月刊 精神分析

1、はじめに

月刊 精神分析 読者のみなさん、こんにちは。編集部Aです。

大分春めいてきましたが、日が落ちてからはまだまだ肌寒い日が続いています。もうすぐ、東日本大震災発生(2011年平成23年03月11日)から丸一年です。まだまだ復興は、その途についたばかりの様な気がします。阪神・淡路大震災(1995年平成7年1月17日)の時と異なって、想定外の事とは言え、安全神話のもとで運転していた原子力発電所の事故まで重なってしまい、そんなに簡単には元の市町村に住民の皆さんが戻る事さえできません。いづれにしても、今後の日本のエネルギー政策が大きく見直される事は必至です。今後の政府の動向からは目が離せません。。

さて、今回の月刊精神分析のテーマは「史上最強の人生戦略マニュアル(書籍)」です。

著者は、フィリップ・マグローと言う、20年以上にわたって戦略的人生設計の分野を研究している学者で、翻訳者はテレビで人気の経済評論家の勝間和代(かつまかずよ)さんです。

本のタイトルだけをみると、物々しい「なんら精神分析とは関係のない」ビジネス書の類と思われるかもしれません。実際に4年前この本を購入した私自身も「テレビでお馴染みの勝間和代さんが訳したと言う、ビジネス書にどの様な事が書いてあるのか?」と言う興味でこの本を書店で手にしたのです。

そして、購入して自宅で、この本を読み進めていくと「ん?!」と思う箇所がでてきました。まるで、精神分析(セラピー)そのものを描写しているところに遭遇したのです。

当時、私は既に精神分析関連の書籍を読み漁っており「精神分析」と「人生戦略マニュアル」の関係に大いに興味をそそられたのです。詳細は後述します。

平成24年02月29日 月刊 精神分析 編集部A

なお、本サイトの監修をシニフィアン研究所(埼玉県上尾市)の迎意愛先生と。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)の安朋一実先生にお願いしました。

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2、登場人物プロフィール

フィリップ・マグロー(Philip McGraw)
20年以上にわたって戦略的人生設計の分野を研究。行動科学で博士号を取得。
米国有数の訴訟コンサルタント会社コートルーム・サイエンシィス(法廷科学) の共同設立者兼社長で、国内外の関心を集めた有名なオプラ・ウィンフリー訴訟では戦略を手がけ、勝利へと導いた。主にコミュニケーションや対人関係に関す るセミナーを開催し、効果的な人生設計の立て方を多くの人にアドバイスしている。心理学者として数々の科学論文も発表。
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勝間和代(かつまかずよ)
1968年東京生まれ。
経済評論家、公認会計士。
早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。
早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程在学中。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。
アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。
内閣府男女共同参画会議議員。
ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出。
エイボン女性大賞(史上最年少)。
第一回ベストマザー賞(経済部門)。
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惟能創理(いのうそうり)
日本初のインテグレーター(精神分析家)
編集部Aのスーパーバイザー 。

1951(S.26)年 埼玉県熊谷市に生まれる
1992(H.04)年 大沢精神科学研究所設立
1992(H.04)年 道越羅漢(みちおらかん)となのる
2008(H.20)年 LAKAN精神科学研究所に名称を改める
2008(H.20)年 惟能創理(いのうそうり)に改名する
著書紹介:
月刊精神分析 2009年01月号 運命は名前で決まる
月刊精神分析 2010年01月号 心的遺伝子論 産み分け法

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迎意愛近影

迎意愛(むかいあい)
精神分析家。シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)主宰。1954年和歌山県生まれ
連絡先:signifiant1@gmail.com




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安情共恵近影

安朋一実(やすともかずみ)
精神分析家。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)主宰。1958(S.33)年4月22日生まれ。
出身:滋賀県大津市。二女の母。
神戸親和女子大学児童教育学科(兵庫県神戸市)卒業。
会社勤務の後、結婚し専業主婦になる。
二女の子育てに悩み惟能創理先生の精神分析治療を受ける。
インテグレーター(精神分析家)養成講座を受講の後、独立開業。
現在、新進気鋭の分析家として、引きこもり不登校の子供を持つ母親を全力で支援している。
同研究所は「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」の支援団体として登録。
メルマガ発行:子育てメールマガジン 育児法 引きこもり 家庭内暴力 非行 不登校
連絡先:lacan.msl@gmail.com
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編集部A(へんしゅうぶえー)
月刊精神分析(げっかんせいしんぶんせき)編集部員。
ラカン精神科学研究所福岡支所
1963(S.38)年3月12日生まれ
出身:福岡県福岡市。
コンピューター会社のシステムエンジニア。食品工場の生産管理業務に従事。
飲食店の経営、飲食店の営業職、旅客運送乗務員を経た後、月刊精神分析編集部。
宗教色の強い家庭に生まれ育つ。
二十代の頃、原因不明の疾病に苦しむが転地療法にて完治した経験から、心の作用に興味を持つ。
ひょんな切っ掛けから「精神分析」の世界を知り、約三年半色々な書籍を読み漁る。

現在「月刊精神分析」の編集に関わりながら、惟能創理先生のセラピーとインテグレーター養成講座を受けている。

性格分析:自己分析、コンピューターのSE(システムエンジニア)をしてきただけあって、緻密な作業ができるA型(血液型)人間である。自分の部屋はちらかっていても許されるのだが、漫画本の1巻から・・はきちんと順番通り並んでいないと気が済まない。物事は手順を考えて、1から順番に進めていく。よって「適当にやってみて駄目でした」という事は出来ない人で、やるからには成果が出ないとかっこ悪いと感じ、失敗を恐れるタイプである。
連絡先:lacan.fukuoka@gmail.com

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3、この本の出所

最近は、便利なもので、Amazonのユーザーレビューをみると、自分が読んだ本への賛否両論の批評をチェックできる。史上最強の人生戦略マニュアルのAmazonのユーザーレビューに面白い記述を見つけた。

翻訳そのものが日本語としてオカシイ、しつこい、翻訳ソフトで訳したのではないかと言う酷評があるのはベタ(当たり前)なのだが、中には以下のような評価があった。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

翻訳について評価されている方が沢山いますが、これよりずっと前に(2001年)同じマグローの翻訳本が出版されています。
内容を比べてみると翻訳はほとんど一緒です。この本は本当に勝間さんが訳したのでしょうか?していないと思います。翻訳がこれほど同じになるなんて考えられません。違うところを探すほうが大変です。
本の内容は良いだけに非常に残念な気持ちです。

別の本の題名は以下の通りです。「ライフストラテジー 人生戦略 ― 相手に圧倒的差をつける戦略的人生論」※監訳:渡部昇一

-------------------------------------------------------------引用終わり。

史上最強の人生戦略マニュアルの本の表表紙には大きくこう書いてある「この"LIFE Strategies"は、間違いなく私が最も影響を受けた本の一つです。勝間和代

ここまで見ていけばわかります。史上最強の人生戦略マニュアルには既刊の翻訳本がある。そしてこの本は「勝間人気に便乗して」出版社が、既刊の書籍をリメークした本である。私は出版社の戦略にひっかかり勝間和代さんのネームに惹かれ、書店に平積みしてあったこの本を手にとってわけだ。それも、偶然ではなく必然的に。

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4、この本の真の評価(著者)

以上の流れからすると、世の中に普通にゴーストライターと言う職業がある事は既に世間に認知されているので、多分この本の大元の翻訳者は表に出てこない別の人なのだろう。まぁ、監訳したのが「渡部昇一」さんか「勝間和代」さんかはさておいて、この本の著者フィリップ・マグロ-氏にフォーカスを当ててみましょう。

得意のウィキペディアで「フィリップ・マグロ-」を検索しても出て来ません。

で、本の扉の著者紹介から引用します。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

20年以上にわたって戦略的人生設計の分野を研究。行動科学で博士号を取得。米国有数の訴訟コンサルタント会社コートルーム・サイエンシィス(法廷科学) の共同設立者兼社長で、国内外の関心を集めた有名なオプラ・ウィンフリー訴訟では戦略を手がけ、勝利へと導いた。主にコミュニケーションや対人関係に関す るセミナーを開催し、効果的な人生設計の立て方を多くの人にアドバイスしている。心理学者として数々の科学論文も発表。テレビにも出演している有名人。

-------------------------------------------------------------引用終わり。

(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『史上最強の人生戦略マニュアル』が刊行された当時に掲載されていたものです)

ウィキペディアのPhilip McGraw(フィリップ・マグロー)は、英語版では詳細な解説ページがあります。←英語が堪能な方はみてみて下さい。この解説を信じるならば米国内で一定の評価のある人物の様です。

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5、この本の真の評価(内容)

本の内容を論じるにあたって、私の手元に原書があるからと言って、本の内容をここに書きだすわけにはいけません。

しかしながら、本の内容をイメージしてもらいたいので、各章のタイトルを以下に列記します。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

1、問題がひとりでに解決することは、絶対にない
2、本当に生きるということ
3、自分の選択と態度に焦点をあてる
4、「見返り」が行動を支配している
5、問題は、あなたが見とれるまで悪化していく
6、違うことを「する」
7、過去の出来事を言い訳にしない
8、今すぐに人生計画をたてる
9、見返りを断つ
10、憎しみはあなたの心を変えてしまう
11、あなたのゴールラインはどこか?
12、ガイドつき人生の旅
13、目標設定の七つのステップ
14、自分の公式を見つけよう

-------------------------------------------------------------引用終わり。

あと、論旨の柱になっている「人生の法則」を以下に列記します。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

1、ものがわかっているか、いないか
2、人生の責任は自分にある
3、人はうまくいくことをする
4、自分が認めていないことは変えられない
5、人生は行動に報いる
6、事実なんてない。あるのは認識だけ
7、人生は管理するもの。癒すものではない
8、私たちは自分の扱い方を人に教えている
9、許しには力がある
10、自分が求めているものを知り、要求する

-------------------------------------------------------------引用終わり。

各章のタイトルと論旨を眺めていると、自己実現を望んでいるビジネスマンに対する指南書の類と言う面もありますが、著者のフィリップ・マグロー氏は心理学者だけあって、巧みに「人の心と行動の特性」を取り入れています。詳しくは後述。

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6、私の琴線に触れるところ

フィリップ・マグローは、彼の持っている心理学の知識を活用して「人生の法則」を定義しました。

それは既に上記しました。

この本の104頁の内容を少し引用してみます。

もろに「精神分析」でフォーカスをあてている「無意識」に付いての記述があります。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

あなたの思考があなたをプログラムする力がどれほど強いか、考えてみよう。私たちはみな、日がな一日、他の人と対話をしているが、たえずもっとも活発に対話を行う相手は自分自身だ。10人の人間を一日中べったり一緒に過ごす日があったとしても、あなたが毎日、朝から晩までともに過ごす相手は自分自身だ。

私たちは、自分の人生で結びつきのあるほかの誰かと対話するよりも自分自身と対話し、他人をプログラムするよりも自分自身をプログラムしている。頭の中で、何度も同じテープを流している人もいる。テープが終わりまでいくと、切れ目のない輪のように、また最初に戻る。この自分自身との対話・・自分をプログラムする対話・・がマイナス志向のものであれば、行動の結果がお粗末でも何ら不思議はない。自分自身との対話の中に「マイナス志向の独り言」が含まれていれば、自ら必要のない障害を作っていることになる。マイナス指向の独り言の典型的な例を紹介しよう。

-------------------------------------------------------------引用終わり。

上記の内容は、人は四六時中「無意識」によって行動をプログラムされていますということ言っています。「マイナス志向の独り言」とは・・もうわかりますね。

無意識:複合観念体(コンプレックス)の事にほかなりません。

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7、ジェニーが負った心の深い傷

また、111頁からは、子供時代から思春期にかけて、祖父に性的いたずらを受け、心的外傷(トラウマ)を50歳まで引きずったジェニーの話が出てくる。

フィリップ・マグローは、セミナー会場で、彼女のトラウマの根源である彼女の複合観念体(コンプレックス)を言語化により解消する経緯を描写している。

これはまさしく、精神分析理論によるセラピーと全く同じ施術であった。

参考:心的外傷 トラウマ(シニフィアン研究所所)

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8、事実なんてない。あるのは認識だけ

人生の法則の6番目に「事実なんてない。あるのは認識だけ」と書かれています。

222頁から引用します。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

これは奥が深い法則で、あなたが幸せで満足し、安らかな気持ちでいるか否かを決定づけるものだ。この法則を受け入れるということは、人生に何が起きようと、その出来事をどう解釈するかは自分自身である、という事実を受け入れる事に他ならない。状況が持つ意味や価値は、実際には、あなたがその状況に持たせた意味や価値でしかないのだ。

-------------------------------------------------------------引用終わり。

この部分は精神分析の世界では「シニフィアンとシニフィエ」と言う関係性で語られる事が多いです。

参考:シニフィアンとシニフィエ(ウィキペディア)
参考:シニフィアンとは?(シニフィアン研究所)

シニフィアンとは・・

-------------------------------------------------------------引用始まり。

言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの理論で有名ですが、難しいので簡単に紹介すると、言語はシニフィアン(聴覚表象・能記)とシニフィエ(表象内容・所記)に分かれ、それらが恣意的に結びついていると考えました。

フランスの精神分析医ジャック・ラカンは、シニフィアンの優位を説き、「無意識はこのシニフィアンの連鎖によって構造化されている」と、彼独自の理論展開をしました。

シニフィアン研究所では、ラカンの理論を基に、クライアント固有のシニフィアンの連鎖を、分析という対話療法によってクライアントと共に読み解いてゆきます。

-------------------------------------------------------------引用終わり。

シニフィアン 記号表現  意味するもの  能記 聴覚心像 き      はし
シニフィエ  記号内容  意味されるもの 所期 概念   木 気 黄  橋 端

例)古くから日本の庶民に親しまれている一休さんの頓智(とんち話)を引用します。

-------------------------------------------------------------引用始まり。
このはし渡るべからず

桔梗屋(ききょうや)が一休に出した問題の一つ。 店の前の橋を一休さんが渡ろうとすると、「このはしわたるべからず(『この橋を渡るな』の意)」と書いてある。しかし一休は、「この端(はし)渡るべからず」と切り返し、橋の真ん中を堂々と渡った。

後日談で、同じ問題に加えて"真ん中も歩いては駄目"と難題を出されたが、"橋に乗らねばよいのだろう"と敷物を敷いてその上を歩いて渡ってきた。
-------------------------------------------------------------引用終わり。

「はし」と言うシニフィアン(記号表現)を、一休さんは「はし(橋)」ではなく「端」
と言うシニフィエ(記号内容)に解釈し、橋の真ん中をどうどうと渡ったわけです。

つまり意味をどうつけるか?その事をどう解釈するかは個人によるのである。

突き詰めていくと・・・この世にあるのは「認識」だけ。

つまり、貴方がどう思ったか?どう解釈したか?どういう価値を感じたか?どういう意味をつけたか?それが総てなのだ。

最後に、私が実際に惟能創理先生の精神分析(セラピー)を受けた時の例(夢分析)で説明します。

セラピーの前に私は就寝中に夢をみました。

・・・バイクに乗ろうとするがエンジンがかからない。「あれ?おかしいな」と思い車体を点検するとバッテリーがない。「あぁバッテリーがないんじゃエンジンがかからない筈だ」・・

先生にこの夢を話すと、先生は訪ねてきた。

「あなたにとってバッテリーはどういうものですか?」

私は答えた。

「バッテリーがないとバイクは走りません。必要なものですね。ないと困るものです。」

先生は私に言った。

「この夢の説明をします。貴方の無意識はパートナーを欲しています。」

私は納得いかなかった。

「先生、なんでバイクのバッテリーがない夢から唐突にパートナーがでてくるんですか?」

先生は得意げに私に言った。

「野球の世界ではバッテリーは投手を捕手のペアのことでしょう?正しく、パートナーの事で、貴方は夢の中でバッテリーがなくて困っているのは、パートナーを欲している事に他なりません。捕手は投手の恋女房ですからね。」

上記の例で言えば。

シニフィアン 記号表現  意味するもの  能記 聴覚心像 バッテリー(蓄電池)
シニフィエ  記号内容  意味されるもの 所期 概念   パートナー

・・と言う事になる。

所期(しょき)とは:期待する事。
能記(のうき)とは:言語記号の音声面。

もし、惟能創理先生の分析が正しければ、私の無意識(コンプレックス:複合観念体)は、パートナーを欲していると言うシニフィエ(所期や概念)にわざわざオブラートをかけ、バイクのバッテリー(蓄電池)というシニフィアン(能記)に変換し私の夢の中に出現させたのである。紛らわしい事をする奴だ(笑)。無意識は私という意識が正面から捉えられなかった「想い」であるから、普段は私が意識しない無意識という領域に押し込めた「感情」である。そして、無意識は、私の意識などお構いなしに唐突にオブラートをかけた状態で現れ私を困惑させる。だから無意識=コンプレックス(複合観念体)なのである。

貴方は時折、何かしら訳のわからないイライラ感に苛まれていませんか?

それは多分、コンプレックスの所為です。

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9、アメリカのセラピー事情

史上最強の人生戦略マニュアルの読者レビューの中に、アメリカのセラピー事情を述べているものがあったので引用したい。

-------------------------------------------------------------引用始まり。

読んだ感想は、要は「前向き思考」を持てば良いということに尽きる。

如何にもアメリカ人が好みそうな内容である。

アメリカ人は個人カウンセラーを持っている人が多く、人生に息詰まったときに相談し、癒してくれる(米国在住時にそういう知人が結構いた)。

この本は、各章でポイントを最後にまとめてくれているのが良いが、そこに至るまでの筆者が世話をした患者(?)やセミナーに参加した人々の体験が長すぎるほど書いてある。ポイントを絞り、もっと簡単に例を使えば、もう少し短くできたのではないだろうか?また、読者にも筆記用具を用意させ、考える時間が与えられるため、速読したい人には不向きだと思う(或いは電車で読むには適さない)。

じっくり人生を考え、自分が悩んでいることを理論的に因果関係!!を解明するためには面白い本かもしれない。「自分はどうしてこういう言動をするのか?」と悩んだ時に、その原因究明の理論的アプローチの一助となる内容になっている。もともと人生をエンジョイして、普段からポジティブに考える人にはやや冗長な内容に思える。

-------------------------------------------------------------引用終わり。

「ただ単に前向きに考えれば、人生が思うように動き出す」・・という事は大変難しい。だから、フィリップ・マグローは、まず自分を見つめ、今の自分を正しく認識し、なりたい自分をイメージし、それを妨げる無意識:コンプレックス(複合観念体)を解消する事を提唱しているのだとおもいます。

アメリカのセラピー事情に関しては「 マイケル・J・フォックス と セラピー 月刊 精神分析 2010年09月号」で映画バック・トゥ・ザ・フューチャー(三部作:BTTF)でハリウッドスターの仲間入りをしたマイケル・J・フォックスがアルコール依存症に陥った局面を、ニューヨークのセラピストのセラピーで打開する様子を彼の著書「ラッキーマン」から引用し紹介しています。

精神分析の世界で言えば、そのお手伝いをするのが、インテグレーターであり、僧籍なき僧侶と言われる人達であります。

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10、まとめ

今月号の月刊精神分析は、勝間和代さんが翻訳された「史上最強の人生戦略マニュアル」の一部を引用しながら、精神分析やセラピーの有用性をさりげなく語ってみました。では、また来月お会いしましょう。

ご感想はこちらにlacan.fukuoka@gmail.com

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平成24年02月29日 月刊 精神分析 編集部A

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 精神分析(セラピー)を受け、インテグレーター(精神分析家)を目指し理論を学んだ人たちが、東北・関東・関西を中心に実際にインテグレーターとして活動しています。  夏には、那須で恒例の「分析サミット」が開かれ、症例報告・研究などの研修会も行っています。  私たちインテグレーターを紹介します。(敬称略)  メールに関して、☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

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