File.008 精神分析的考察「君の名は。」にみる「ホモ」「おかま」

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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暑さも一段落、秋雨状態ですね。

私も「君の名は。」観てきました。(ネタバレあり)

ノーチェックだった映画「君の名は。」。ネット報道の観客動員数で興味を持ちました。

私は50過ぎの中年オヤジ。若かりし頃に鑑賞したアニメ映画と言えば「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」等の松本零士作品群と、高校1年生の時の「風の谷のナウシカ」。日本のオタク文化勃興時の観客であり、当時から映画は「レンタルビデオ」で観るものと言う現在に続くレンタルDVD文化の消費者でありました。

そんな私が「ネットでの動員数半端ない」評判をチェックし、空き時間にユナイテッドキャナルで観ました。

いやぁ、めっちゃ綺麗な映画です。圧倒的な表現力。主役の男子:立花瀧(たちばなたき)に声をあてるのは人気俳優の「神木隆之介」だし、現役高校生のスマフォの利用状況の描写など「ほ~、へ~、そっかぁ」と感心しながら楽しく鑑賞でき満足でした。男女の高校生が入れ替わってしまうストーリーは「転校生」1982年の大林宣彦監督を彷彿。巨大隕石の飛来も、1985年のハレー彗星(阪神タイガース優勝)の接近を知っている世代にはリアリティあるし違和感はなかった。

ここから精神分析的考察----

<気になるのは家族構成。物語の設定>

立花瀧(たちばなたき)は東京の都心に父と2人暮らし。

宮水三葉(みやみずみつは)は山深い田舎町の岐阜県糸守町に住む女子高生。妹とともに宮水神社の巫女を務める。母親の二葉は病死、婿入り父のトシキが神主になる筈が、家を出て町長になってしまい、祖母の一葉、小学生の妹の四葉と3人で暮らしている。

どちらの家庭も母不在。違和感を感じないのは宜しくないのだが、現代の日本社会の有り様としては何処にでもある普通の情景となってしまう。

状況から察すると、宮水神社の神主後継問題が勃発するのは時間の問題で、姉:三葉か妹:四葉が婿養子で神主を迎え入れる事になるのだろうか?本来なら、そもそも婿入した父トシキが神主を継ぐのが当然なのだろうが、なぜか家を出ており、劇中では町長として選挙戦の最中と言う設定。

中年オヤジの感覚だと、立ち位置は保護者と同じ感覚になってしまって、この子達が近い将来直面するであろう事態を想定し先回りしてしまうのだった。

<性倒錯>

まぁアニメ世界の話なので、絵的に「キレイだなー」と言う高揚感だけでも物語の推進力となってワクワクして鑑賞できるのだが、ちょっとまてよ、男女の心と身体が入替ってしまうって・・・これって今の世の中に通用している言葉で言えば「性同一性障害」や「トランスジェンダー」と言う言葉が浮かぶ。

立花瀧の体に宮水三葉の心が描写される。やっぱ内股でうつ向いているさまは、なよっとして「おかま」チックな瀧君になってしまって笑える。

メディアに露出する「マツコ・デラックス」:男性同性愛者(ゲイ)で女装家。詳しくは知らないが「ミッツマングローブ」も男性同性愛者(ゲイ)で女装家らしい。ネットを検索していて初めて知った「佐藤かよ」は男性として生まれ、15歳の時に女性ホルモン注射を受ける様になる。性転換手術後、ほぼ心も体も女性として芸能界で活躍中。・・「はるな愛」も同様の経歴。

「性倒錯の構造」フロイト/ラカンの分析理論 藤田博史と言う本がある。ラカン理論の解説書としては解りやすい部類に属すると思われる。この本の第2章で男性同性愛の病理を解説していて「レオナルド・ダ・ビンチ」を同性愛者の症例として紹介している。

一読すると、モナリザの謎のほほ笑みの「背景」の一端をのぞくことができる。ちょっと前までは、LGBDと言えば、社会的には認められないものであったが、昨今では、東京都渋谷区で同性カップルを「結婚相当」とする条例が賛成多数で可決・・などと言う報道があったりする。

男の体に女の心。女の体に男の心。養育環境によっては誰しもがそうなる可能性がある。精神分析の世界では、そもそも「男とは何か?」「女とは何か?」と言う問いから入っていく。男も女も母と言う女性から生まれ、母との関係、父の介入である象徴的去勢を経て、男になり、女性は回り道をした挙句・・・・。

考えてみれば手塚治虫氏のテレビアニメ「リボンの騎士」の「サファイア王子」も女の子の体に男の子の体という設定でした。宝塚は手塚氏の地元で宝塚歌劇団の男装の麗人をヒントに物語を構成したもよう。

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このページは、hirofumiが2016年9月13日 06:22に書いたブログ記事です。

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