ガンと胃カメラ体は心のモニター2 タイトル画像

1、はじめに



月刊 精神分析読者のみなさんは「探偵ナイトスクープ」と言う番組をご存知でしょうか?朝日放送(ABCテレビ)制作の番組で、視聴者からの依頼をもとに、番組が構成される・・というもの、初代局長は上岡龍太郎(1988年3月 - 2000年4月)さん、現在(二代目)の局長は、西田敏行(2001年1月26日 - )さんが就任している。

昨今、ネットのトピックとして取り上げられた話題に以下の様なものがある。Googleで「会話のない夫婦」を検索してみよう。

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2013年4月5日放送、探偵は竹山隆範。奈良県在住の18歳の少年からの依頼。依頼者は、物心付いた頃から両親の会話を聞いたことがなく、母親が話しかけても父親が無視してしまうのだと言う。子供に対しては普通に話しかけてくれるのに、なぜ母親とは口をきこうとしないのか、理由を解明してほしいという内容。依頼者の姉からも話を聞いた所、実に23年間会話をしていないことが判明。

さて、にわかには信じられない家族だが・・次ページから謎を追ってみよう。

平成23年5月31日 月刊 精神分析編集部A

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2、登場人物


片山家の家族

父:片山茂三(かたやましげぞう)
58歳

母:片山由美(かたやまゆみ)
50歳

長女:片山併(かたやますみ)
25歳

長男:不明
23歳

次女:片山実紀(かたやまみき)
21歳

次男:片山良樹(かたやまよしき)
18歳 依頼者

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惟能創理(いのうそうり)
日本初のインテグレーター(精神分析家)
編集部Aのスーパーバイザー 。

1951(S.26)年 埼玉県熊谷市に生まれる
1992(H.04)年 大沢精神科学研究所設立
1992(H.04)年 道越羅漢(みちおらかん)となのる
2008(H.20)年 LAKAN精神科学研究所に名称を改める
2008(H.20)年 惟能創理(いのうそうり)に改名する
著書紹介:
月刊精神分析 2009年01月号 運命は名前で決まる
月刊精神分析 2010年01月号 心的遺伝子論 産み分け法

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迎意愛近影

迎意愛(むかいあい)
精神分析家。シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)主宰。
1954年和歌山県生まれ
2011年10月より埼玉県在住。二女の母。
奈良教育大学卒業するも、教師にならず、営業職に就く。結婚、義母の介護。
物心ついた時から生きる意味を問いかけ、38歳の時、精神分析に出会う。
精神分析により、自己を知ることで、生きる意味を見出せると確信し、惟能創理氏に師事する。
女であることの素晴らしさと重要性を痛感し、自らも精神分析家(インテグレーター)となる。
自らの体験と「オールOK子育て法」を引っさげ、女たちよ賢明であれと全国を行脚するべく奮闘中。
連絡先:signifiant1@gmail.com

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安朋一実近影

安朋一実(やすともかずみ)
精神分析家。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)主宰。
1958(S.33)年4月22日生まれ。
出身:滋賀県大津市。二女の母。
神戸親和女子大学児童教育学科(兵庫県神戸市)卒業。
会社勤務の後、結婚し専業主婦になる。
二女の子育てに悩み惟能創理先生の精神分析治療を受ける。
インテグレーター(精神分析家)養成講座を受講の後、独立開業。
現在、新進気鋭の分析家として、引きこもり不登校の子供を持つ母親を全力で支援している。
同研究所は「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」の支援団体として登録。
メルマガ発行:子育てメールマガジン 育児法 引きこもり 家庭内暴力 非行 不登校
連絡先:lacan.msl@gmail.com
QR-CD






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編集部A(へんしゅうぶえー)
月刊精神分析(げっかんせいしんぶんせき)編集部員。
ラカン精神科学研究所福岡支所
1963(S.38)年3月12日生まれ
出身:福岡県福岡市。
コンピューター会社のシステムエンジニア。食品工場の生産管理業務に従事。
飲食店の経営、飲食店の営業職、旅客運送乗務員を経た後、月刊精神分析編集部。
宗教色の強い家庭に生まれ育つ。
中学校1年生の時にクラスの数人からいじめられ転校した経験がある。
二十代の頃、原因不明の疾病に苦しむが転地療法にて完治した経験から、心の作用に興味を持つ。
ひょんな切っ掛けから「精神分析」の世界を知り、約三年半色々な書籍を読み漁る。

現在「月刊精神分析」の編集に関わりながら、惟能創理先生のセラピーとインテグレーター養成講座を受けている。

性格分析:自己分析、コンピューターのSE(システムエンジニア)をしてきただけあって、緻密な作業ができるA型(血液型)人間である。自分の部屋はちらかっていても許されるのだが、漫画本の1巻から・・はきちんと順番通り並んでいないと気が済まない。物事は手順を考えて、1から順番に進めていく。よって「適当にやってみて駄目でした」という事は出来ない人で、やるからには成果が出ないとかっこ悪いと感じ、失敗を恐れるタイプである。
連絡先:lacan.fukuoka@gmail.com
再来年を目途に、精神分析家としての独立開業を画策中。
心のインテグレーター(統合者)名は、進志崇献(しんしそうけん)
・・精神分析家として活動する上でのペンネームの様なものだが、自分では自己イメージがわかなかったので惟能創理先生に命名してもらう。意味は見ての通りで「気高いものをたてまつる事を志して進む」という事。過去、常に支配され主体性を奪われ翻弄させ続けられた私が主体性を取り戻して生きていくには「いい感じの名前」だと思っている。
精神分析家としての名前は「進志崇献」。屋号は「ラカン精神分析研究所@福岡:Lacan Psychoanalysis Laboratory@Fukuoka」で検討中。当面、活動の中心は140万都市の福岡になりそうだ。

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3、精神分析的解説


国語辞典 拗ねる 

1、すなおに人に従わないで、不平がましい態度をとる。「すぐ―・ねる子供」「世を―・ねる」
2、わざとよそよそしく振る舞う。「―・ねて気を引く」

「お父さんは拗(す)ねていた」。乳飲み子にかかりっきりの妻に対して、俺にも構えと拗ね会話をしなくなって・・・なんと23年間拗ね続けてしまったと言う実話である。妻の乳房に吸い付く我が子をみて、可愛いという感情よりも、妻を子どもにとられたと感じ、嫉妬の念を抱くという話はきいた事があるし、愛する妻が女から母に変わる瞬間、男は大いなるショックを受けるという。

心理学の世界では、男は基本的にマザコンであるという。本人は意識していなくても、無意識に異性の先に母をみていると説く。

そして、もう一つのキーワードは「共謀」

ネット上で「共謀」を論じている記事があったので引用する。

共謀 (Collusion)

2006-10-25 | プチ臨床心理学

一般に、共謀というと、二者が、主に悪事や不正を働くために秘密裏に協力したり協定を結んだりすることを意味する。これは、ゲーム理論や経済学などの用語だけれど、臨床心理学においてもCollusionという概念がある。

基本的に、臨床心理学でCollusionというと、therapeutic Collusion(治療的共謀)を意味し、これは、治療者が、クライアントのもつ問題の核心などに気付きつつも、クライアントと暗黙に「協力」して、その問題に触れずに治療を続けることを指す。

これは多くの臨床心理学者の間では、通常 好ましくない状況とされていて、Collusionはしばしば
Therapeutic Misalliance(治療上の誤った同盟)と同義的に使われ、心理療法の進行の停滞や、後退などの原因の一つとされている。

しかし、心理療法における全てのCollusionが治療において有害なわけではなく、一時的なCollusionがクッションのような役割をしていて、治療が決定的な破局に向かうのを防止する効果も認められている。

例えば、臨床心理学者における慢性精神分裂病(統合失調症)の治療において、分裂病患者のもつこころの問題の核心に触れる事象はあまりにも患者にとって脅威的で、不用意にそれに触れるのはあまりにも危険なため、互いにその問題を認識しつつもあえて触れずに治療を行うことがある。

本題から逸れるので、これ以上の詳細は避けるけれど、臨床心理学において、Collusionとはつまり、セラピストとクライアントが暗黙のうちに協力してある問題を見ないようにすることだ。

でも、この臨床心理学においてのCollusionという現象は、何も心理療法家とクライアントとの間だけに起こることではなく、私たちの日常の至るところに存在している。

例えば、セックスレスの夫婦やカップルにおいて、どちらか一方が外で別の人と性的な関係を持っているのを、もう一方も うすうす気付きながらも、あえてその問題を見ないようにして恋愛関係を続けるというケースは世の中 多いと思う。

Collusionは、意識して行われていることもあれば、ほとんど無意識的に行われていることもある。例えば、上の例で、どちらかの浮気を、もう一方が気付いているとき、浮気している方は、ばれていることに気付いていなかったりする。

また、浮気をされている側も、「もしかしたら」という、意識レベルまでその疑念が浮上していない
無意識レベルで気付き始めていて、無意識のうちに問題に触れる言動を控えたりする場合もある。

それとは逆に、浮気している側も、自分の浮気が完全にバレていることを知りつつも、知らないフリをしてあえて続けるというケースも多い。

いずれにしても、こうしたカップルにおいて、「浮気」という問題を明るみに持ち出して言語化することは、二人の関係において致命的なダメージが予測され、その結果破局を迎えるよりは、不正を認識しつつもその問題には とりあえずお互い触れずにいようという暗黙の同意や協力が存在する。

恋愛関係以外でも、友達関係において、友人が明らかに間違ったことをしていたり、方向を誤って
生きていることに気付いているのに、友好関係に問題が生じるのを恐れて、あえてその問題に触れない人は世の中多いし、会社で、部下が不正を働いていることを認識しつつも、あえて注意しない上司もいる。

いずれにしても、Collusionの存在する人間関係には、明らかな「ニセモノ」や「関係の不健全性」が存在するわけで、そうした関係がずっと機能することはほとんどない。

しかし、ニセモノや胡散臭さや仮面の関係でも、失うよりかはそれにすがり続けていたいのが人間なわけで、こうしたCollusionは慢性化して、機能不全ながらも続いていったりする。

コミュニティが崩壊し、人間関係が希薄になった現代人において、こうようなCollusionが存在する
関係性というのは一昔前よりもずっと増えている印象がある。もしかしたら、このような社会に、特別なCollusionのほとんどない透明性の高い関係を見つけるほうが難しくなっているのかも知れない。

Collusionは、二者間のもつ共同幻想が幻想であると分かりつつも目を瞑ってみようとしない現象だけれどそれに直面した瞬間に大きなDisillusionment(幻滅)を体験する可能性も多く、ほとんどの信頼関係においてDisillusionmentは「関係の終わり」に結びつくものでいずれ問題に向き合わねばならぬことを知りながら、その前段階としてCollusionの関係をもつ人は多いだろう。

前述のように、「一時的な」Collusionは、気持ちの整理などの、こころの準備段階として、「ポジティブ」な機能も持っているので、大切なのは、Collusionの関係を慢性化させないことだと思う。

23年も会話のない夫婦は異常な夫婦である。子供たちも「父と母の普通ではない」と思いながらも、「父と母の共謀」を容認し続けたのである。

そして、この度、18歳の次男が思い余って「探偵ナイトスクープ」に投稿する事によって、「夫婦共謀」と「家族共謀」に終止符が打たれたのだ。

番組上は23年間拗ね続けた父を笑い、なんだそんなつまらない理由であったのかと安堵し、めでたしめでたしで番組は終了している。

だが、局長や番組参加者が流した涙の意味はなんだったのだろうか?23年もの間会話が無かった夫婦に会話が戻って来るであろう事への喜びの涙なのであろうか?

いや、実は事の本質はもっと根が深いところにある。ただ単に父が23年間拗ね続けた・・ただそれだけなのだろうか?父が23年間拗ね続けるには、それを許容してしまった妻の存在があればこそ(夫婦共謀)の話であるし、4人の子ども達も、世間を知りつつも、そう言う父と母を許容し続けたのである。

この話(事例)を分析家の先生方にすると、異口同音に「子どもさん達が心配」とおっしゃる。本来あるべき夫婦関係を垣間見る事がないまま成長してしまった子供達が、果たしてどんな家庭を育むことになるのか?・・・

上記の例は極端な例であるが、大なり小なり歪んが家庭の形が、夫婦共謀や家族共謀によって辛うじて成り立っている例は沢山あるに違いない。

実は、私が生まれた環境も、傍から見ると「一家和楽」と形容できるものであったかもしれないが、実は、祖母による宗教支配で従属された家族により成り立っている関係であった。結果、長男である私はストレスが身体化し、原因不明の疾病に見舞われ、弟は社会参加せず、実家に引きこもる道を選んだ。見せかけの幸福は、ある一定の期間は仮想の安定が得られるものの、ついには破綻を迎えるのである。

仮面夫婦も幸せごっこをしている家族も、内実は既にその関係性において「破綻」してるのである。

意識上は「おかしい」と感じているもののコンプレックス(複合観念体)は、絶妙のバランスでお互いに共謀関係にあるのを隠匿しつつ、実は、いつ破綻してもおかしくない関係を続けようとする。

夫婦喧嘩は犬も食わない。・・・

[夫婦喧嘩は犬も食わない]

夫婦げんかは放っておいてもそのうちに納まるのが常であり、他人がいちいち口を出すものではない、という意味。口を出すことと、犬が何でも口にすることをかけたしゃれ言葉。

・・・実は、夫婦関係を最大限に皮肉れば、他人が干渉できない絶妙な「共謀」を永年演じる事ができるから、夫婦なのかもしれない。

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4、おわりに

今回の月刊精神分析、いかがでしたでしょうか?

ネット上で取り上げられていた「23年間会話のない夫婦」をきっかけに、探偵ナイトスクープの傑作選から精神分析的視点でみてみると面白い動画をYouTubeからチョイスして分析してみました。

今回取り上げた探偵スクープの動画(3作品:含おまけ)は、ネット上で神動画と称される大変面白い動画です。ただ単に普通に鑑賞するだけでも十分に面白いのですが、精神分析的視点から考察してみると更に興味深いです。

YouTubeには、驚異的な再生回数を誇る「神動画」が多数存在します。人の心や精神の発達のしくみを勉強され、少し突っ込んだ視点で鑑賞してみると、また違った楽しみがあります。^^

平成25年5月31日 月刊 精神分析編集部A

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おまけ:①レイテ島からのハガキ(承認と賞賛)



レイテ島からのハガキ

2011年1月7日放送、探偵は田村裕。大阪府在住の65歳の男性からの依頼。亡母の遺品の中から、太平洋戦争中に戦死した依頼者の父親が戦地から送ってきた手紙が発見された。結婚後すぐに出兵し、依頼者が生まれる前に死んだ父の手紙の文面に「身重であるお前」と読めそうな部分があるが、父は母が自分を身篭っていたことを知っていたのかどうか調べてほしいという内容。

テレビドラマのキーフレーズ・・・最も視聴者の興味を引くフレーズは何か?答えは・・そう、出生の秘密である。古くは、山口百恵の赤いシリーズでも主人公の出生の秘密は物語を進める上で、大きなキーワードであった。

日本でも大いなる反響を巻き起こした「ルーツ (テレビドラマ)」も、西アフリカのガンビアで生まれた黒人少年クンタ・キンテを始祖とする、親子三代の黒人奴隷の物語で、キーワードは出生の秘密である。

探偵ナイトスクープに読めなくなったハガキの判読を依頼した阪本征夫(サカモトイクオ)さん。戦死した実父が、自分が母のお腹にいた事を知ってくれていたのか?それとも知らなかったのか?・・・別にそれを知ったからとて、日々の暮らしにはなんの影響もない事なのに、どうしても、それをハッキリさせたい。願わくば、自分が母のお腹にいた事を知っていて欲しい。そう強く念願する人の精神構造はいかなるものなのだろうか?

精神分析の世界では、人の喜びの根源に「承認」と「賞賛」があると説く。

ラカン精神科学研究所メルマガ39号からエッセイを引用する。

「 承認と賞賛、気付きと書き換え」

子育てする中で、『承認・賞賛』が大事といつも話す。

分析理論講座でも折にふれ、理論を話す中で子どもへの「オールOK」や、承認・賞賛の話をしている。

5月の理論講座『超自我』を解説する中で、私の経験を話した。


私は中学から部活でバスケットボールを始めた。

中学は4歳年上の先輩が大学に通いながらコーチをしてくれた。

お陰で近畿大会で優勝し、全校大会に行った。

高校は地元の公立高校から誘われて、そこでも1年と3年の時、インターハイに出場した。

この高校で指導の教師から、「お前がシュートを打つと、ゴールがふたをするのか」と言われた。

確かにシュート力がある方ではなかったし、自信もなかった私は更にシュートの自信を失った。

イヤミと取れるこの言葉を否定することも、なにクソと跳ね返すこともできず萎縮してしまった。


大学もバスケで誘われて、入った頃は関西で4部という強くはないチームでプレーした。

ここで指導の教授には、「お前の好きなようにやれ」と言われた。

のびのびとプレーされてもらい、シュートもこれまでになく入った。

一試合20~30点を超える得点をあげた。


この話をした時、クライアントが間髪入れず、「言葉って大事ですね」と言った。

その通りである。


高校までのバスケの環境とは違う。

その中で、「お前の好きなようにやれ」という言葉は、信頼され任されたという思いがあった。

自分勝手にやるのではなく、私はチームを勝利に導く責任と喜びを感じた。


子育てに大切なのは、自由を与え、認めて褒める言葉である。

その言葉が前向きなやる気を起こさせる。

どうか子どもをよく見て、プラスの肯定的言葉を日々かけてあげて欲しい。

出来ないこと、ダメなところをわざわざ言うことはない。

イヤミや皮肉も必要ない。

ましてや否定や拒否はしないことである。

さすが3年理論を聴いていると、気付きも発言も的を得ている。

クライアントは『承認、賞賛』の意味と大切さを理解している。

私は「伝わっていたんだな」と思った。


余談だが、折しもこのメルマガを書く少し前、大学時代のバスケを指導された二杉教授から連絡が入った。

教授は現在天理大学、男子バスケットボールチームを引きている。

「著書を出したので送る」と言われた。


著書名 『米国NCAAバスケットボールに学ぶコーチングイノベーション』

この著書の中で、私が在籍した神戸親和女子大学でのバスケのことも書かれている。

この中の太田雅子というのが私である。


もう一つ、私の話をしたい。

ある時両親と話す中で、親たちはもう年を取り、お風呂に入るのも億劫になったと言った。


特に寒い冬などは、お風呂場が寒くて毎日入らないことがあると言う。

それなら浴室暖房の設備でも入れればいいが、そんなことをする人達ではないだろうと思い、

「せめて、お風呂にお湯をはって、しばらく風呂の蓋を開けておいて、お風呂場を少しでも温かくすればいいじゃないか」と私は言った。

母がすぐ言った、「そんなもったいない」

「ああ、このもったいないというフレーズ、嫌というほど聞いてきたな」と私は思った。

私が育ったこの家では贅沢は敵、質素倹約が美徳だった。

質素倹約と言えば聞こえはいいが、実際はただケチなだけだった。

両親ともに子ども時代からお金に苦労したのだろう。

けして裕福ではなく、欲しい物を与えられて育ったのではないことは想像がつく。

しかし、途中からは父の仕事も順調で土地を買っていた。

それでも、相変わらずのお金の価値観だった。

そんな両親のもとで育った私は、しっかり子ども時代からケチが染み付いていた。

子どもに『オールOK』するにも、心よく買い与えることに抵抗と葛藤があった。

物を買うことは楽しみというより、持ち金が減ること。

このケチな考えを書き変えるのに大変苦労した。


「もったいない」とは、そのものの価値が生かされず無駄になることが惜しい事。

お風呂の事で言えば、母にとってはお風呂の蓋を開けて温かいお湯が冷めると、また沸かしなおさなければならず、そのガス代を払うのはもったいない、ということだろう。

これは母の使う「もったいない」の意味が違う。

沸かしたお湯で、お風呂場を温めることは、そのものの価値が生かされず無駄になることではない。

「そんな方法では風呂場を温めるには効率が悪い」というなら納得できる。

言葉の意味を正しく使うことが大事だと悟った。

親が使った「もったいない」の意味は、ものの価値を生かそうというのではなく、金品を必要以上に惜しんでいる=ケチ、吝嗇であった。

以前私は物を買う時、使えれば安い方がいいと思っていた。

必要な物、欲しい物を選んできていない。

両親の価値観をそのまま受け継いでしまっていた。

親は親、人は人、私は私。

自分を生かすためのお金の使い方に切り替えようと思った。


欲望を叶える事、欲しい物を手にすることは、喜びであり楽しみである。

欲望を諦め小さく生きていては、生きている意味が無い。

あるとき、「お盆の柄がない、頭を洗ったがコンディショナーがない、姑にお金を返せといわれる」という三つの夢を見た。

お盆の柄は、実際に買ったお盆に花の模様があるのだが、夢の中ではなかった = 花がない

コンディショナーがない = 潤いがない

お金を返せといわれる = お金がなくなる

私の人生に花がなく、潤いがなく、お金がない、これでは生きる楽しみがない。

「贅沢」とは人生の潤い。

安ければいい、使えればいいという考えは捨て、象徴界に「贅沢」という文字を登録した。

お金があっても仕合せとは限らない。

その使い方次第。

分析によって自分を知り、気づき、書き換えてきた私にとっては、ある意味仕合せを買ってきたといえる。

更なる解説はシニフィアン研究所の迎意愛先生のブログから引用する。

承認と賞賛はなぜ必要か?

「自己愛」を高めることだから。
様々な悩みや不安は、その問題の解決方法が見いだせなかったりするだけではなく、
それらに向き合ってゆく意欲、いわゆる心的エネルギーが不足していることが大きな一因。
その心的エネルギーはどこから湧いてくるか?

それは「自己愛」を高めることから。
自己愛には三つの要素がある。
「自己肯定感」「自己価値観」「自信」
自己肯定感は自分で自分を肯定できる(良しと思える)こと。
自己価値観は自分は生きるに値する存在であると思えること。
自信は自分を信じられること。

では、自己愛はどのようにして作られるのか?
それは対象恒常性と基本的信頼感から。
対象恒常性は、常に側にいて、まなざしとスキンシップを要求に応じて与えてくれるただ一人の人が居ることから
人の精神内界に作られる(=内在化)。
ただ側にいるだけではなく、要求に敏速に的確に行動で応えられることがその条件となる。
基本的信頼感は対象恒常性を基礎に「どんな私でも受け入れてくれる(=オールOK)体験」によって培われる。
つまり、承認と賞賛から作り上げられる。

ここでいう承認とは要求を聞き入れることを意味する。
要求に対する是非は持ち込まないことが前提となる。
その要求は正しいか、間違っているかの判断は持ち込まないこと。
要求の内容と、要求するその人自体とは別だと認識する視点が大切。
もし、その要求が良くない内容だとしても、要求するその人が悪いとは限らないということであり、
言い換えれば、要求の内容に対しては反対だが、あなたが嫌いという訳ではないということである。
基本的にその要求の是非は要求する本人が一番知っているものである。

では、なぜ悪いと知っているのに要求するのか?
それは、相手を試していると言える。
つまり「これでも私を受け入れてくれる?愛してくれる?見捨てない?」
これを受け入れられたなら、それからは不必要な要求はしなくなる。
なぜなら、もう試さなくても私を見捨てない、肯定してくれるという基本的信頼感が持てたから。

そして、褒めるに価する言動に対しては適切な賞賛を与えること。
過剰な賞賛、あるいは交換条件付きな賞賛はしないこと。
たとえば
頑張ったからこれを買ってあげるとか、言う事聞いてあげるなどなど。
よく頑張ったね!良かったね!など共に喜び、分かち合い賞賛すること。
これを共感するという。
決して上から目線での物言いはしないこと。

これらの対象恒常性と基本的信頼感を持てたなら、人はより自己愛を高められるであろう。
人は、何よりも自己愛を傷つけられることを一番恐れ、
ひいては自己肯定感、自己価値観や自信がゆらぎ、生きるエネルギーが枯渇する一因となる。

阪本征夫(サカモトイクオ)さんは戦死した実父にまだ生まれてなかった自分の存在を知っていて欲しかったし、叶わぬ願望であるがレイテ島に散った実父に「母子家庭で大変だったけどよく頑張ったな」と褒めて欲しいと強く念願しているに違いない。だから、日本人は自然な感情の発露として靖国に参拝するのである。

更に、ビジネスの世界でも「承認」を「部下を育てるコーチング 5つの基本スキル」の一つとして取り上げて解説されているサイトを見つけましたので、下記に引用しておきます。参考になさってください。

コーチング/コーチング基本知識

100以上あると言われているコーチングスキルの中から、ビジネスシーンにおいてリーダーやマネジャーに役立つ代表的な5つのスキルを紹介します。

執筆者:平野 圭子
更新日:2009年10月01日

5.成長を促すスキル「アクノレッジメント(承認)」
アクノレッジメント(承認)とは、相手に現れている変化や違い、成長や成果にいち早く気づき、それを言語化して相手にはっきり伝えることです。アクノレッジメントを通して得る自己成長の認知は、次の行動やチャレンジに向けてのモチベーションとなります。

アクノレッジメントは、褒めることや賞賛とはイコールではありません。褒め言葉や賞賛も相手のモチベーションを高める効果がありますが、相手に対する評価が加わるため、人によっては受け取りにくかったり、それがないとやる気がでないというような「アメとムチ」構造の「アメ」になってしまいます。一方、アクノレッジメントは変化や成果を事実として伝えます。

褒め言葉や賞賛の例には
「話し方がわかりやすくなって、前よりいいよ」
「君は勉強家だね」
「君ってすごいね」
などがあります。

アクノレッジメントの例には
「結論から話すようになったね」
「マーケティングの勉強も始めたんだね」
「この1年、目標を達成し続けているね」
などがあります。

最も効果的なアクノレッジメントは、相手が自分自身ではまだ気づいていないようなことを先に察知して伝えることです。この場合、自分のことをしっかりと見てくれていることが伝わり、上司への信頼も生まれます。

実はアクノレッジメントの語源には、そこにいることに気づいていることを示すという存在承認の意味もあり、「自分の存在は認められている」という感覚は職場における安心感や信頼関係にもつながり、結果として行動やチャレンジへの原動力となります。

職場におけるアクノレッジメント(存在承認型)の例としては

挨拶する
名前を呼ぶ
仕事を任せる
労う、感謝する
約束の時間を守る
ちょっとした変化に気づく(髪を切ったね、新しいスーツだねなど)
メールや質問にすぐ答える
相手が前に言ったことを覚えている
意見を求める、相談する

などがあります。

 以上、代表的なスキルを紹介しましたが、すべてのスキルを一気に取り入れなくてはいけないということではありません。大切なのは、まずは目の前の相手に興味を持ち、「この人の成長や成功のために、今最も必要な関わり方はどのようなものだろう」という視点を持つことです。

 具体的な関わり方が思いつかない場合は、これまであなたを成長させてくれたり、前進させてくれた先生や上司の関わり方を思い出し、参考にしてみてください。

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おまけ:②ゾンビと戦いたい三姉弟(ごっこ遊び)

登場人物

母:大下雅子(おおしたまさこ)
31歳:依頼者

長女:大下凛子(おおしたりんこ)
08歳

長男:大下虎之助(おおしたとらのすけ)
06歳

次男:大下雪之丞(おおしたゆきのじょう)
05歳

ゾンビと戦いたい三姉弟

2008年3月7日放送。探偵はたむらけんじ。ホラー映画、特にゾンビが出てくる映画が大好きで、もしゾンビが襲ってきたときのシミュレーションをしているという三姉弟の母親からの依頼。ゾンビ役の俳優から逃げ惑うエキストラとして近所の住人が協力し、姉弟が家の中に仕掛けた、水を含ませたスポンジや血に似せたタバスコなどのゾンビ撃退トラップに俳優が全て付き合い、泣きわめきしながらもかろうじてゾンビを撃退するという内容。DVD Vol.14に収録。 後日に放送した「探偵ナイトスクープザゴールデン」では「関西人が全国の視聴者にお見せしたい依頼」として再放送された。その中で、姉弟の学校で協力することの大切さを教える教材として採用されたこと、ダウンタウンの松本人志が絶賛したという後日談が紹介された。

以下ウィキペディアからの引用。

ごっこ遊び

ごっこ遊びは子供の遊びのうちで普遍的に見られる様式の一つだが、子供が興味や関心を抱く対象を模倣することで行なわれる。ロジェ・カイヨワの行なった遊びの分類の内の「ミミクリ」(模倣)に属する。

当の子供らにしてみれば模倣の対象は実際問題として「何でも良い」わけで、身近な大人である親などの生活を真似るままごとからテレビ番組(子供番組)や絵本・漫画など身近な娯楽作品の登場人物、様々な職業に関連するもの、動物・植物から生物ですらない乗物・道具まで空想次第で様々なものに「変身」して楽しむ。

ただ、子供の空想は既存価値観に縛られないため、時に大人が想像だにしないものにまで「変身」することもあり、動かないでじっとして人形や石ころを模すこともままある。その中では身近なイヌやネコ、あるいは動物園で目にする機会も多い様々な動物も模倣され、この中では子供が自分の目で観察したとおりの行動が模倣される。

この中では、例えば大人に扮装する意味で親の上着を着込んで靴を履いてみたり、医者が使う医療器具のつもりでそこらの木切れを使ったり、変身ヒーローになりきるために変身ベルトや御面など専用のおもちゃやマント代わりの風呂敷を身に着けたりなど、様々な「小道具」も利用される。

こういった模倣は、「ごっこ遊び」と表現するならただの子供の遊びだが、民俗学的に見ても祭や儀式の様式として様々な類型も見出され、文化的な雛形とみなすこともできる。

探偵ナイトスクープに登場した、大下家の子ども達(三姉弟)の対象は「ゾンビ」だったわけだが、ごっこ遊びの対象としては、その時代時代で子ども達を取り巻くありとあらゆるものが対象となりうる。

自分の子どもの頃を思い出してみると、テレビの特撮番組や怪獣映画が全盛の頃だったので、仮面ライダー、キカイダー、バロム1、ゴジラ、ガメラ、時だョ!全員集合・・・テレビ画面の中の世界観を子どもなりに解釈発展させて、「怪獣が博多湾に上陸してきたらどうするか?」「ショッカーに拉致されないようにするにはどうしたらいいか?」「もし自分がドリフターズの6人目のメンバーだったら」・・・現実と空想の世界との境界線は曖昧なまま日々を過ごしていた。

心が成長していく中で、その対象は「大人たちがつくった物語」だと認識し、現実と空想の狭間の線引きをする。ある者は、空想力を昇華させ、今度は物語を子どもたちに提供する立場になる。映画館で作品を鑑賞する大人たちは、物語は物語として心を真っ白にして、作品の世界観に浸りひと時のワクワク感やドキドキ感を楽しむ。

前回の月刊精神分析の「2013年04月号 ブラックジャックによろしく」で取り上げた統合失調症は、何か人生におけるショックな出来事やストレスをきっかけに心が壊れ、現実と物語の狭間がアヤフヤになった人たちの話である。

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付録:「23年間、会話のない夫婦」大盛り上がり

「23年間、会話のない夫婦」大盛り上がり 信じがたい「昭和」な夫婦像に感動も

 2013/5/10 19:59

 喧嘩して一言の会話もない夫婦というのはめずらしくないだろう。しかし、「23年」も口をきかないのはどうか――。いま、そんなある夫婦が話題になっている。

 23年間も会話がない夫婦といえば、夫の浮気やドメスティックバイオレンス(DV)がきっかけで別居していたり、どちらかが重篤な病気を抱えていたりする夫婦を想像するが、そうではない。表面的にはどこにでもいる、仲のよい「ふつう」の夫婦なのだ。

どうにか言葉を交わすと、出演者たちは感涙にむせぶ

 この夫婦は、奈良県で25歳と23歳の娘と18歳の息子と暮らす5人家族。23年間、父親(59歳)が母親(50歳)と「一言もしゃべろうとしない」ことに「熟年離婚」の危機を感じた18歳の息子が「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送、2013年4月5日放送)に、原因を究明してほしいと調査を依頼した。

 番組が隠し撮りした家庭内の映像では、父親は子どもたちには笑顔で話しかけるものの、母親が何を話しかけても一言も発せず、やり取りはすべて一方通行。息子は、「できることなら夫婦仲よく会話する姿を見てみたいです」と訴える。

 夫婦喧嘩が発端で口をきかなくなったわけではない。それこそ、喧嘩であれば面と向かって怒鳴ったりするだろうが、そんなこともなかったようだ。

 23年間話さない理由を、父親は「なんか拗ねたみたいな感じで... 引っ込みがつかなくなって」と漏らし、母親と「しゃべりたいという気持ちもある」と打ち明ける。

 そして、ふたりはどうにか言葉を交わした。その場面を、離れた場所で見ていた子供たちは号泣。スタジオの出演者たちも涙をみせた。

 番組に出演していたパティシエの林裕人氏は「観覧しているお客さんも出演者も、みんな泣いていました。途中まで笑っていたけど、最後は涙が止まらなかった。僕や西田(敏行)さんはあの父親と同世代だから、とくに感じ入るものがあった」と、週刊ポスト(5月24日号)に、そう話している。

 ツイッターでは、タレントの水道橋博士が「我が父を想い出し涙」と、つぶやいた。

 ほかにも、

「こんな信じ難い夫婦が存在するんですね。最後は感動しました」
「ふところの深いお母さんやなぁ。子供らが感情豊かに育ったんもお母さんのおかげやろな。」
「なんちゅうええ話や。泣きそうになったわwww」

と賛同する声は少なくない。

 無口で不器用な父親に、それを懐深く見守る温かい母親。「昭和」な夫婦像に、ある種のノスタルジーがあるようだ。

 「子どものことしか話題がない」のはいい夫婦関係とは言えない

「これは、、、、お母さん可哀想やろ」――。もちろん、一方では批判的な声もある。社会学者の松原隆一郎・東京大学大学院教授も2013年5月24日号の週刊ポストで、「あれは妻に対する人権侵害でしょう? あの夫婦を見て感動する人が多いということは、それだけ会話のない、不自然なコミュニケーションをしている夫婦が多いということでしょう」と指摘している。

 明治安田生命の「いい夫婦の日」に関するアンケート調査によると、「夫婦円満の秘訣」として、8割近くの人が「よく会話すること」をあげている。

 しかし、「誤解だらけの夫婦の心理学」の著者で目白大学社会学部教授の渋谷昌三氏によれば、「子どものことしか話題がない」「事務的」「ものわかりがよすぎる」といった会話内容では「必ずしもいい関係とはいえません」と話す。

 会話はないよりあったほうがいい。とはいえ、23年間も口をきかないかどうかは別にして、「真に会話のある夫婦」というのは案外少ないのかもしれない。

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資料:女性からみた・・男は怒らず、まず拗ねる

あるブログの投稿記事より(以下原文のまま)。

これを知ったのは 実に30も半ばを過ぎて、つい最近のことです。 分からずに、男心を傷つけてきたのかと思うと、ちょっとブルー。 でも、これはあるとき、私の既婚の親友が教えてくれまして、 「な、なるほどーーーー!!!」と目からうろこだったんですよ。(;´Д`)

女は、何か不満があると、→怒る
男は、不満があると、→拗ねる

ビックリ!!!!
いやほんとですよ。

今までも、これが分からなくて、
男がむっつり黙りこくってると、
怒りのボルテージが上がっちゃって、
余計拗ねを増長させてしまい、
最後はとんでもない事態に陥ったことが、思い返せば何度もあるのです。

女ってさー、あんまし拗ねるって発想に行かないよね。
もっとストレートに、自分の感情の持っていきどころを、
相手に求めるというか。
相手のせいでイライラする、寂しくて不安である、
そうなると、その原因である相手そのものに、
事態を解決してもらおう!!!何が何でも!!と思うでしょ。

でも、男の人は、
怒りを外に出すことに慣れていないし、そんなことで彼女に切れたり
お小言言うと、了見が狭いと思われると恐れているのか、
それとも、感情的にぶつかることを本能的に恐れているのか。
とにかく、むっつりだんまり、を決め込む。
そして、彼女に不満を伝えないで、自分の中で処理しようとするんですが、
・・・・そのアウトプットは、恐ろしく「不機嫌」だったりして。
女子としては、
何で彼が不機嫌なのか分からないし、
黙ってるから、不安にもなるし、
かといって、「不機嫌だよね」「もしかして○○が原因?」なんて図星指摘しようものなら、それこそ怒らんばかりの勢いで否定する。

何がなんだか彼の気持ちが分からない!!!!

となってしまいます。
でも、それはただ単に、

男は拗ねる。

で理解できることだったりして。(;´Д`)

もちろん、拗ねるでは済まされないほど、
心の底から怒ってる場合も、男の人のアウトプットは、だんまり、だから、
そこんとこ読み違えるとエライ騒ぎですが。
それでも、
男がなにやらむっつり黙ってる、
さっさと帰ってしまった。
いつもはメールマメな男が、
まったく返事を書いてこない、
電話がそもそもずっと留守電、
など、
どう考えてもおかしいな?と感じたら、
その「おかしいな」は正しい。
彼は何かに不満を抱いているってこと。

そこを見逃していくと、
たとえ時間が経って解決できたりうやむやのまま過ごせたりしていっても、
何度も同じことで彼を不満にさせてしまう可能性が残ります。

前も書いたけど、
男は、不満を徐々に徐々に甕に溜めるように我慢して、
辛抱して、理性で押さえつけて、
最後の最後、一滴注ぎ足された瞬間に、
もうだめだ~~~って決壊するものです。
甕から水がこぼれ落ちるように。
もうだめだ!と男が判断したら、別れは避けられない。
二度と、決意は翻さない。
それが男にとっての別れだったりするので。

復縁を望む人が多いという昨今ではありますが、
私は、復縁は難しいからあまりお勧めしない、というスタンスです。
女が決めた別れなら、話は別!だけどね。(;´Д`)

ちと話はそれましたが、
とにかく、男の拗ねは、拗ねるといえばかわいいけど、
危険信号の一種です。
これをさんざん見逃して、さんざん突然振られてきた私が言うんだから間違いない。(爆)

男が黙ってしまう原因は、
主に、嫉妬のことが多いようです。
え?!うそーー!
と思います?
でも、どんなに普段寛容そうで、言葉でも寛容で、しかもまったく嫉妬のしの字も見えない男だって、独占欲はものすごくあるわけで。
あとは女性の貞操観念に対する執着。
この二つから来る、
自分をないがしろにされるのは我慢できない、
他の男と仲良くするのは、自分の領空侵犯に思える、という感情。
これが男の嫉妬の正体だと思います。

特に、嫉妬が原因で黙ってしまう、なんて自分でもかっこ悪いから不本意なんだけど、
不愉快で仕方ないからつい黙って帰ってしまう、
という行動に出るっぽいです。

思えば、私の上司のものすごく自分を律することのできる理性派の方でさえ、
奥さんが他の同僚と騒いでるのを見て、
黙って帰ってしまったことがあるそうです。

うそーーーって感じだけど、
そうなのよね。

あと、私よく思うのですが、
男って、いくつになっても、子供じみたところがあります。
歳の差なんて関係ない、
40過ぎようが50過ぎようが、
どんな高位の人だろうが、エリート君だろうが、聖人君主だろうが。
外に向けてる顔は、大人です。
落ち着いてます。
理解もあって、寛容で、やさしく、紳士です。

それでも、

家にいったん帰れば、ものすごい子供。
なんでそこまで?とあきれるほどにみんな子供じみてしまう。

私も昔既婚者をちと好きになったことありましたけど、
1年も素敵な大人の彼と思ってたその人が、
ある日ものすごく酔って子供のようになって、
そのとき、

「あー、この人は、うちではこんな風に子供じみた人なのかも。
そして、それをずっと見守って来たのは奥さんで、
私は、彼の外側しか見せてもらってないのかもな・・」と、

何もかもを一瞬にして悟ってしまったのです。

しょせん、他人の内側など、その中に入り込んだ人しか見れなくて。
見てみると、ガッカリ幻滅しちゃうくらい、
案外子供っぽい部分もいっぱいあって。
でも、それがかえって、いとおしくて。
自分にしか見せてくれない、
そういう実態の部分の彼を、改めて好きになっていくのです。

そして、その実態の男ってのは、
本当に、
甘えん坊で、褒めて欲しがりで、子供じみてて、ヤキモチ焼きで、
時に弱虫で、時に寂しがり屋で。

こっちが思うような、
大人で、分別があって、理性があって、
何もかもを許してくれる、包み込んでくれるような男なんかじゃないんです。
だから、男に、過大な期待をしちゃ行けないんです。

どんなに余裕があって、いつも偉そうにしてて、大人っぽい彼も、
本当はそう見せかけているだけで、
どこかでは、ふっと自分の荷を降ろしたがっている。
家に帰ったら、ワガママのひとつも言って、
彼女に甘えて、褒めてもらって、やさしく触れてもらって、
その中で力を蓄えて、また明日出て行きたい。
彼女と言う存在は、だからこその聖域だし、そうあって欲しいと願っている。

それなのに、
自分を神様のように思われて、
つねにやさしく、つねに寛大で、つねに愛してくれる、
そんな少女漫画のような彼氏像を求められたら、
彼らも息がつまってしまう。

拗ねているのに気づかれなかったら、
彼らも不満の吐き出しどころがない。
だから、どんどん不満を溜めていってしまう。

だから、彼らが拗ねることをまず知って、
それに対して怒ったり、不安に思ったりはやめましょう。
拗ねてるときは、何が原因かさりげなく聞き出すか、
それが無理そうなら、そっとしておく。
そして、いつもより、ちょっとだけ彼氏優先で、やさしく接してあげる。
これが大事です。

「なんで黙ってるの?」
「なんでぶすっとしてるの?」
「私のこと嫌いなの?」

な~んて、責めちゃダメです。
彼らにだって、ムッとすること、不満に思うことはたくさんある。
こっちだけが不満を持つと思わないことです。
何もかもお互い様。

こっちが怒ったら彼は機嫌を取ってくれるでしょ。
だったら、向こうが拗ねたときは、やさしく原因を突き止めましょう。
原因が分かってるなら謝って、その分までやさしくしましょ。

男は、思ってるほど大人じゃないです。
相手も、人間。
好きだからって、何を言ってもいいわけではありません。

向こうのサインを見逃さない、
その観察力も恋愛力、だと私は思います。

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 精神分析(セラピー)を受け、インテグレーター(精神分析家)を目指し理論を学んだ人たちが、東北・関東・関西を中心に実際にインテグレーターとして活動しています。  夏には、那須で恒例の「分析サミット」が開かれ、症例報告・研究などの研修会も行っています。  私たちインテグレーターを紹介します。(敬称略)  メールに関して、☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

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