File.006 精神分析的考察「勉強もっとしろ」怒った父親 小6長男を刺殺!

こんにちは、精神分析家 進志崇献です。今日は、最近、起こった事件を分析します。小6の息子を勉強しないからと言う理由で包丁で刺殺した父親の件です。

加害者:佐竹憲吾(48)職業:トラック運転手
被害者:佐竹崚太(小学校6年生)

佐竹憲吾(父)は自分が卒業した東海学園(中学校)に佐竹崚太君(息子)を入学させようと自分の欲望を息子に投影したのだが、実の息子と言っても息子は父と別人格。崚太君は父のリモコン人形ではないので父の思うとおりには動かない(勉強しない)。多分、何か、父の逆鱗に触れる(コンプレックスを刺激する)言葉を息子がはいたに違いない。父は威嚇の為に持っていた包丁で息子の胸を刺して息子と一体化した。精神分析の世界では包丁はペニスに置き換えられる。父は自分のペニスを息子に挿入し、こうして父と息子は一体化した。更に、もう少し解釈すると、父は息子と分離せずに精神的に一体化していた。別ではなく同体。同体である息子が自分の考えを否定する事=自分の思いの否定=自分の抹殺である。父:佐竹憲吾は自分自身の抹殺を避ける為の息子:佐竹崚太を抹殺したのだ。この事件、父と息子の未分化が悲劇の原因と言えよう。

周辺情報からの考察-----

加害者:佐竹憲吾(48)はトラック運転者だが、実は地方で超有名な進学校:東海学園の出身者で、自家は薬局を営んでいる。なぜか家業を継承せず、自分は社会的なステイタスの低いトラックドライバー。佐竹憲吾(父)と実父実母(崚太からみるとジジババ)の関係に何らかの問題があった事がみてとれる。佐竹憲吾(父)はどんな手段を使っても(殺してまでも)息子:佐竹崚太君を東海学園に入学させ「医療関係」の仕事(医者?)に進ませたかったと供述している。自分の親子関係のトラウマの復讐的治癒を実の息子を手段として成し遂げようとした佐竹憲吾容疑者の悲劇的結末と見えなくもない。

定期的なセラピー(対話療法)が必要だったのは父親の方である。

確かなことは佐竹憲吾容疑者が如何なるトラウマを抱えていたのか佐竹憲吾容疑者の養育史や家庭環境を語ってもらわないとこれ以上は推測の域を出ない。

東海学園と林修先生「いつやるんですか?今でしょ!」-----

ネットからの情報だと「(佐竹憲吾容疑者は)東海中学高校同窓会名簿では高39回だから高校は東海。中学から東海の内来かは知らん。 大学と勤務先は空欄だった。」林修(1965年9月2日:51歳)氏は東海高36回生。佐竹憲吾容疑者は林修氏の高校の同窓生で3期下の後輩と言う事になる。テレビニュースで佐竹憲吾容疑者の横顔が報道されていたが確かに頭よさげであった・・・。林修氏は東進ハイスクール講師でワタナベエンターテインメント所属のいタレントでもある。今回、林修氏の経歴をウィキペディアで眺めてみたが「結構、紆余曲折で苦労された方なんだな」と認識した。

考察-----

子どもは親とは別人格。決して、親の都合で進路や生き方を強制してはいけない。と世間に通りのいい文言をはいてみても、そこら中に子どもを自分の分身化、奴隷化している一見、分別のありそうな(実は、無意識・コンプレックス・トラウマに支配された)親たちは沢山いる。

秋葉原無差別殺傷事件-17名が死傷(2008年06月08日)の加害者:加藤智大死刑囚の養育環境などは酷いもの。加藤智大死刑囚は「なんとしても青森高校入学させて有名大学にやる」と言う母親の強い学歴コンプレックスの犠牲者であると言う報道が大勢を占めた。両親は事件後、離婚。加藤智大の弟、加藤家の次男は既に自殺(2014年)。ちなみに加藤智大の両親は勤務先の青森の信用金庫での職場結婚であった。

参考:月刊 精神分析 秋葉原無差別殺傷事件
http://lacan-msl.com/akihabara/

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以下、報道記事の抜粋----

中学受験をめぐって父親が小学6年生の長男を包丁で刺殺するという不可解な事件が21日(2016年8月)に名古屋であった。逮捕された佐竹憲吾容疑者(48)は自宅マンションで息子の崚太君の胸を包丁で刺し、あわてて自宅近くの病院へ運んだが、傷は肺まで達しており1時間後に死亡が確認された。

佐竹は「受験勉強しないので刺した」と話しているという。

教育熱心で子どもに過剰な期待。佐竹は妻と崚太君の3人暮らしで、事件当時、妻は仕事で外出中だった。同じマンションの住人によると、「すごく仲良くて、出かけるところをよく見ました。ほんとうに良い子で、お母さんもしっかりしていて本当に良いお母さんでした」。崚太君は学力優秀で、毎年、東大に20人ほど合格する私立の中高一貫校に来年は受験する予定だったという。佐竹もこの学校の卒業生で、薬局を営む実家では家業を継いでもらえると期待していたが、薬局を継がずにトラック運転手になった。佐竹は教育熱心で、崚太君に過剰なまでの期待をかけていたようだ。もともと佐竹は怒りっぽい性格で、近所に人の話では「よく怒られて外へ出されていた」「ベランダに締め出されて泣いている声が聞こえた」という。

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このページは、hirofumiが2016年9月11日 07:38に書いたブログ記事です。

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