奥本章寛死刑囚 母性は最後の砦 の精神分析的考察(File.041 )

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

死刑囚 奥本章寛 さんについて考えた。

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ネットで偶然にみつけた動画で死刑囚 奥本章寛 さんの事を知った。

奥本章寛さんが起こした事件は以下の通り引用

宮崎市の建設会社員:奥本章寛(あきひろ)被告(22歳)は2010年03月01日午前05時ごろ、自宅で長男(当時06ヶ月)の首を絞め風呂でおぼれさせて殺害、妻(当時24) の首を包丁(刃体約18.2cm)で1回刺し、頭部をハンマー(全長約29cm)で 数回殴って死亡させた後、義母(当時50)の頭部をハンマーで数回殴って死亡させた。 出社して午後02時ごろまで働いた後はパチンコ店で過ごし、午後09時ごろ、自宅から 約800m離れた自身が勤める建設会社の資材置き場に、長男の死体を埋めた。奥本被告は出産費用、車のローンなどがあって生活が苦しく、生活費の一部は義母が出していた。出会い系サイトで知り合った女性とメールをするなど家庭を顧みない被告に対し、02月23日、妻が「いつでも離婚してあげる」とメール。義母からは「離婚するなら多額の慰謝料を求める」と言われたことが動機とされる。

2014年10月16日、最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は、奥本の上告を棄却、これにより死刑が確定した。2016年現在、奥本章寛死刑囚は死刑設備のある福岡拘置所に収監されている。

引用終わり

マスオさん状態で、義母と一緒に生活した奥本死刑囚。元来真面目な性格の彼をそこまで追い詰めていったものはなんなのだろうか?

奥本章寛さんの養育史

奥本章寛さんが生まれたのは福岡県豊前市求菩提(くぼて)地区。50世帯200人。「求菩提山と犬ヶ岳」僕の「ふるさと」。「大切」な場所。と語る。

父:奥本浩幸。母:奥本和代。三人兄弟の長男として誕生。小学校から高校生まで剣道一筋の生活。福岡県立築上西高校(福岡県築上郡築上町椎田764)へは剣道の推薦で入学、主将まで務めた。高校卒業後、航空自衛隊、3年の後、建設会社で土木作業員に従事。

事件の伏線。

奥本章寛さんを追い詰めたのは同居する義母の心無い中傷だったと言う。奥本さんの故郷の求菩提(くぼて)地区を差別的な発言で見下された事だった。これまで味わった事がない程のショックを受けました。自分が馬鹿にされるのは仕方ないですが、故郷のなんの関係のない人達までが馬鹿にされた事がどうしても許せなかったんです。もう限界だった。妻の母から逃げるため、もう殺害するしかないとい思った。・・と供述。

奥本章寛さんの後悔。祖母、両親そして二人の弟まで犯罪者の家族にしてしまいました。弟は結婚などでも不利益を受けるかもしれません。それでも幸福に幸福になって欲しいです。奥本死刑囚の目から涙がこぼれた。二審での四ヶ月かけて心理鑑定で、臨床心理士からは「義母妻一体の視野狭窄状態だった」と評価された。証拠採用。

この裁判で特筆すべきことは、一審の判決後、妻の弟Aさん、つまり殺された義母の実の息子から殺害された実母(貴子)にも責任の一端があると、最高裁に減刑を求める上申書が提出された事。一審の裁判員裁判のやり直しを希望するものだった?

Aさんは、奥本章寛死刑囚から、実の母、実の姉、そして生後五ヶ月の甥を殺害されているのである。常識的には、奥本章寛死刑囚を憎んでも、憎みきれない感情を持つのが普通ではなかろうか?

そんなAさんから異例の上申書の提出である。

精神分析の世界では、これでもかと言うくらい母子関係の重要性が解かれる。奥本章寛さんにとっては、彼が生まれ育った「求菩提」は母、母性そのものだったに違いない。そんな「求菩提」を、心なく迫害する義母が鬼にみえたのではなかろうか?こらえにこらえた感情が爆発。凄惨な結果を迎えてしまった・・のではなかろうか。

人は意味を生きている。誰しも、他人には理解できない大切なものを持っている。他人がみれば薄汚い人形だって、その人にしてみれば母の代わりかもしれないのだ。手前勝手な価値観で、人が大切にしている物や事を汚してはいけない。

大切な故郷「母」を中傷された奥本章寛さんは、ただ母を守りたかったのかもしれない。
人は意味を生きている。人には命がけで守る意味があるのだ。

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このページは、hirofumiが2016年10月 9日 00:03に書いたブログ記事です。

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