今井メロ タイトル画像

1、はじめに、

月刊 精神分析をご覧のみなさんは「今井メロ」と言う人をご存知だろうか?そして2006年のトリノ五輪を覚えているだろうか?

トリノオリンピック

2006年2月10日から2月26日にかけてイタリア・トリノで開催された。冬季オリンピックとしては第20回の記念大会。

今井メロさんは、2006年にはトリノオリンピックにスノーボードハーフパイプに日本代表選手として参加。トリノオリンピック前にはメディアの前でオリジナルのラップ『夢』を披露し、意気を上げた。しかし競技二本とも転倒のため1本目7.2点、2本目1.4点(いずれも50点満点中)で予選敗退という憂き目にあった。

その時点でスポーツ選手としての彼女は終わっていたのだが・・・・ウィキペディアで紹介されている今井メロさんは「日本のタレント、ヌードモデル、元スノーボードハーフパイプ選手である。」と紹介されている。

今回、たまたま、時折マスコミのゴシップネタとして登場する元五輪選手の今井メロさんの自伝本「泣いて、病んで、でも笑って 今井メロ」を入手した。Amazonでのユーザーレビューは散々なものなのだが、彼女自身のの養育史も語られており、家族関係や男女関係、母子関係を考察する上で興味深かった。

今月の月刊精神分析は「泣いて、病んで、でも笑って 今井メロ」を特集します。

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2、今井メロ(家族構成)

(父方のおばぁちゃん)氏名不詳
父の母である「おばぁちゃん」二世代住宅に住むので生活は別。子供時代、今井メロは学校でいじめられたり、悲しい事があると、おばぁちゃんに話をきいてもらっていた。メロにとってたったひとつの心の拠り所だった。

(実父)成田隆史
職業:ファッションカメラマン。スノーボードコーチ(元アスリートでもなく、プロの指導者でもないが、トランポリンを使った練習方法を編み出す)。子ども達にアスリートとしての英才教育を施す。性格は頑固一徹。子ども達に父と呼ばせず「先生」と呼ぶように指導する。

(実母)今井多美江
夫:メロが5歳の時、成田隆史氏と離婚。離婚後、次男(今井流星)と一緒に暮らす(母子家庭)。

(継母)氏名不詳
元モデル。夫、童夢、メロ、緑夢と暮らす(五人家族)。

(兄:長男)成田童夢
(なりた どうむ、1985年9月22日 - )
元スノーボード選手。サブカルチャータレント。

(兄:次男)今井流星

(本人:長女)今井メロ
(いまい メロ、1987年10月26日 - )は、日本のタレント、ヌードモデル、元スノーボードハーフパイプ選手。小学校時代のあだ名は「コーヒー牛乳とメロンパンのAセット」。

(弟:三男)成田緑夢
(なりた ぐりむ、1994年2月1日 - )
フリースタイルスキー(ハーフパイプ)、スノーボード、トランポリン選手。三男の緑夢は上の三兄弟とは異なり継母の実子。

(最初の夫)氏名不詳

(二番目の夫)藤井裕一

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3、ネット上の今井メロ(Amazon)

Amazonでの「泣いて、病んで、でも笑って 今井メロ」のユーザーレビューは散々なもの。

星5つ:2
星4つ:1
星3つ:2
星2つ:1
星1つ:39
平均評価1.4

ユーザーレビューの内容も辛らつなものばかり。こんなにバッシングされる本って一体どんな本なのか?と思い早速購入してみた。。

レビューの一例

私も彼女と同じく元風俗嬢で今は一児のママです。 風俗やってた事は後悔してないです。でも、子供にはその事は一生言うつもりはありません。 なのにこんなにも堂々と言ってしまう今井メロという人間に興味がわいたので買ってみましたが、正直お金の無駄。 子供子供って言うけど子供の事なんて考えてない。 自分でした選択なのに他人のせい。 父親の事も、確かに厳しい練習ばかりで青春時代もなく大変だったかもしれませんが、オリンピックに行けたのは少なからずお父さんのおかげ。オリンピック出場なんて簡単に経験出来る事じゃないのに、むしろ感謝するべき。 全体的にみて考え方というか、精神年齢が中学生並。 2人の小さい子供がいるんだからもっと大人になるべき。 この本買おうと思ってる人は古本屋で10円になってたら買ったらいいと思う。

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4、ネット上の今井メロ(ゴシップ記事)

ゴシップ記事

元スノーボーダーでトリノオリンピックで歴史に残る醜態をさらしたアスリート・今井メロ。現在痛すぎるママブロガー、自称芸能人として活動中だがアフィリエイト商品をアピールしたいがあまり、商品を履いた自分のマンスジをブログに掲載、話題になっている。パンツも透け、マンスジのアップ、なにげにクリの膨らみも。 角度的に自撮りは不可能な為、西成出身二世代ナマポ主夫である今井裕一氏が撮影したと思われる。年末年始にかけて怒濤のブログ更新をしていたがあまりにも突っ込みどころが多すぎ、現在背景画像を塗りつぶしありきたりの話題ばかりでランキングは急降下。挽回するかのように、メロ夫婦でツイッターに参戦するが生活保護や無職である事を突っ込まれフルボッコ。ランキングアップの為必死にブログに誘導するも
 失敗するというお粗末な展開に。

グダグダな中、3月にはサンデージャポンに出演。メロラップは当時、無理矢理やらされたと暴露。デリヘル疑惑の画像についても言及し「同じキャバクラで働いていた女の子と行った温泉旅行で、女の子に隠し撮りされた写真」と自分である事を認める。隠し撮りされた「温泉旅行」での画像。しかしどうみてもラブホ、全裸でプレイ中。

源氏名コユキでデリヘル「kool」に勤務していた疑惑を拒否するが・・

育児ブログなはずなのに、前夫の長男と未熟児の長女についての成長記録は皆無。マンスジ画像は削除せずアクセスアップに必死なグダグダ夫婦。今後さらに自爆していくナマポブログの行方はいかに・・

元トリノ五輪選手の今井メロ。アメブロでオフィシャルブログを開始し子供に障害がある事を発表し、ママタレ転向への意欲を見せていたが、離婚、再婚、そして生活保護とスザマジイ裏側があったようだ。

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5、今井メロ(養育史)

1987年10月26日
成田家の長女として大阪市で誕生。


1992年
5歳の時、両親離婚。父と兄と一緒に生活。

1993年
6歳の時、スノーボードに転向。以降、毎日数時間練習の日々。

(小学生以前の記憶が欠落。)

1997年
小6、10歳で初恋を体験。

1998年
弟は長野オリンピックでは、わずか4歳でデモンストレーションを務め、すでに小学生校時代にはスノーボードの国際大会に出場するようになっていた。兄は、全日本スキー選手権大会スノーボード競技や、カナダで行われたスノーボード・ワールドカップ・ウィスラー大会で優勝するなど、大きな大会で成績を残すようになっていた。メロは、世界ジュニア選手権を制覇したり、シーズンの種目別総合優勝を決めるなどして、結果を残していた。

1999年
12歳で史上最年少のプロスノーボーダー認定される。

2002年
15歳の頃、親への反発からプチ家出をするようになる。練習がうまくいかないと容赦なく父の平手が飛んでくる。自らの意志で児童保護施設に入所。生まれて初めて過呼吸を体験。一時期、精神科病棟に入院(一年位)中学に通う。

2004年から2005年スノーボード・ワールドカップに出場。優勝2回、準優勝3回、三位1回。表彰台に5回。世界ランキング1位。

2004年
17歳のある日、高校生3人組から強姦被害にあう。「」三人組のうちのひとりの左手には、イニシャルらしいアルファベットのタトゥーがあった。トラウマとなる。

スポンサーから毎月60万。ボーナスは300万。「お金?お金ならもってるもんねー」傍からみればさぞかし生意気なガキにみえたんだろうなぁ・・。

2005年6月半ば練習方法をめぐって父と対立。兄が飛び出し上京。に脱退、独立した。メロ自身も成田家を離れ、実母と次男と一緒に生活するようになり、姓を成田から今井に変更する、選手登録名は今井メロとなる。
10月スイスワールドカップ参戦
12月カナダワールドカップ参戦
親の目をぬすんで出かけた夜の街で「ちえこ」と知り合う。親友となるも数年後交通事故で死亡。
18歳で初体験。「これでやっと肩の荷が下りた・・」

2006年01月10日
トリノオリンピック壮行会で自作ラップ披露(周囲の大人たちの思惑にのる?)。

2006年02月13日
18歳。
トリノオリンピック出場するも予選敗退し(練習不足を自戒する)、帰国後約1年引きこもり。自室で尾崎豊の「卒業」を大音響で聴き続ける。好きなフレーズは「この支配からの卒業」。

2007年
実母を飛び出した後、華やかな夜の世界への憧れから、大阪・ミナミのキャバクラで働き、ラウンジに移行、ある日にはホストクラブで一夜で100万円を遣い「女の子」を謳歌する。総額で500万以上つぎ込む。更に同僚から紹介され、源氏名コユキでデリヘル「kool」で働きだす。再度、自宅で引きこもりとなりリストカット。

P.112
リストカットは心の叫び

2007年03月全日本選手権出場
20歳で妊娠中絶。

2008年
芸能界への意欲を見せ、DVD「mellow (2008年) イメ-ジビデオ」を発売するが話題にすらならず。
02月日本スノーボード協会公認高鷲カップにアマチュア資格で出場優勝

2010年
22歳の時、1才年下の男性(飲食店従業員)とデキ婚。
07月28日長男(瑠偉)出産。旦那への思いは冷めていく。
11月には出産後わずか4ヶ月で大阪へ戻り生活保護受給。

2011年
生活保護受給中に現旦那である、西成区出身二世代生活保護受給家庭に育つ無職の藤井裕一氏と同居。

藤井裕一氏ブログ
http://ameblo.jp/yuichi-mero/

02月、前旦那と離婚成立。虐待の兆候があり大阪市の児相が介入し長男を一時保護するが08月に3人で川崎市へ転居。10月異常妊娠が発覚。11月帝王切開で長女出産。12月ブログに新生児の血液型がB型と書く(現在削除)後、メロはO型で新旦那はA型で生まれた子供がB型(血液型から生まれた子供は新旦那の子供ではないと思われる)。

レテーマ:ブログ 2012/01/05 16:59:35

前回の記事「告白」でも書いたように 瑠偉と真里愛の父は違う・・・ そう・・・私は再婚したから・・・ 真里愛に会う度・・・ 瑠偉と笑い合ってる時・・・ 時々思うの・・・ 2人とも今は分からないだろうけど、 いつか大きくなってきた時 理解してくるよね・・・? そのとき、、、 仲良くしてくれるかな・・・? 兄弟、支えあってくれるかな・・・? そんな心配が胸を締め付ける・・・ でも今の旦那さんは瑠偉と私を、私が1番嫌う暴力から 守ってくれた・・・ 前の主人には悪いと思わない (こんなこと言ったらまた叩かれるかな(笑) でも、2ヶ月に満たない幼児に、どんな理由があっても 手をあげてほしくなかった・・・(涙) そして私の心の傷・・・ 初体験がレイプであったこと・・・ (前の主人は知ってたよ・・・) だから、出産後1ヶ月満たない身体を 求められる事・・・耐えられなかった・・・ その当時の事を思い出して1人で涙してた・・・ こんな事いうと・・・分かってる。 でもさ、なんで言うか分かっていただきたいの!! 同情してほしいんじゃないの! 同じ過ちが他の人にもおきてほしくないから! 私は・・・かも知れないけど、出産後は母性本能が 強くなり性行為なんて考えられなかった・・・ 男性には分かりかねるかも知れません。 でも、こういう複雑な話でも私が体験した事を 語る事で、救われる人もいると思うから 私は語りつづけるのです。 だから私は今後も 殻にこもることなんてないです 子供達を守るため家族を守るためなら 私は目の前の壁がどれだけ高くても 背を向けない! マスコミや週刊誌がどんな事を書いても 私の口から語る言葉が本物だから! これが私の生き様 mellow style! 今井メロ

前旦那のブログでは強烈な今井メロ批判 藤井裕一

今後はこの無職生活保護夫婦で「mellow style」なるブランドを展開予定。しかし、ブランドロゴもワコマリアのパクリ

あまりにも底辺すぎて、タレント活動させられないレベルではないだろうか。しかし元オリンピック選手の中では岡崎聡子以来の転落ぶり。今後なにかしでかして逮捕されない事を願う。

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6、今井メロ批判の根源

「自業自得」、「自分の人生美化しすぎ」、「子どもがかわいそう」等と批判の対象になっているのは何故か?

心情的には擁護したい気分なのだが、ここは冷静に彼女の家族構成、養育史をみていこう。

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7、今井メロの恋愛観は父の投影

P.076

さすがに誰でもいいわけじゃない。自分の過去を振り返ってみると、好きになる男性には共通点があるのがわかる。
タイプ」でいえば、私の話を親身になって聞いてくれたりして、私の「休息場所」になってくれるような人。いつも、いろんなものと闘っていたから、安らぎを求めていたのかもしれない。逆に、「黙ってオレについてこい!」のオラオラタイプは絶対にムリ。女性の中には、そういう男性を「頼りがいがある」と言う人もいるだろうけど、私に言わせると「ぁー、鬱陶しい」になってしまうのだ。

今井メロさんにとって「ぁー、鬱陶しい」のは、ずばり父の投影であり、その裏返し好みのタイプ・・私の「休息場所」なのである。

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8、今井メロの精神分析 父の欲望

親は、自分の欲望を記号化して子どもを名付けると言う。子どもの名前は親の欲望の現れと言う。

成田隆史(父)の欲望は三兄弟の「童夢」「夢露」「緑夢」に刻まれた。

みての通り「夢」である。・・・と言う事は成田隆史氏は「夢」を追う事すら許されなかった人ではないのか?

今井メロさんが語る父親は、職業はただのファッションカメラマンなのに、トランポリンを使った練習方法を考案するなど、子どもにスポーツ英才教育を施したという。家庭内でも「先生」とよばせ、往年のスポコン漫画「巨人の星」(原作:梶原一騎、作画:川崎のぼる)」星一徹と星飛馬の関係さながらである。

成田隆史氏はなぜに漫画じみた「夢ストーリー」を子ども達に強いたのか?

別に今井メロさんは幼き日に神の啓示を受けてスノボ選手を目指したわけではない。親の欲望に自らの主体を奪われて自分自身を殺しながら生きてきたのである。

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9、子ども達の自我の芽生え

トリノオリンピック直前の2005年06月長男の童夢は成田隆史(父)の運営する「夢くらぶ」に所属していたが、指導方針の違いなどから、脱退、独立、上京した。メロ自身も成田家を離れ、実母と次男(流星)と一緒に生活するようになり、姓を成田から今井に変更する、選手登録名は今井メロとなる

皮肉にも、子どもたちの目標、自身の目標であったトリノオリンピック直前に、息子も娘も父のもとを去っていったのである。

子ども達も思春期を迎え、いつまでも父の欲望を満たす手段でいる事をよしとせず、自身で主体を持って生きていく事を選んだのである。これは自然な精神発達段階の流れである。

子どもの背丈が親を追い越す様になると、腕力で子どもを押さえつける事ができなくなる。子どもの親への暴力(家庭内暴力)が発生するのがこの頃だ。

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10、オリンピックでの挫折

2006年トリノオリンピックで、兄(成田童夢)、妹(今井メロ)ともに予選敗退でオリンピックメダリストへの夢は潰える。成田童夢は、応援してくれた人達への感謝と、結果を残せなかったことを深く反省する旨のコメントを残し、以降一時メディアから姿を消した。今井メロは自宅で引きこもり生活に突入するも、コンビニのレジのバイトをしている時にお客さんに「メロさんでしょ?」と声をかけられるのも嫌だったという。

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11、欲望の爆発

オリンピックの挫折を味わい、精神的に落ち込む今井メロさん。が・・・

P.087

・・・こう吐き捨てて、とうとう私は実母(今井多美江)の家まで飛び出してしまったのだった。ついに頼れるところはどこにもなくなった。ひとりぼっちになった私が向かったのは大阪・ミナミ。東京で言うと歌舞伎町みたいなところだ。そう、私は夜の世界に飛び込んだのだった。

大阪のオバチャン的な押しの強さで、キャバクラから、ラウンジ、デルヘル嬢までこなす今井メロさん。高級取りになり、ホストクラブで総額500万以上使ったという。一夜で100万円も使った日もあるという。

P.092

お客さんに言われ、私はちょっと得意げ。生まれて初めて「女の子でいられる自分」に酔いしれた。

自分の女としての欲求(欲望)がみたされ毎日ウキウキして生活する今井メロさん。人間にとって欲望を持ち、欲望が満たされる事は大事なのだ。

P.100

矛盾を抱えた心 初めて経験するきらびやかな世界は、何もかもが刺激的だった。夜の世界に足を踏み入れて。稼いだお金で遊ぶ日々。そこには、実母の家を出てひとり暮らしを始めた開放感も手伝って、「楽しい!」という感覚が確かにあった。でも・・・。その反面、言葉にできない虚しさがあった。ずっと、競技のために費やしてきた私の人生。手に入れた自由にも少しずつ飽きていった。

しかし、満たされた欲望(欲求)はすでに欲望でなくなるのである。

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12、リストカット

デルヘル嬢疑惑報道がなされてから、今井メロさんは再び自宅に引きこもったと言う。

P.109

「はっぁ・・・」深いため息が漏れた。安堵からなんかじゃない。「また苦しみの日々に連れ戻されるのか・・」と思うと、うんざりしたのだ。自分の腕に巻かれた白い包帯が忌々しくさえ感じてしまった。このときは10針くらい縫ったと記憶している。深く切りすぎたさいで腱まで切れ、今でもその部分の感覚があまりない。歯医者の麻酔が切れかけたときの、あの感じだ。(中略)私の気持ちを母にわかってほしい、もっとかまってほしい、心配してほしい・・・。リストカットは、私の心の叫びだったのかもしれない。

精神分析の世界でリストカットは自傷行為(じしょうこうい)とよばれる。ネット検索すると、リストカットしている時だけ、自分の「生」を感じる事ができると言う記述にでくわす。リストカットをするのは死ぬためではありません。死ぬためではなく、心のバランスを保ち生きるために行われるのですと・・・。

つまり、今井メロさんは愛に飢えて、心のバランスを崩していたのだ。

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13、二度の結婚、妊娠(でき婚)、出産、離婚

ネット上でバッシングされる二十代前半で二度のでき婚。軽率の極みとして語られる部分ではあるが、今井さんの擁護の立場で語れば、今井さんは・・・幼少の頃から実母から離れて生活しなければならず、実父は鬼に様に毎日練習を強要する。

親の欲望「夢」の道具として扱われ、少なくとも女の子としては抑圧され続けたのだ。

オリンピック直前に自我が芽生え実母と一緒に生活するも、オリンピック本番ではあえなく予選通過ならず。周囲の人々の期待に応える事ができなかった。

失意のメロさんは実母からも独立し「夜の世界」に飛び込む。メロさんはこの世界でやっと異性からのまなざしを獲得する。キャバクラ、ラウンジ、デルヘル、ホストクラブ通い。

一定の欲望は満たされるものの、精神のバランスを崩し、アルコール依存、自傷行為(リストカット)に走る。愛情の欠損は異性関係で埋めようとするが、なし崩しに妊娠、できちゃった婚、離婚を繰り返す。

多産系の女性の精神状態は、常に自分を頼って生きていく子どもをお腹を宿し続ける傾向があると言う。今井メロさんがそうだとは断言できないが、無計画にデキ婚と離婚を繰り返す生き様は「ん?」と引っかかってしまう。

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14、整形手術

P.158

「もし私が今の実力で、きれいな顔をしていたら、どんなによかったか・・・」当時、注目を集めていたアスリートのひとりにビーチバレーの浅尾美和さんがいたけど、彼女を見るたびに羨ましく思ったものだった。ご本人に直接あったことはないが、美女アスリートとしてみんなから「カワイイ」と言われている浅尾さんに、私はメチャクチャ嫉妬した。そんな私だったから、スノーボード選書時代に生まれて初めてコマーシャル出演の依頼がきたときには、「やっと私も競技以外で注目されるときがきた!」と飛び上がるほど喜んだ。でも、実際に私の映像がテレビで流れると、周囲からは冷ややかな声・・・。「ゴーグルはめてスノボで飛んでいるときは確かにカッコイイでど、ゴーグル取ったら、今井メロって、なんか違うんだよなぁ。」私はやっぱり「美女アスリートにはなれない・・・。当たり前だけど、悲しかった。」

(中略)
P.166

術後の腫れは日を追うごとに引いていき、完全に腫れが引いていき、完全に腫れが引いた一週間後、私は初めて新しく生まれ変わった自分の顔にメイクをしてみた。「・・・!」二重のラインが深く、幅が広いと、濃いメイクをしなくてもはっきりとした目元になることを実感。それまでとは比べものにならないほど化粧映えする。そんな自分の顔の変化にびっくりさせられた。「ちょっとイイかも」鏡に映る自分の顔に初めて芽生えた感情・・・

今井メロさんは自著で整形手術の実際をこう記述している。彼女は整形手術によって容姿のコンプレックスを脱した。医学や美容手術の技術の進歩は著しい。私自身も美容手術までは受けていないが、視力回復のレーシック手術や、欠けた前歯のセラミック治療、痔の日帰り手術などを受け現在医学の恵を享受した。

精神分析の世界では、常識やタブーにとらわれない展開が常だ。岸田秀さんの「ものぐさ精神分析(中公文庫)」興味のある方は検索して欲しい。

人の無意識は巧妙で、世の法律や常識によって育まれたりはしない。まず、欲望や欲求をベースとし、最初に信頼や絆を育む人間関係として母子関係がある。

例え、今井メロさんがブサイクでも、実母がカワイイ、カワイイとずっとまなざしと愛情を注げば、自分の容姿にコンプレックスを持つ事はなかった筈だ。街を闊歩する女性やおばちゃんを眺めてみればよい、世の価値観から大きく外れた容姿の女性が一様に自信無げに暗い表情で生きているだろうか?そうではない事実も絶対ある。

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15、今井メロさんの今

今井メロさんのブログをのぞいてみると、2014年07月のパチスロ店の営業報告が最後でその後更新されていない(2015年02月23日現在)。よってここ半年の動向は把握できない。

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16、おわりに

日本のタレント、ヌードモデル、元スノーボードハーフパイプ選手である今井メロさんの自伝本「泣いて、病んで、でも笑って 今井メロ」を考察資料として取り上げました。

Amazonの書評(ユーザーレビュー)をのぞいてみると、自業自得だとか、単なるお騒がせゴシップ女とか、共感する部分がこれっぽちもないとか、バッシングする内容が殆ど。

彼女の場合、家庭環境が複雑で、実母不在、強権的な父親の存在(精神発達途の父性の不在)、オリンピックでの挫折。スノボーは個人競技ゆえ、アスリートである彼女は「和をもって尊しとなす」日本社会の文化やメンタルティに馴染み辛かったのではないか?更にスポンサーから金はもらってるから貯金あるしぃ・・・という態度が鼻につけば、周りから疎まれただろうと容易に想像できる。元オリンピックアスリートでありながら一時生活保護を受けたり、物心ともに大変な時期があった模様。

更に、ホストクラブで散財して貯金が底を付けば、世間を知らずの単なる元オリンピックアスリートであり、デルヘル嬢していたとか整形手術の過去があるとかゴシップネタを得意とする格好の週刊誌のターゲットになるのであった。

精神分析の精神発達論から察すると、今井メロさん自身が母になる為には、母子関係が希薄で、父親が強権的であるので、父性も反動して虐待的に現れないかと心配になる。

現実問題として今井メロさんは女手一つで二人の子どもを育てていかなけれなならない。よっぽど器の大きいパートナーが出現し、夫婦共謀が避けられれば話は別だが、そんな簡単に話が転がりそうもない。

最近、社会問題として格差社会や貧困がキーワードとして取り上げられている。シングルマーザーが経済苦に陥り、子どもの貧困率が高まっているのだという。

未婚の母、シングルマザー、少子高齢化・・・

今井メロさんの様な立場の女性は世の中にゴロゴロいる。

少子化を食い止めるために出生率を上げるのは良なのだが、子どもを育てる経済力や精神性の安定が伴わなければ、確実に貧困率が上昇しネグレストされる子どもも増えるだろう。

果たしてこの国は「豊か」なのだろうか?1980年代バブル期に物資的繁栄のカウンターカルチャーとしてオウム真理教を代表とするカルト宗教が勃興しテロ事件が起こった。さて、格差社会のカウンターとしてまた宜しくない文化や運動が紆余曲折の後に反社会的な事件を巻き起こすのでないか?という危惧を持ってしまうのである。

2015年平成27年02月28日 月刊 精神分析編集部A

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17、Webマガジン月刊精神分析&分析家ネットワーク



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 精神分析(セラピー)を受け、インテグレーター(精神分析家)を目指し理論を学んだ人たちが、東北・関東・関西を中心に実際にインテグレーターとして活動しています。  夏には、那須で恒例の「分析サミット」が開かれ、症例報告・研究などの研修会も行っています。  私たちインテグレーターを紹介します。(敬称略)  メールに関して、☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

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