痔 体は心のモニター タイトル画像

1、はじめに、

このサイトのコンテンツは編集者の実体験に基づいています。

<10月31日>体調の急変 不幸は突然やってくる。

「いてててて」珍しく過食(食べ過ぎ)してしまって、食中(しょくあた)り状態。酷い頭痛がして、冷や汗まで出てきた。たまらず夜中に近所の病院へ行った。さすがに救急車をよぶのは気恥ずかしいので気力のあるうちに病院へ電話(23時)して自転車で・・・。当直の先生に症状を説明すると「何か悪いものを食べましたか?」ときかれた・・思い当たるの生モノは、夕方にスーパー(ルミエール)で購入した「鰹のタタキ」・・くらい、あと、食したものは、ほっともっと(ホカベン)のからあげ、ポテトチップス袋入り×2・・。油物が多かった為か、院内のトイレで嘔吐して下痢。完璧に胃腸をやられている。
病院の処置は、腹部の触診、レントゲンを撮影、採血。当直の先生曰く「今は点滴しかできません」との事。病棟のベットで03時過ぎまで点滴。気分が悪いのが治まって朝方04時に帰宅する。

が・・帰宅してもしばらく下痢が止まらなかった。

さてここから更なる悲劇が私を襲う。翌日、深夜営業中にトイレで肛門に違和感。久しぶりにイボ痔状態。「あぁまずいなぁ、なんでだよ」。今までならしばらく安静にしていれば治まっていたのだが・・今回はNG。

さて、今号は私自身を襲った災いをネタに精神分析的トークを展開します。

ちなみに、既刊の月刊精神分析の健康をテーマにした号は以下の通り。

月刊精神分析の健康をテーマにした既号

2010年冬:47歳 2010年12月号 皮膚と自我
2012年春:49歳 2012年05月号 ガンと胃カメラ 体は心のモニター
2013年春:50歳 2013年03月号 宮迫博之 ガンと胃カメラ 体は心のモニター2
2013年冬:50歳 2013年12月号 炭水加物ダイエット糖質制限 夏井睦 飯野賢治
2014年春:51歳 2014年03月号 体は心のモニター3 炭水加物ダイエット 胃カメラ
2014年冬:51歳 2014年11月号 体は心のモニター4 痔とは?おしりの健康

「痔」で情報を検索してみると痔が悪化する原因は、辛いものを数日に渡って食べ過ぎたとか、久しぶりに友人と盛り上がって深酒をしてしまった、過労で・・など、胃腸や肛門に負担をかけた時が危ないようだ。

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2、痔って厄介(やっかい)だよな

肛門の三大疾患そもそも「痔」ってなんなの?ってネットで検索する。以下、専門医のサイトから引用する

痔とは

痔とは「肛門の病気の総称」です。3つの大きな病気として、「痔核じかく(いぼ痔)」と「裂肛れっこう(きれ痔)」と「痔瘻じろう」があります。一番多いのは「痔核じかく」で男女とも患者さんの半数を占めます。

イメージとしては、むさいおじさんの病気と思われがちですが、実際には羅患率に男女差はなく、むしろ腹圧をかけざるを得ない妊婦さんや便秘がちで肛門に負担をかけやすい女性が罹かってしまうケースも少なくないそうです。

ヒサヤ大黒堂現在51歳の私の場合、古い話ですが、学生時代にバイクに乗って北海道ツーリングにいく途中、痔が悪化したのを覚えています。当時は通販でお馴染みの「ぢ」の看板で有名なヒサヤ大黒堂の「不思議膏(軟膏)」「金鵄丸(内服薬)」を治療薬に使っていました。ヒサヤ大黒堂に関しては後述。

社会人になってからも過労時や体調を崩した時に痔が悪化したのを覚えています。

痔は患部が患部だけに人に相談し辛い病気ですし、デリケートな場所で、症状も激痛が走ったり痒かったりヒリヒリしたり、日常生活に支障がでるケースも多く、かつ、即効薬もなく(簡単に治らない)、治療に時間がかかるので非常に厄介な病気です。

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3、痔の悪化の恐怖

<11月03日>

ボラギノールAさて、日々の生活もあるし、とりあえず何とかして日常生活に支障がないような方向に持っていかなければ・・・と思い、街の薬局で11月03日、TVCMでお馴染みの「ボラギノール」を購入して試す。しかし・・・痔は腫れたまま、思った様な効果がでない。痔が出ていても腫れがなく痛みを感じなければ問題ないのですが、痛みを感じると・・・精神的に焦りだす。ずっとこのままの症状が続きのか?深夜に病院に行って以来、食欲も萎えて体重は一気に64.4キロから60キロに減った。健康的なダイエットなら宜しいのだが、なんとも不健康な痩せ方である。排便時に肛門に負担がかかる事を思うと・・・当然、食欲も萎えるのであった。

<11月05日>

深夜勤務対応の為、昼間に寝やすい様に睡眠導入剤やコレストロールを下げる為の薬をもらっている所謂(いわゆる)掛かり付けの内科に行く。医者に「食中(しょくあた)り以降、痔が悪化した事」を相談すると座薬(ポラザG:抗炎症作用、抗創傷作用、局所鎮痛作用等)を出してくれた。これで少しは治まるかなと思ったのだが、体温で溶ける座薬(ポラザG)も思ったような効果が出ず更に悩む。

最悪、今より悪化して切痔(きれじ)や痔瘻(じろう)になる事は避けなければと思い、思い切ってネットで専門医を探す。そして、私の地元福岡になんともありがたい病院名を見つけた。「やっててよかったGoogle検索」。

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4、専門医検索(サーチ)

おだクリニック日帰り手術外科頼りになりそうな医院は「おだクリニック日帰り手術外科」(092-534-7507:〒810-0011福岡市中央区高砂1丁目8-8サンクス渡辺通)。サイトもなんとなく手作り感があって好印象。サイトをみていただければわかるのだが、当医院は、正確には痔の専門医ではなく、そけいヘルニア、多汗症、静脈瘤、胆石・・などが痔と一緒にサイトに並ぶ。・・まぁ痔の患者としては、医療機関名として「肛門科」とか「性病科」とか書いてあると心理的に行きにくいし・・・大変ありがたい。

更にありがたいのは「日帰り」。実際にサイトの中をみると、手術した当日に帰宅できると。これは大きい。私の中の痔の手術と言うと「痛くて、何日も入院しもしなければならない」と言うイメージがあった。これは、社会人として働いている人間としては痛い。忙しい現代人は、そんなに簡単に数日も仕事を休めないのだ。

患部にメスを入れるのだから「翌日から元気いっぱい」と言うわけには行かないけれど、体を拘束される時間が少ないのはありがたい。

さて早速受診しようと思ったのだが、クリニックに問い合わせの電話したのが11日04日。あいにく05日と06日は休診日。最速で11月07日の受診予約となった。

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5、専門医受診(初診)

<11月07日> 初診

おだクリニック日帰り手術外科14時半。初めて「おだクリニック日帰り手術外科」を受診する。建物の3階と4階が医院のスペースとなっている。

エレベーターが3階につきドアが開くと、いきなり、待合室と受付がある。私の順番がきて診察室に通される。ここで先生と初対面。そこにはサイトに載っていた人と同じ人がいた。

私はベッドで横向き(下の写真通り)になり、先生は患部を触診(診療費請求明細書には*肛門鏡検査と記述)。体を横にしてベッドに寝ている私は先生が何をしているのかわからないから妙な不安感を駆り立てる事もない。「イボ痔は1ヶ所ですが3ヶ所痔になってますねぇ。これは1ヶ月くらいでなおります」と。私は「やっぱり時間がかかるな」と心の中の私のつぶやき。「手術はしないでいいのか・・今の薬は1ヶ月位で治すことができるのか」と漠然な思いを抱えて帰宅した。

痔の診察姿勢先生が処方したのは肛門に塗布したり内部に注入する「ネリザ軟膏(一週間分)」(痔の症状を和らげる)と飲み薬「ヘモクロンカプセル」(一日3錠食後;痔の症状を和らげる、出血や腫れを抑える薬)。

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6、好転の一週間

「ネリザ軟膏」を一週間使用すると腫れやかゆみが快方に向かった。気分的にもかなり違う。

ネリザ軟膏

用法/用量 1日2回適量を肛門内に注入する。 効能/効果 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹)の緩解。 (重要な基本的注意) 1.本剤での治療は対症療法であるため、概ね1週間を目処として使用し、その後の継続投与については、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に行う。


ヘモクロンカプセル200mg

痔核(いぼ痔)は、肛門を締めている所が腫れて大きくなった状態です。ひどくなると、出血したり、痔核が外に出る脱肛を起こします。

このお薬は、痔核のうっ血状態を改善して、腫れをひきます。そして、痛みや出血などの症状を緩和します。強い効果があるとはいえませんが、副作用は少ないです。

しかし、イボ痔は出たまま、このまま取り敢えず日常生活に支障がない状況になればいいのだが・・・・

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7、再度の受診:暗転の二週間

<11月14日 再受信(2日目)>

予約を入れ再度一週間後に「おだクリニック日帰り手術外科」を受診。

今度は先生は触診をせず、患部をみて「今度はお薬を2週間分出しておきます」。軟膏を「ネリザ軟膏」から「へモレックス軟膏」に変更。飲み薬は「ヘモクロンカプセル200mg」を継続して14日分。

今回の投与は「へモレックス軟膏」

へモレックス軟膏

痔核(じかく)、裂肛(れっこう)の治療に使用する薬です。患部の痛み、出血、腫(は)れ、炎症、かゆみなどを改善して、排便を円滑にする効果があります。

薬を継続、塗布・注入・飲み薬を続けるもののイボ痔の排便時の痛みはあるし、なかなか状態は良くならない。

通勤は自転車なので、サドル部分に肛門が当たらないように少し腰を引いた姿勢で乗った。肛門部分に常に違和感を持ちながらの生活は辛いし。入浴時にお尻に手をやると、指で摘めるくらいの大きさのイボがあるのはなんとも嫌な感じがする。

意を決して休日の11月26日に再々度受診を予約する。

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8、手術を決意 前準備を始める

<11月26日 再々受診(3日目)>

おだクリニック日帰り手術外科の小田先生再々度受診の「おだクリニック日帰り手術外科」。

「先生、なかなか良くならないんですけど」と相談すると、先生曰く「このままお薬で治療を継続する方法もありますし、手術でさっぱりする方法もあります・・・」と。

どうやら「おだクリニック日帰り手術外科」の治療方針としては患者の意をくみながら進めると言った感じだろうか?

毎日、患部を清潔にする事、薬を飲み続ける事・・・『一病息災』 持病が一つくらいある方が、 無病の人よりも健康に注意し、 かえって長生きであるということ」(広辞苑)と言う話もあるが、毎日忙しく働いている人間にしてみれば、スカッとしたいと思うのが人情。本当に入院せず手術で治るならこんなにありがたい事はない。

おだクリニック日帰り手術外科」の小田先生の説明を受ける。

そもそも「痔」は人が二本足で歩行する事によって、血流が人体の下半身にうっ血する事によって発生する病気だと言われた。私もこの話は認知していて、四本足所謂(いわゆる)四つん這いの犬や猫には痔の疾患はないが、子供の頃みた動物園の猿山のおサルさんのおしりが痛々しい脱腸状態だったのを思い出した。

痔の度数小田先生曰く・・肛門には大きい血管が三本通ってます。イボ痔が三ヶ所できる事が多いです。で、三ヶ所のイボ痔を切除してた後は三菱のマークの様になります。・・と術後の写真をみせられた。・・あぁなる程と納得。

痔の日帰り外科手術は「PPH手術」「ジオン注入法」のは2パターンあって、いぼ痔のの段階では2段階(Ⅱ度)と3段階(Ⅲ度)の間の状態の私には「ジオン注入法」が勧められた。費用的もこちらの方が安く済む。2~3万円程度(健康保険適用)。

ジオン(ALTA)注入法

ジオン(ALTA)は、中国で開発された「消痔霊」(硫酸アルミニウムカリウム)という薬を改良した「脱出を伴う内痔核」を硬化・縮小させる治療薬で、病変組織を硬化退縮させることにより重度内痔核の脱出と排便時出血を消失させます。麻酔をした後、「四段階注射法」という独特な手法を用いて痔核に注入し,痔核が潰れて硬化・萎縮します。ジオンは,内痔核の脱出に対して効果が期待できる薬剤であり、従来,手術適応となっていた患者さんにとっても新たな選択肢となります。また、従来の手術に比べて侵襲が少なく患者さんの負担の軽減及び日帰り手術により社会生活への早期復帰が可能となり、痔にお悩みの患者さんのQOL(Quality Of Life)の向上に貢献できるものと考えております。

一通り先生からの説明があり、私の都合で手術日を12月02日に設定した。

小田先生の「手術は任せて下さい」と最後の一言が頼もしかったし、嬉しかった。

早速、手術前の検査が始まる。血液検査(採血)、心電図、腹部と胸部レントゲン撮影。別途看護師さんから詳しいレクチャーがある。当然、前日の21時以降は絶食などなど。手術台の上で麻酔を受けて体にメスを入れるのは初めての経験なので幾ばくの緊張や抵抗はあるものの「さっぱりしたい」と言う欲望は抑えられない。

以降、私は粛々と手術日を待つ生活を送る事となった。

本日処方された薬は初診日に処方されたのと同じ薬を7日分。

ネリザ軟膏

用法/用量 1日2回適量を肛門内に注入する。 効能/効果 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹)の緩解。 (重要な基本的注意) 1.本剤での治療は対症療法であるため、概ね1週間を目処として使用し、その後の継続投与については、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に行う。


ヘモクロンカプセル200mg

痔核(いぼ痔)は、肛門を締めている所が腫れて大きくなった状態です。ひどくなると、出血したり、痔核が外に出る脱肛を起こします。

このお薬は、痔核のうっ血状態を改善して、腫れをひきます。そして、痛みや出血などの症状を緩和します。強い効果があるとはいえませんが、副作用は少ないです。

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9、手術前日

<12月01日 手術前日>

今年の11月は暖冬かと思われる日々であったが、月が変わった12月から寒波が押し寄せる。ナント手術当日は朝八時半にクリニックに行かなければならない。つまり、私は深夜営業が終わった朝方から準備して寝る間もなく、準備をして手術に行かなければならないのだ。

まぁ私は麻酔をされて寝ているだけで、頑張るのは先生なので、後は任せてしまおう。精神的にもそういう割り切りの方が無難に違いない。

更に手術前日は21時から絶食。

ばたばた深夜業務が終了。

寝てしまわない様に気をつけて部屋に戻って手術の用意をする。バスタオルや下着を用意する。

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10、手術当日

<12月02日 手術日>

おだクリニック日帰り手術外科手術室深夜の仕事を終え、一旦帰宅。手術の準備をしてクリニックへ向かう。天候は荒れて寒い。なんとも心細い。ビルの1階に着き通い慣れたエレベーターを3階に上り、待合室にいく。時間が少し早かったのか待合室には誰もいない。そして、ドアが開けっ放しの診察室には小田先生がおられた。医療機器メーカーか薬品メーカーの営業マンがなにやら先生にアピールしている。

どうやら今日の手術は4、5人で私の順番は最後のようだ、手術する人が待機する病室に案内される。ここで生まれて初めて紙パンツと手術着を着用して、ベッドに横になり、この前みた映画の文庫本(紙の月 角田 光代:ハルキ文庫)に目を落とす。

順番が最後なのでヤキモキしながら順番をまつ。

私の前の患者は新幹線で来院され、多汗症の手術を受けられていた。名前はWさん。術前は緊張の為か普段は聞き流している周りの人々の話声も耳に残る。

いよいよ私の番が近づいてきた。点滴の開始。手術台にのぼるのは生まれて初めて。なんか怖いようなドキドキする様な感じ。

おだクリニック日帰り手術外科照明手術室への移動用ランチャーに乗り手術室へ向かう。いつかテレビドラマだみたような景色が私の網膜に映る。手術室は寒い。ランチャーから手術台へ。武者震いか?体がガタガタ震えだした。目の前の手術室の照明の淵にはmediLux6000・・と。心電計の音がする。看護師さんが酸素マスクを付けてくれるが、ずれてしまって・・

看護師さんが体を摩ってくれる・・少しすると震えはおさまった。下半身を麻痺させる為の麻酔を脊髄に打たれる。体を横向きにして背中を丸くして・・先生の指示通り(麻酔は小田先生ではなく別の先生がされた)。一瞬「チクッ」として冷たい液が注入される感覚がするもののそう痛みは感じない。だんだん足先がホカホカしてきて感覚がマヒしていくのがわかる。点滴される薬の為か段々意識が遠のいているが、微かに体の感覚はわかるような感じ。

体をうつ伏せにされて、両足を固定されたまま開く様な姿勢となる。これってセックスの体位で言えば立ちバックの体位じゃん(笑)。手術の最中なのに自分の姿を客観的にイメージして心の中で笑ってしまう。

おだクリニック日帰り手術外科先生登場ここで手術着の小田先生が登場。まるでブラックジャック登場みたい。「ここから真打ち登場だな」と心の中で笑う。

肛門が押し広げられる様な感覚で異物が挿入される。「ジオン注射がされているのだな」とわかる。挿入感は感じるものの意識がもうろうとしていて細かな事はよく覚えていない。次にイボ痔が切り取られた。性行為中の女性の感覚とはこのようなものなのだろうか?まるで夢の中での出来事の様に感じられた。「はい終わり」先生の声が聞こえた。時間にしたら15分から20分だろうか?何しろ意識がもうろうとしているので時間感覚もアヤフヤ。

手術台から移動用のランチャーに乗せられ病室へ。確か3人位の看護師さんが周りにいたと思う。下半身がマヒしているので、自力で病室のベッドへ移動できなかった。

昨夜から寝てないのに妙に意識はしっかりしている。しばらく下半身は麻痺したまま。ベッドの上で白い天上とポタポタと落ちる点滴を眺めていた。

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11、手術終了後(当日)

おわったおわった。病室でゆっくりしていると今度は麻酔が覚めてきたので、肛門がヒリヒリしだした。小学生の頃、思いっきり膝を擦りむいた時のようなヒリヒリ感を思い出した。看護師さんに痛みを伝えると点滴から鎮痛剤を投与。なにやら白濁した液体で、なんか効きそうな気がする(笑)。

貝の形の菓子(検索して名前がでてきたマドレーヌ)とスープが出される。食後に錠剤の痛み止めと胃薬を飲むように指示される。

帰宅する直前に小田先生の話をきかされる。小田先生の傍らには麻酔担当の医師もした。いきなり先生曰く「君は手術中になにかウワゴトみたいなのをずっと言っていたけど覚えてる?」ときかれる。本人は意識がもうろうとしているので「?」である。日頃から腹に据えかねている事が多いのかもしれない。^^「今は肛門からの出血をおさえる為にタンポンの様なものを入れています。水に溶けるので排便時にそのままトイレに流しても大丈夫」と言われて、一週間後に受診する様に指示をうける。術後3日分の処方箋。

<内服(術後すぐ)>

ボルタレン25mg 1T:手術後・抜歯後などの鎮痛・消炎や急性上気道炎の鎮痛、解熱 レバミビド錠100mg「日医工」 1T:胃炎の薬

<内服(帰宅後)>

フロモックス錠100mg 3T:セフェム系の抗生物質で、抗菌作用。

ヘモナーゼ配合錠 3T:痔核・裂肛の症状(出血,痛み,腫れ,かゆみ)の緩解,肛門部手術創

酸化マグネシウム錠330mg「モチダ」 3T:便通をよくする薬

ボルタレン錠25mg 3T:手術後・抜歯後などの鎮痛・消炎や急性上気道炎の鎮痛、解熱

レバミビド錠100mg「日医工」 3T:胃炎の薬

<外用>

ヘモポリゾン軟膏 28g:痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門部手術創、肛門周囲の湿疹・皮膚炎、軽度な直腸炎の症状の緩解

冷たい風が吹き抜ける中、歩いて無事帰宅する。そして24時間ぶりに死ぬように堕ちた(眠りについた)。当然、肛門部に痛みは感じるものの痔の痛みはない。むしろ切り傷がヒリヒリする時の痛みの方が気になる。更に「排便する時はどれくらい痛むのか」と想像し気分が萎える。

例の水に溶けるタンポンは、自然とヌルヌルと肛門からでてきた。お尻はガーゼが当てられており、ガーゼと下着の間は女性の整理用ナプキン。ここでも、なんか女性になったような感じ。

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12、手術後の出血

結論から言うと、手術してイボを切除しているのだから少々痛みや出血が伴うのは仕方ない。ただ、排便の度に死ぬ思いをするかと言うとそんな事もない。

以下、術後の私の排便日時を記録したものだが、

12/04 06:04
12/04 12:21
12/04 14:29
12/05 13:34
12/06 13:29
12/07 05:31 出血痔術後出血
12/08 13:41 出血
12/09 11:54
12/09 20:44
12/10 13:52
12/11 13:22
12/11 20:45
12/12 13:24
12/12 20:24
12/13 12:35
12/13 20:20
12/14 13:43
12/15 13:10
12/15 20:50
12/16 16:34
12/17 01:16
12/18 13:50
12/19 12:19
12/20 13:12
12/21 11:17
12/22 12:20
12/23 13:18

なぜか目立って出血があったのは手術後5日経っての12月07日と08日の2日だけで、特に目を覆うような惨事は発生しなかった。他の痔の手術経験者のブログをのぞいてみても、処方される「酸化マグネシウム錠」「ヘモナーゼ配合錠」「フロモックス錠」を食後にのめば柔らかい便が出て、ある程度痛みも緩和されるので大丈夫。私が気をつけたのは排便時に手術後の傷口を清潔にしたいので、ウォシュレットがある環境で排便する事と、排便後、ヘモポリゾン軟膏を塗り塗りする事。以上で現在に至るまで仕事を休みことなく日帰り手術後の深夜業務をこなしている。

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13、手術後一週間目

<12月09日 手術一週間後>

朝10:00。手術後一週間目の受診に向かう。先生曰く「まだ傷口が生々しいけど順調、今度は1ヶ月後に来て」と言われる。先生が処方した薬は以下の通り。

<内服>

ジクロフェナクNa錠25mg:42T(一日3回×14日分)腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる薬。ボルタレンと同様。 レバミビド錠100mg:42T(一日3回×14日分)胃炎の薬 ヘモナーゼ配合錠:42T(一日3回×14日分)痔核・裂肛の症状(出血,痛み,腫れ,かゆみ)の緩解,肛門部手術創 酸化マグネシウム錠330mg「モチダ」:90T(一日3回×30日分)便通をよくする薬

へモポリゾン軟膏

1日2回:痔核(じかく)、裂肛(れっこう)の治療に使用する薬です。患部の痛み、出血、腫(は)れ、炎症、かゆみなどを改善して、排便を円滑にする効果があります。

手術は成功だったのか?まだ肛門に違和感感じるなぁとか、下着に傷口からの分泌液が付くと不安になるものだが、専門医に「順調」と言われると、不思議に安心するのだから心的ケアも重要だと思われる。

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14、手術後三週間後

<12月23日 手術後三週間後>

本日、12月23日。手術後三週間目である。生まれて初めて麻酔が必要な手術を受け3週間が経過した。便を柔らかくする薬のおかげで、排便時の痛みも大した事がなく、大きな出血もなく日常の生活に支障なく暮らせている。

イボ痔を切除したところは入浴時に触ってみると皮膚組織が欠落しており完全に治ってはいない。子供時代に膝を擦りむいたのとは違うのだから治りが遅いのは仕方ない。しかし、徐々に良くなっているのはわかる。他の手術経験者のブログをのぞいてみると殆どの人は、「手術してよかった」「もっと早く手術すればよかった」と綴っている。

確かに、手術を受ける事や、術後の通院は痛みが伴うし面倒なのだが、「痔」の痛みや、「痔の悪化の恐怖」から開放される事は大変ありがたい。

もし自分の周りに痔で苦しんでいる人を見つけたら迷うことなく「専門医」に診てもらう事を勧める。

数万円の出費で病状が快方に向かうのだから・・。おまけに入院する事もなく仕事に支障も発生しない。事実、私は手術の翌日から通常の業務をこなした。

仕事がデスクワークだったり運転だったり「座る」事を強制される仕事を生業(なりわい)にしている人は加齢と共に、体のあちこちに支障が出てくるのは避けられない。痔も生活習慣病のひとつ。痔はジワジワ悪化し、疲労時や日々の排便に苦痛を伴って顕在化する。そして、ついには我慢できる限界を超えるのである。もしこのサイトをみているあなたが痔持ちなら近所によいクリニックがある事をお祈りします。^^

人は生きている以上、加齢(エイジング)から逃れる事はできないのである。

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15、更に1ヶ月後

<01月13日 更に1ヶ月後>

いつもの様に、診察室のベッドに横たわる。先生曰く、綺麗に治ってきてますね。傷も綺麗に消えますよ。

私の質問1、「術後3週間位で痛みはなくなったんですけど、手術の傷は残っていても痛みがないのはなぜ?。」先生の答え「うーん。そんなもんでしょう」

私の質問2、「術後、便が細く排便されるのは薬のせい?」先生の答え「そうかもしれませんが、徐々に戻るでしょう」

私の質問3、「術後、排便する時に以前より力まないといけなくなったのは手術の影響?先生の答え「そうかもしれませんが、徐々に戻るでしょう」

・・というやりとりの後、次は二ヶ月後に受診して下さい。問題なければそれで終了です。今回は薬も必要ないので出しません。

私「先生、すっりしました。ありがとうございました」と挨拶して気分良く受診を終えた。

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16、おわりに

今回の月刊 精神分析はいかがでしたでしょうか?急遽「手術」を受ける事となりサイトの作成が遅れてしまってすみませんでした。

私のスーパーバイザーに「痔」になるとはどういう意味があるのでしょうか?と問うてみました。スーパーバイザー曰く「出し惜しみ」と即答されました。手術後の私にとって「出し惜しみ」とはどう言う意味があるのか?愚問になってしまいましたが、今後「痔」について考える機会があれば深く考察してみたいと思いました。

2014年平成26年12月24日

月刊 精神分析編集部A

ご意見ご感想はlacan.fukuoka@gmail.com

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17、付録:ヒサヤ大黒堂について

ヒサヤ大黒堂私が学生時代(約30年前)。痔が悪化した時に、メンソレータムで治らない様な症状になった時に、通販で購入使用した記憶があります。チューブ入りでたしか商品名は「不思議膏」。使用方法はボラギノールと同様。戦争中に軍部から痔の治療薬として認定されていたとの記載も記憶しています。

ヒサヤ大黒堂の「不思議膏」は、匂いや触感が独特で漢方薬の様な感じもしました。使用した時はそれなりの効果感がありイボ痔の腫れが引いたりする効果を実感しました。ただ今考えるとワンセットで数万円もしたので、今、それだけの費用をかけるなら明らかに同額で手術された方がいいと思われます。そういう意味でも医学は進歩したのだなぁと思います。

全国の主要都市に直販する支店があって「じ」ではなくてデカデカと「ぢ」の看板が掲げてあります。

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18、付録:痔とメンタルED

今回、痔の手術を経験して気が付いた事をメモしておきます。体のデリケートな部分(肛門)にメスを入れたので、食べる事から排便や排尿にも神経を使うことになりました。

手術後、麻酔が覚めた後の最初に排尿に行こうとした時に看護師さんから「最初の排尿はトイレに座ってして下さい」と言われました。その時はふらついたら危ないからなかと考えたのですが、後から考えたのは「肛門括約筋」と「排尿」との関係です。おしりの穴を緩める締めるは肛門括約筋が関係してします。更に、性器の勃起にも関係しています。

下半身が麻痺したままだとうまくコントロールできなくて排尿だけでなく排便までしてしまうケースがあるのではないか?と考えました。肛門括約筋はガスは放出しても、便は排泄しないように絶妙に肛門を制御しています。この制御の根本(ルーツ)が精神分析でいう精神発達論の肛門期のトイレットトレーニングの話(次項で補足します)。

少し性的な話をすると、手術を受けてから肛門の状態に神経質になっていた為か、ここ3週間の間、性器がほとんど勃起する事がありませんでした。性的な事に頭を切り替える余裕がなかった為だと思われます。世の中の殿方のED(勃起不全)が問題になっている様ですが、たしかに気持ち的な問題の割合も大きいのではないかと実感しました。

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19、付録:トイレトレと精神分析学

興味深いブログの記述を見つけたので引用しておきます。リアルなトイレットトレーニングの話です。

トイレトレと精神分析学

この間、保育園で保護者向けの講演会があって、そこで興味深い話を聞いた。

幼児期の環境や経験が人の性格形成につながっているというものだった。
それらに問題があると、非行、不登校などにもつながる。

フロイトによると、子供には口唇期、肛門期、男根期などの性的発達段階があり、離乳後から幼稚園入園くらいまでの時期を肛門期という(うちの娘は今ここ)。
そして肛門期の要である、トイレトレーニングはあらゆるしつけの原点となる。
というものだった。

なかなか面白い話だったので、トイレトレーニング(肛門期)について、自分で調べてまとめてみた


乳児は、自分の排泄物を汚いとは思っておらず、自分の体の一部として、体内にとっておきたいという感情がある。
そして自分が作った生産物(ウンチやしっこ)を「贈り物」として、自分の大切な人(母親等)に与えようとするのだ
ウンチは口唇期でお母さんが与えてくれた、おっぱいのお礼のようなものなのだ。

トイレトレーニングは、自分の中の大事に隠し持っているウンチやおしっこを、快く社会のルールに合うように排せつし(社会性)、手放すことを訓練する大切なしつけなのだ。
どこででも排せつするのではなく、トイレまでの間を我慢することで、欲求充足を延期するセルフコントロールの訓練なのだ。
そして、このしつけを通して自己愛が満たされるか、傷つくかが性格形成に大きな意味を持つという。

トイレトレーニングが厳しすぎると・・・
『きちんとしなければ気がすまない、融通のきかない性格』
『ケチ』
『攻撃的』
『恥知らずなゆがんだ性格』になってしまう。
トイレトレのしつけが厳しいママは、だいたいにおいて厳しいんだと。

精神分析学では、ウンチはお金や贈り物、と例えられていて、ケチケチと出し惜しみをするような性格は、この頃に形成されるわけ。
逆に、人のために惜しみなくお金を使える人や、おおらかな順応性の持てる人というのは、気持ちよく排便できた子である。
つまり、気持ち良くウンチをすることが、『気前よく自分のものを放出する』という性格につながるんだと。

排泄の失敗を大声で人に聞こえるようになじったり、人前で下着をはぎとったりしたら、自分の恥ずかしいことを暴露されたことになり、その結果、母との親密な信頼関係が壊れてしまう。
こういう経験が、人を信頼せず、人の秘密を暴き、恥を知らない人格を形成するということになる。
サド・マゾの心理もこの辺りがかかわってくるらしい。
トイレトレーニングは、母との信頼関係と、母が守ってくれる秘密であるという子供の無意識の大切な心理である。

母親が余りにも神経質で清潔好きだと・・・
『きちょうめん』『潔癖症』になる。

逆に、いつまでも排せつのしつけをしないでいると・・・
周囲におかまいなしに自分の好きな時、好きなだけ排便することに固着してしまい、
『自分勝手』『わがまま』になる。

つまりは、『上手にできたね』『すっきりしてよかったね』と排泄を喜んであげることが大切ということ。

そして幼少期の子供は、親に見離されるんじゃないかという恐怖心があり、自然と「いい子」を演じたりすることもあり、その裏側にある気持ちを理解しないで、「いい子だから」という支配を続けてしまうと、気持ちを抑圧することが多くなる。
その結果、性格を歪めてしまったり、後々に神経症を引き起こす原因(主に男根期)にもなってしまう

まあ、これらはあくまでもフロイトのいう精神分析なので、もちろんすべてが当てはまるわけではない。
でも、幼少のころの経験が性格や考え方を左右するというのはなんとなく信憑性があるなかな~って思う。
自分の性格の良し悪しを見ても、原因はあるって思うもん。
それらの原因のほとんどは幼少期にあったことや、親から言われたり、されたりしたことだったりするから。

心理学自体はそこまで興味はないんだけど、とりあえずトイレトレーニングが大切なものというのが分かったので、気持ちを楽に、楽しくやっていこうと思う。

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20、付録:日本の医療制度

皆さんご存知の通り、日本の医療保険制度は「国民皆保険制度」であり、日本国民(在留資格を有する外国人を含む)は、必ず何らかの医療保険制度に加入しなければならないことになっています。

疾病してもしなくても、日本国民は、医療保険制度に加入して、医療保険の保険料を支払わなくてはなりません。この制度によって、一定の保険料がキープされ良質な医療が国民に提供される仕組みが提供されているわけです。

誰でも病気になりたくてなるのではありませんが、体調を崩した時に処置をしてくれる医療機関の存在はありがたいものです。

ひとり暮らしの為に健康管理には留意している筈の私ですが、急な腹痛や、やけど、自転車で転倒した時の怪我、歯医者、春秋の健康診断、胃カメラでの胃ガンのチェックなど、結構な頻度で医療機関の世話になっています。

以前は、会社勤めしている人は医療費の支払いは1割負担の時代もあったのですが、現在は3割負担となってしまいました。

保険料が高額で家計に対する負担が重すぎるとの声も聞こえてくるのですが、先進国である筈のアメリカでは、国民保険制度が導入されておらず、格差社会が問題化している最中で、いわゆる貧困層は端から医者に行けず、普通の暮らしをしている人も簡単に病院にいける社会でない事に驚きを隠せません。Google検索すればアメリカで虫垂炎の手術したら百万単位の請求がなされるケースが普通だとわかる。

手塚治のブラックジャックまんまである。

まぁ、色々問題はあっても、日本はよい国だと思う。

安心して病気になれる。^^

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21、Webマガジン月刊精神分析&分析家ネットワーク



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 精神分析(セラピー)を受け、インテグレーター(精神分析家)を目指し理論を学んだ人たちが、東北・関東・関西を中心に実際にインテグレーターとして活動しています。  夏には、那須で恒例の「分析サミット」が開かれ、症例報告・研究などの研修会も行っています。  私たちインテグレーターを紹介します。(敬称略)  メールに関して、☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

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