
女・山瀬直美さん(44)石川県能登町、会社役員
女・林郁子さん (49)富山県高岡市泉町、アルバイト

ラカン精神科学研究所のブログ:精神分析家のセラピー日記:分析家の独り言 440 (心・無意識は現象化する:関越自動車道高速バス居眠り運転事故)より引用

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この事故で犠牲となった人は、
・50歳男性
・17歳女性
・19歳女性
・23歳女性
・29歳女性
・44歳女性
・49歳女性

50歳の男性の他は全て女性。

あえて不謹慎と言われるのを覚悟で、無意識のレベルでの話としていうが、事故を起こしたバスの運転手が相手をしたい全ての年代の女性を揃えた。

しかも、犠牲者の7人は全て進行方向に向かって左側の席に座っていた乗客だった。

精神分析では、左は無意識を表すという。

バスの運転手は、全世代の女性を相手にしたい、それが彼(男性)の理想であり、願望であり、それを具現化してしまったということになる。

このバスは、道路左側のガードレールに接触し、そのまま高さ約3m、厚さ12cmの金属製の防音壁に、突き刺さるような形で約10.5メートルめりこんだ、という。

--------------------------------------------------------------------------------以上引用

10代から50歳までの女性7人を揃えたとすれば、まさにロリータ・コンプレックスから熟女までのラインナップで、男のハーレム願望をそのまま現実化したと言う事になる。

ハーレムとは・・・もともとはイスラム教における女性の部屋(主に寝室、台所など)のこと。『厳密には「女主人の城」と訳すべき』などの意見もある。もともとは主人である女性が自由に振舞う事を許され、例えその国、社会がどれだけ男性優位に傾いていたとしても、問答無用で女性の権利が保障される「精神的な安全地帯(アジール)」として機能していた場所のことだった。

しかしその権利の一つに『女性の側がその場所に入る事のできる男性を選べる』と言うものが有ったため、イスラム教は野蛮だと決め付けていたヨーロッパ系キリスト教徒たちが『要するにスケベ女が好みの男を引き入れてウハウハする場所なんだろwww』と妄想。それが拡大解釈されて広められてしまった事から、現在ではイスラム圏以外の多くの人々の間では『多くの女性の中に1人だけ男性がいる状態』を指す言葉(本来とは真逆の意味)として定着してしまっている。

フィクションの世界においては、基本的にこの誤用の方のシチュエーションを指す意味で使われる。ジャンルを問わずに比較的幅広く見られ、主人公の男性と複数の女性が集団生活をしている状態や、共に生活していなくとも一人の男性に複数人の女性が好意を寄せている状況を指してそう呼ばれる。

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6、バス事故走行ルート(予定)

報道によると、本来の走行ルートは、金沢駅(石川県金沢市:乗車)をスタートし、高岡駅(富山県高岡市:乗車)を経由、上越JCTから上信越自動車道に入り、南下し、藤岡JCTを通過し、関越自動車道に入り、東京駅、新宿駅で一部の乗客を降ろし、最終的には東京ディズニーランドに到着する予定だった。

*上信越自動車道の起点は藤岡JCT、終点は上越JCTで、本来の予定ルートは、上信越自動車道をフルに走る予定だったのである。


より大きな地図で 関越自動車道高速バス事故走行ルート(予定) を表示

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7、実際のバス事故走行ルート

ところが、河野運転者は、何故か北陸自動車道を利用し、わざわざ長野JCT(新潟県長岡市)まで東走し、関越自動車道を走行。不思議な事に、本来利用する筈だった、上信越自動車道が接続する藤岡JCT付近で事故を起こす事となった。この意味は後述。

以下ウィキペディアから引用:ハーヴェストホールディングスの運行指示書には上信越自動車道を通るルート(上越ジャンクション経由)が記載されていたが、約35キロ遠回りの関越自動車道のルート(長岡ジャンクション経由)を通行したことが分かっている。


より大きな地図で 実際の関越自動車道高速バス事故走行ルート を表示

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8、走行ルートの謎

なぜ遠回りの関越道を?事故バス、指示外のルート走行

関越自動車道高速バス事故運行ルート「上信越(自動車道)と指示していた」。

ツアーを企画した「ハーヴェストホールディングス」(大阪府豊中市)は30日の記者会見で、運転手が指示とは別のルートを運行したとの見方を示した。


同社によると、バス運行会社の陸援隊(千葉県印西市)側への運行指示書で、上信越道を通るよう指示。金沢市から目的地の東京ディズニーリゾートまで指示ルートなら510キロだが、関越道ルートを使うと545キロに上るという。橋本卓也専務は「道路状況、天候によって乗務員にある程度(ルート選びを)任せているが、事故当日は上信越道は特に目立った渋滞などはなかったと聞いている。なぜ、35キロ長い関越道を」と語った。

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9、事故現場位置確認(詳細)


より大きな地図で 実際の関越自動車道高速バス事故走行ルート を表示

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10、事故現場GoogleEarth

関越自動車道高速バス事故現場GoogleEarth

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11、事故現場(藤岡JCT)の意味

上のGoogleEarthの説明をします。まず、位置関係ですが、左下が北(新潟方面)、右上が南(東京方面)です。事故を起こしたバスは、画面を左下から右上へ青い線に沿って走行していました。事故現場の写真に映っていた上空にかかっていた道路は、関越自動車道から上信越自動車道(上越方面)へ接続する下りの道路です。写真の右上(事故現場の先)に表示している「接続点」は、上信越自動車道から関越自動車道(東京方面)への上りの道路への接続点になります。ですから、事故を起こしたバスは、本来、画面右の上信越自動車道を通り、事故現場の数百メートル先の接続点で関越自動車道(東京方面)の上りの道に合流していた筈で、予定通りの道を通れば事故現場は通過しなかった事になります。

関越自動車道高速バス事故現場(藤岡JCT)の意味<br />

ラカン精神科学研究所のブログ:精神分析家のセラピー日記:分析家の独り言 440 (心・無意識は現象化する:関越自動車道高速バス居眠り運転事故)より引用

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(前略)事故を起こした場所である。
それは、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近。
ジャンクションとは、結合、接合という意味である。
接触し、突き刺さるようにめり込んだ、そして結合、接合、これらのことは、その行為をそのまま表現している。
--------------------------------------------------------------------------------以上引用
関越自動車道高速バス事故現場空撮

空撮の事故現場写真をみるとよくわかる。まさしく、藤岡JCTは関越自動車道と上信越自動車道が交わる場所である。交わりのステージ。そのステージで、河野化山容疑者は睡魔に襲われ、無意識:コンプレックス(複合観念体)をむき出しにして、高速バスを防音壁で串刺しにしたのである。惟能先生も大胆な分析をされるが、なぜあの場所で、なぜあの様な事故が起こったのか?その意味を精神分析的視点で突き詰めて考察すると、上記の説明が導き出される。

人の無意識が現象化すると、とんでもない事件事故が起こるのである。

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12、事故現場付近走行動画(Youtube)

事故現場付近の走行動画を入手しましたので解説します。事故は午前4時40分に発生しており当時は真っ暗であっただろうと思われます。河野運転手は夜の高速道路を照明とバスのヘッドライを頼りに、この道を走っていました。しかし、河野運転手が既に睡魔に襲われていたとすると、彼がみていた景色はこの映像とは異なっていたのかもしれません。

実際に、動画を再生すると実感できますが、現場は、ゆるやかな左カーブを走りながら、一定間隔で高速道路の継ぎ目で「ガタン、ガタン、ガタン」とリズムが刻まれ、まるでマッサージを受けている様。目に入ってくる景色は単調で、誘眠効抜群です。

動画の再生が始まる瞬間に確認できる「左の枝道」が関越自動車道から上信越自動車道(上越方面)へ接続する下りの道路です。
00:22 頭上を走る道は上記の道の延長線。
00:23 左に防音壁が見える。高速バスは、この壁に突き刺さった。
00:41 左側に関越自動車道(東京方面)接続の上信越自動車道面)がみえる。
00:46 ちょうどトラックがいてよく見えないが、ここが合流地点。予定されていたルートを走れば、事故を起こしたバスは、トラックの左側の道から関越自動車道に合流していた。

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13、突き刺さった防音壁(画像)

関越自動車道高速バス事故突き刺さった防音壁(画像)<br />
左に見える防音壁に高速バスは突き刺さった。検証の結果、ノーブレーキで、大凡90~100Km/hの速度で衝突大破したものと認められた。

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14、事故当時の運転手の勤務状況

関越自動車道高速バス事故河野容疑者の勤務状況

試しに、以下の計算をしました。

予定では、22:10に金沢駅を出発。550kmを走って、翌日の7:40に東京ディズニーランド着の予定でした。この間9時間半。と言う事は、実際は、もちろん間に休憩を取るのでしょうが、ずっと走り続けるとして平均60km/hでバスを運行しなければなりません。

私もドライバーの経験があるのでわかりますが、お客様をお乗せして、混雑する市街地、単調な高速道路、それも交代要員なしで一人で走らなければならないとなると、肉体的精神的疲労度はかなりのものであった筈。

更に、河野容疑者の勤務状況をみてみますと、前日も千葉から金沢まで乗客を乗せてバスを運行し、早朝ホテルにチェックインで数時間の過眠を取った後に、夕方チェックアウトとなっています。ぐっすり眠れたらよいのでしょうが、私生活でトラブルなどを抱えていた(後述)彼はどうだったのでしょうか?

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15、河野化山(こうのかざん)とは?

関越自動車道高速バス事故河野化山「河野交通」独自営業、会社が運転手に「名義貸し」...高速バス7人死亡事故

スポーツ報知 5月7日(月)8時2分配信

 群馬県藤岡市の関越自動車道で7人が死亡したバス事故で、バス運行会社「陸援隊」(千葉県印西市)の針生裕美秀(はりう・ゆみひで)社長(55)と弁護士が6日、都内で記者会見。自動車運転過失致死傷罪で逮捕・送検された運転手の河野化山(こうの・かざん)容疑者(43)が「河野交通」の名前で中国人向けにツアーバスを独自に手配していたことを明らかにした。「名義貸し」の違法性を認識しながら営業を続けるなど、異常な業務実態が浮き彫りになった。

 午前11時から約1時間半に及んだ会見で、針生社長は冒頭、「亡くなられた方々、遺族の方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、深く深く本当におわび申し上げます」と深々と頭を下げた。

 会見中は、涙を拭きながら、反省の言葉を口にし、弁護士と事実関係を確認しながら報道陣の質問に答えた針生社長。過重労働の実態については否定した。

 これまで河野容疑者は、事故原因について「居眠り運転をしていた」と供述しているが、針生社長は「普通の方でも睡魔がある。私にも責任がないわけではないが、運転手の居眠りが原因」と述べた。勤務時間は月100時間程度。4月25日からバス出発日の27日までは休日で、バスの運転もなかったという。金沢市~東京間は初めての走行ルートだったため、別の運転手が同行。健康状態についても「確認した」とした。雇用形態については、河野容疑者を含む4人が「日払いのような形だった」と説明。日給は1万円だったという。

 また、道路運送法で禁止される「名義貸し」を行っていたことを明らかにした。陸援隊にあるバス19台のうち、河野容疑者が持ち込んだバスが4台(大型2、中型1、小型1)。いずれも、任意保険などは河野容疑者が加入していた。昨年9月ごろから働き始め、車検証には「使用者」は陸援隊で「所有者」は河野容疑者と記載されていた。

 河野容疑者は中国出身で、所有するバスを使い、独自に営業先を開拓。「河野交通」と名付け、中国人向けの観光ツアーを募り、運行収入や経費を管理していたが「河野交通」に会社としての実態はなく"自称"だったという。河野容疑者のバスを同容疑者の兄弟2人が運転することもあったという。

 また、国土交通省関東運輸局の特別監査で36項目の法令違反があったと指摘されたが、針生社長は「直接の事故原因ではないと考えている」と弁明。法令で義務付けられる運行指示書も作成していないと国交省から指摘されているが「仲介した業者がルートを指示する書類を送信せず、作れなかった」と釈明した。27日には、金沢市内のホテルで被害者向け説明会を開くとした。

----------------------------------------------------------以上引用

更に別の記事から引用

<関越バス事故>逮捕の運転手 経営者から一転、日雇いに

毎日新聞 5月12日(土)15時1分配信

 群馬県の関越自動車道で46人が死傷した高速ツアーバス事故は13日で発生から2週間になる。群馬県警に自動車運転過失致死傷容疑で逮捕された河野化山(こうの・かざん)容疑者(43)は10カ月前までの4カ月間、小さなバス会社の経営者だった。事故は、その座を追われ、民事訴訟を抱えながら日雇い運転手をしている中で起きた。河野容疑者の事故までの道筋をたどった。

【事故当日の現場】関越道バス事故:乗客7人死亡 けが39人

 知人や関係者によると、父親が中国残留孤児の河野容疑者は93年に入国後、間もなく日本国籍を取得。千葉市郊外の県営団地に暮らし、建築やトラックの運転で家計を支えていた。07年、ローンを組み、市中心部近くに3階建ての住宅を購入。妻子3人との夢を一つかなえた。

 転機は2、3年前に訪れた。妻が切り盛りしていた1階の中国料理店を人手に任せ、自らは成田空港近くのバス会社に入社。中国人観光客を乗せ、観光地などを巡る運転手を始めた。

 成長著しい母国相手のビジネスで、空港周辺は活況を呈していた。居酒屋では「道を教えてよ」と元同僚を質問攻めにした。「楽しそうに仕事の話をする姿しか記憶がない」。元同僚はこう話す。

 河野容疑者は10年12月、県内のバス会社経営者に知人を介して「会社ごと売ってくれ」と申し出る。代表取締役に収まり、814万円で中古バスも調達。「おれ、頑張るから」と話す河野容疑者の姿は、周囲には成功を手に入れたように映った。

 だが、昨年6月に元経営者との間でトラブルが発生し、社長の座を追われた。「売却代金550万円のうち残金350万円が未払いだ」として売買契約を解除された上、経費の立て替え分などを求める訴訟も起こされた。元経営者は「河野容疑者の関係者から暴行を受けた」などとして千葉県警に被害届も提出している。尖閣諸島で起きた漁船衝突事件や東日本大震災で中国人客も急減した。

 このバス会社は今年4月、約3キロ離れた場所に移転。河野容疑者が経営していた当時の敷地は建物も撤去され、更地になっている。

 追い込まれた中で行き着いたのが、近くのバス会社「陸援隊」だった。所有するバス4台については、同社から違法な名義借りをして「河野交通」を名乗るなど「経営」へのこだわりを見せていた。

 裁判は4月19日にも開かれ、次回の準備を急ぐ必要もあった。所有バス1台も故障し、事故前日には休憩中のホテルで修理をめぐり、業者との連絡に追われていた。一時は手にした成功を取り戻そうともがき続けた河野容疑者。元同僚は「自分のバスで自由に。運転手なら、そんな成功を願うもの」と話す。こうした焦りが事故の背景にあるのか。群馬県警の調べが続く。【松崎真理、味澤由妃】

----------------------------------------------------------以上引用

報道から彼の行動を時系列にまとめると・・・・

1993年 中国から入国(父親が中国残留孤児)。千葉市郊外の県営団地に暮らす。建築やトラックの運転で家計を支えていた。彼は24歳であった。
1994年 日本に帰化。
2007年 市中心部近くに3階建ての住宅を購入。妻子3人で暮らす。
2009年 成田空港近くのバス会社に入社。
2010年 バス会社を購入。代表取締役に収まる。
2011年 バス会社購入時のトラブルで民事訴訟を起こされる。
その後、社長の座を追われ「陸援隊」に自前のバスを持込み、道路運送法で禁止される「名義貸し」を受けながら、営業をしている状況で事故が発生した。

父が中国残留孤児と言うだけで、中国で生まれ育った彼は24歳の若さで日本にやってきた。来日した翌年には日本に帰化。38歳で家を購入し妻子で暮らし、それなりの幸福を手にした筈だったのに、バス会社を購入してからのつまずきが彼の人生の歯車を狂わせてしまったのだろうか?ネット上の情報では日本語も流暢ではなかった様で、そんな彼がどうしてバスの運転免許(大型二種)を取得できたのか?と言った声も流れていた。

ネット上に流れる彼の素行は・・・自宅は千葉市中央区の住宅街にある。3階建ての1、2階は中国料理店。だが県警によると、現在の居住実態は不明。近所の女性は「あいさつをしてくれておとなしい人だった」と話す。

この様な大きな事故を起こしてしまったからには、バス運行会社「陸援隊」針生裕美秀社長も、運転手の河野化山氏も社会的に弾劾され制裁を受けるのは病む負えないだろう。しかしながら、ネットからは彼らが不当に巨利を得て、ぬくぬくと贅沢な生活を送っていたとの情報はあがってこない。むしろ、彼らは規制緩和による競争激化の中で「いかに効率良くバスを運行させ業界で生き延びていくか」・・に腐心していたのではないでろうか?もちろん違法行為はいけない事ではあるが、尊法主義では生きていけず、自分たちの都合のよいように法を解釈し営業している人達は世の中に普通に存在している様に思える。

実は、ある意味、彼らは「被害者」なのではないだろうか?

追伸:「針生エキスプレス有限会社」で検索していると、あるモータースポーツ選手が会社を訪問しているブログの投稿をみつけた。どこの会社も社員も、大なり小なり色々なつながりの中で生きているし存在している。総てが清廉潔白、唯我独尊、聖人君子とは思えない。

*陸援隊(りくえんたい)とは?、幕末期の1867年(慶応3年)に、土佐藩出身の中岡慎太郎によって組織され、活躍した討幕運動の軍隊(浪士隊)である。海援隊は、坂本龍馬が中心となり結成した組織で、つとに有名。バス運行会社の名前として、幕末に脱藩浪士が高い理想をかかげ組織した隊の名前を拝借したわけだが、残念ながら業界に革命改革を起こすに至らず、大きな事故報道で隊の名前がでる事になってしまった。

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16、おわりに

精神分析的視点で事故を分析すると、世間の報道とはまったく違う目線で事故を考察する事となる。惟能先生(LAKAN精神科学研究所)や、安朋先生(ラカン精神科学研究所)の分析をベースに私なりに、事故の報道や、GoogleマップやGoogle Earth、Youtube映像などを使ってなるべく客観的な事実から「関越自動車道高速バス居眠り運転事故」を考察した。

精神分析や心理学の場合、リビドーと言って「性的衝動を発動させる力」を「様々の欲求に変換可能な量的な心的エネルギーであると定義」し、人々の営みの定義や解釈に使用しています。

有名な話では、フロイト(精神分析学の創始者であり無意識の発見者)がブルジョア階級の婦人のヒステリーを治療するにあたって、性に関する欲動の抑圧がストレスになっている事に因果関係をみいだした。つまり性的な欲動を抑圧する心の葛藤がストレスとなると考えて上記のヒステリー(種々の症状)の治療にあたった。

ヒステリー転換の身体症状は「声が出ない」「難聴」「歩行困難」「味覚不全」等がある。

安朋先生も、ブログの文章中で「あえて不謹慎と言われるのを覚悟で」と前置きされているが、無意識としての男の欲望を書かれている。

惟能先生も先日のセラピーの中でこの事件に触れ、事故が起こった場所も「藤岡JCT=結合する場所。被害ににあって死亡したのは7名中6名が女性で、10代から50歳まで、ほぼ男性が性の対象としたい年齢を総て網羅している。つまりハーレム願望を表している」と解説された。

意識ではなく無意識に支配された時、人は法律に則って行動するのではなく、無意識に支配されて行動する。

簡単な例を出せば、酒に酔って意識が朦朧(もうろう)となった人が、どういう言動を呈するか思い浮かべてもらえばよい。普段とは異なる人の発言や行動をする筈だ。それを人は泣き上戸、笑い上戸と表現する。酒に酔って絡んできたりする人は、意識上は寂しさをコントロールできているのであろう。酒を飲むと凶暴になる人は手がつけられない。昨今、福岡市役所では酒が絡んだ職員の不祥事が続き、とうとう市長が市職員へ1ヶ月間の外食ではなく外酒禁止令を出した。全国放送のトップニュースとして報道された。恥ずかしい限りである。

話がそれたので、元へ戻す。

それくらい、人は無意識に支配されてしまうと言う事だ。

もし、今回の事故が河野容疑者の無意識が現実化したものであるとするならば、どうしたら、事故は防げたのか?日頃、車を運転して営業活動をしている私も事故を他人事と思えず考えた。

方法は3つ。

1、無意識(コンプレックス:複合観念体)に支配されない様に務める。例えば、疲労対策、居眠り対策を徹底する。これは個人でできる事と事業者と被雇用者が協力して組織でできる事がある。しかし、無意識の力は強大なので些細な抵抗かもしれない。

2、無意識が暴走しないようにガス抜きに努める。自分の性的欲望に気づいている場合は、風俗産業の力を借りるのもよいし、色々な年齢層の女性と交際できるように努力するのも手段の一つである。長期的展望に立てば、職業選択によって対処できるかもしれない。例えば美容師になれば色々な女性の髪に触れる事ができるし、マッサージ師になれば、体に触ることもできる。まぁ婦人科の医師になるのは費用と時間がかかりすぎるか。^^

3、無意識を書き換える。今回の事故で現実化した無意識はリビドーに由来するものなので、扱いが単純でないと思われる。しかしながら、日常生活に支障を及ぼすような無意識:コンプレックスは対話療法(セラピー)によって解消可能である。

4、その他(防衛機制)、精神分析の世界では「合理化」「昇華」と言う言葉を用いる。どちらも、防衛機制として用いる言葉だ。

*防衛機制(ぼうえいきせい)とは精神分析で用いられる用語であり、欲求不満などによって適応が出来ない状態に陥った時に、不安が動機となって行われる自我の再適応のメカニズムを指す。広義においては自我と超自我が共同して本能的衝動をコントロールする全ての操作を指す。引用終わり。

思春期の性のコントロール方法として「スポーツで発散する」などと提案する事も、この防衛機制の一つである。

ここまで記述していて思うのは、複雑に成熟した現代を生きる我々はいつ大きな事故事件に遭遇するかわからないし、当然、自分が、または自分が所属する組織が大きな事件事故の加害者になるうるかもしれないのだ。ここで、福島第一原子力発電所事故を引き合いに出す事もない。

物質的には繁栄し尽くし、物があまり、物価下落が続く世の中になってしまった。今こそ、自分の心と向き合う時代なのかもしれない。

読者の皆さんも心の健康管理に取り組まれることをオススメします。

それでは、また来月もお会いしましょう。

平成24年07月31日 月刊精神分析 編集部A

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