1、はじめに
みなさん、こんにちは。月刊精神分析編集部Aです。
今月は、月刊精神分析シリーズ中、何かにつけて出てくる「コンプレックス(複合観念体)」「無意識」「潜在意識」をもう一度取り上げます。
私は、もともと理系の人間で「心理学」とは大学の教養過程でお付き合いしただけで終わっていたので、大した知識は持ちあわせていません。きっぱり。^^
それでも、なんとなく「投影」「合理化」などと言う、人の心の作用を表す言葉やキーワードは記憶していました。そうそう、フロイトやユングと言う人の名前くらいは聞いた事がありました。そういうレベルです。
ところが、ひょんなきかっけから数年前「精神分析の世界」を知り、色々な関連書籍を読み漁り知識を吸収し、普段の生活の中で「無意識」を意識して生活する様になりました。そうしたところ、色々面白い事が発生して、最近、益々興味深々になりました。
その中の最たるものは、我が身に起こった疾病の分析(考察)です。
私は軽いパニック障害の症状(過呼吸、頻尿、胸への圧迫感、不安感、多汗)を青年時代から体験して、なぜ突如としてこの様な症状が自分に発生するのか?疑問に思っていました。
更に、思春期から原因不明の種々皮膚病に悩まされており、その疾病に苦しみました。現実に大学附属病院に長きに渡って通院し、著名な病院に入院した事もありましたが結局治癒には至りませんでした。
これだけ医学が発達した世の中でも、原因が明確で手術、施術や投薬で治療できる病気はほんの一部なのかもしれません。
・・・にも関わらず、精神分析の知識を得て、自分が意識できない自分の中のコンプレックス(複合観念体)、無意識、潜在意識を分析していくと、疾病原因が理解でき、更に、症状が発生しなくなりました。
血液検査で検査項目の数値が目に見えてどうにかなったと言う話ではありませんが、現実、病気の症状がでなくなった=健康になった・・と言う事で本人は大変満足しています。もう面倒な通院や、疾病による痛み、将来への不安などから解放され、大いに自分の将来展望が開けたのです。
ここ数ヶ月「月刊精神分析」は編集部Aによる自己分析シリーズをお送りしています。今月は、原点に立ち返って「無意識」を特集します。
徒然なるままに私の無意識感です。
2、登場人物プロフィール
惟能創理(いのうそうり)
日本初のインテグレーター(精神分析家)
編集部Aのスーパーバイザー 。
1951(S.26)年 埼玉県熊谷市に生まれる
1992(H.04)年 大沢精神科学研究所設立
1992(H.04)年 道越羅漢(みちおらかん)となのる
2008(H.20)年 LAKAN精神科学研究所に名称を改める
2008(H.20)年 惟能創理(いのうそうり)に改名する
著書紹介:
月刊精神分析 2009年01月号 運命は名前で決まる
月刊精神分析 2010年01月号 心的遺伝子論 産み分け法。
宣照真理(せんしょうまり)
精神分析家。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)主宰。1958(S.33)年4月22日生まれ。
出身:滋賀県大津市。二女の母。
神戸親和女子大学児童教育学科(兵庫県神戸市)卒業。
会社勤務の後、結婚し専業主婦になる。
二女の子育てに悩み惟能創理先生の精神分析治療を受ける。
インテグレーター(精神分析家)養成講座を受講の後、独立開業。
現在、新進気鋭の分析家として、引きこもり不登校の子供を持つ母親を全力で支援している。
同研究所は「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」の支援団体として登録。
メルマガ発行:子育てメールマガジン 育児法 引きこもり 家庭内暴力 非行 不登校
連絡先:lacan.msl@gmail.com

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編集部A(へんしゅうぶえー)
月刊精神分析(げっかんせいしんぶんせき)編集部員。
ラカン精神科学研究所福岡支所
1963(S.38)年3月12日生まれ
出身:福岡県福岡市。
コンピューター会社のシステムエンジニア。食品工場の生産管理業務に従事。
飲食店の経営、飲食店の営業職、旅客運送乗務員を経た後、月刊精神分析編集部。
宗教色の強い家庭に生まれ育つ。
二十代の頃、原因不明の疾病に苦しむが転地療法にて完治した経験から、心の作用に興味を持つ。
ひょんな切っ掛けから「精神分析」の世界を知り、約三年半色々な書籍を読み漁る。
惟能先生の著書の特集サイトへのリンクは上記参照。
「月刊精神分析」の編集に関わりながら、惟能創理先生のセラピーを受けている。
連絡先:lacan.fukuoka@gmail.com
3、コンプレックスとは?
日本社会の中で「コンプレックス」と言うと「劣等感」と言う意味(概念)で使われます。
「それは私のコンプレックスを刺激する」と言うと、「それ」は自分が不得手(不得意)に感じているモノを指し示しています。
ネット上に「コンプレックス」を上手く説明してある文章がありましたので引用します。
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普通の人の「日常会話」のなかで使用される場合は、大体「劣等感」という意味で使われていると考えてよいです。また、使い方は、これで現在の日本語として正しいです。
コンプレックスというのは、英語だと complex ですが、これはラテン語からの派生語で、com+plex で、plex は「折れ・絡み」という意味で、com は「共に」という意味で、これらが合わさって、「共に絡み合う」というような意味で、「複数のものが複雑に絡み合っている状態・もの」を指します。従って、「複合」というのが、もっとも素直な訳語です。
日本語の日常会話で使われる「コンプレックス」は、「劣等感」というような意味合いですが、「劣等複合」というふうにも表現できます。この場合は、英語の inferiority complex の訳語になっていて、「劣等性をめぐる感情複合」という意味で、ここから「劣等感」というような意味になってきます。
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引用終わり。精神分析で言うコンプレックスは後者のinferiority complexの方です。
日本語で言うコンプレックス(劣等感)を正確に英語で表すと、
inferiority complex(インフィリオリティ コンプレックス)
1、【精神分析】 劣等コンプレックス,劣等感 (⇔superiority complex).
2、《口語》 ひけめ,ひがみ.
用例:She has an inferiority complex about [because of] her bad complexion.
意味:彼女は顔(の皮膚)が荒れていることにひけめを感じている.
となり、その逆の意味は、
superiority complex
1、【精神分析】 優越コンプレックス,優越複合 《自分が他人より優れているという潜在観念;
2、《口語》 優越感.
以上、研究者 新英和中辞典より引用・・となります。
最近、複数のスクリーンを持つ映画館を「シネマコンプレックス」略して「シネコン」
と呼称しています。日本では集客の相乗効果を狙って、商業施設と併設される事が多いです。何れも本来、コンプレックと言う言葉は「複合」と言う意味である事がおわかりかと思います。
・・・ですから、私がコンプレックスと言う言葉を月刊精神分析シリーズ中で使用する場合は(複合観念体)と言う注釈を付加して使用していました。
超簡単な事例を述べると・・・ある生徒(A子さん)が「英語の先生が嫌い」だと意識したとします。それは・・「英語」と「先生」と「嫌い(苦手)」がセット(複合)で、意識されています。更に、意識に留めておけない程に英語の先生が強烈に嫌いだと、無意識にまで「英語」「先生」「苦手」が登録されてしまいます。この場合「登録・記憶」と言う表現は不適切で、生徒からみて先生に嫌悪してしまうと言う事に罪悪感が伴った場合はそれを無かった事にする「無意識に押し込める・封印する」と言ったような表現が正しいかもしれません。
こうなると、その生徒の学力上、特に「英語」を学習する能力が劣ってわけでもないのに、特に英語を苦手とする理由もないのに「英語」=「苦手」と言うコンプレックス(複合観念体)ができてしまうケースがあると言う事です。生徒本人は「英語」が嫌なわけではないのに、無意識上「英語」=嫌悪する科目になってしまうのです。極端な話、Appleと言う英語のスペルを見ただけで何故か嫌な気持ちが込み上げてくる事もあるかもしれません。
後述しますが、こう言った無意識の存在は通常、本人(当事者)は意識できません。意識できないから「無意識」なのです。ここが、コンプレックス(複合観念体)に起因する心の病の最も厄介なところだと思います。
4、意味の意味
significant:シニフィアン・・意味の表記(「海」と言う文字や、「うみ」と言う音声。
signifie:シニフィエ・・海のイメージや、海という概念、ないしその意味内容。
精神分析の世界でよく出てくる言葉に「シニフィアン」と「シニフィエ」があります。上記の例で意味あいは、理解していただけると思います。
無意識に話を戻すと、ある生徒(A子さん)は、嫌いな英語の先生のおかげで、無意識に「英語」に「嫌い(苦手)」と言う意味を付けてしまいました。
→劣等コンプレックス:inferiority complex
しかし、別の生徒のB子さんは、英語の先生と相性がよく特に嫌いではありません。幸いにして英語という科目も大好きです。よって、B子さんは、「英語」に「好き」と言う意味をつけました。
→優越コンプレックス:superiority complex
この様に「英語」というシニフィアン(文字や音)に、A子さんは「嫌い」と言うシニフィエ:意味を付け、B子さんは「好き」と言うシニフィエ:意味を付けました。
同じ「英語」と言うシニフィアンに対してA子さんは劣等感を持ち、B子さんは優越感を持ちました。各々異なったシニフィエ(意味)を無意識上持ちました。意味の持ち方は、私達一人ひとり千差万別なのです。人の心(無意識)は非常にパーソナルな領域なのです。
もう少し広い「意味」の話をしますと、例えば卍(まんじ:万字)記号。インドや中国、日本では卍は、吉祥(めでたい兆し。吉兆)を表します。小学生の頃、地図帳の見方を先生から教わりました。卍は寺院の記号だと。
ところが、ヨーロッパ文化圏では、卍:正確には左マンジは、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が党章に採用したハーケンクロイツであり、忌まわしいシンボルマークとして認識されています。
東洋と西洋では卍のシニフィエが大きく異なっています。

5、心の病は、意味の病
精神分析の世界では、心の病の原因は、無意識:コンプレックス(複合観念体:inferiority complex:インフィリオリティ コンプレックス)であると説いています。
私の場合、軽いパニック障害(パニックしょうがい)がありました。たまに、狭苦しい場所や、身動きできない状況で、過呼吸、頻尿、胸への圧迫感、不安感、多汗などの症状が発生する事がありました。
また、思春期から原因不明の種々皮膚病に悩まされており、その疾病に苦しみました。現実に大学附属病院に長きに渡って通院し、著名な病院に入院した事もありましたが結局治癒には至りませんでした。
詳しくは、月刊精神分析 2010年12月号 皮膚と自我を参照。
これは、私自身が体験した事ですので、自信を持って語れます。
参考:月刊精神分析 2009年04月号 なぜ精神分析で心の病が治るのか?を参照。
血液検査で検査項目の数値が目に見えてどうにかなったと言う話ではありませんが、現実に病気の症状がでなくなった=健康になった・・と言う事で本人は大変満足しています。
もう面倒な通院や、疾病による痛み、将来への不安などから解放され、大いに自分の将来展望が開けたのです。
3と4で先述した様に、人はあるモノや事象に、自分で意味(シニフィエ)をつけ、無意識にコンプレックス(複合観念体)として登録します。病の素になるのは劣等感としてのコンプレックスです。そして困った事に、無意識は本人が意識できないまま・・潜在的に存在し続けます。
精神分析学の創始者(ジーク・フロイト)は、この無意識(複合観念体)を意識化する事によって、心の病が治療できると考えました。これが、精神分析治療の始まりです。
私が初めて精神分析治療の話を宣照先生からおききした時の事を今でも覚えています。
先生はこうおっしゃいました。
無意識を意識化する事を「無意識を書き換える」と。
6、無意識は基本ソフト論
無意識は基本ソフト(オペレーティングシステム:Operating System, OS)論
もとシステムエンジニアの私はこの時「ん!」と思いました。
「無意識を書き換えて、心の病が治す・・それって、まるでプログラムのデバッグ(修正作業)みたいだ」と。
オペレーティングシステム:Operating System, OSとは、
ハードウェア(金物)と人との間にあるプログラム。
コンピューターと応用ソフトウェア(代表的な例としてワードやエクセル)の間にあるプログラム。
代表例としてMicrosoft社のWindows等の事で日本では基本ソフトウェアと呼称されています。。
人がコンピューター利用する上では必須のプログラムであるが、利用者は応用ソフトウェアを使用する上では特に意識する必要はない。例えば、インターネットでサイトを閲覧する上でMicrosoft社のエクスプローラーや、アップル社のSafari、Google社のChromeを利用するが、そのソフトはWindowsなどの上で動作している。

ひょっとしたら人にとっての無意識は、パソコンにとってのOSの様なものではないか?そして、人の心の病が無意識の書き換えによって治ると言うことは、コンピュータのプログラム誤り修正作業(デバッグ)の様なものではないのか?
更に言えば、精神分析をもっと追求していけば、人の心をもっとよい方向に変えていけるのでは?そして、これは、プログラムやソフトウェアのバージョンアップやグレードアップにあたる作業もなのではないのか?と考えました。
以下引用
--------------------------------------
バージョンアップとは:ソフトウェアが機能を向上したり不具合を修正したりして、 新しい版となって再発売・再公開されること。和製英語で、英語圏では version upgrade (バージョン・アップグレード)または単に upgrade (アップグレード)という。
---------------------------------------
以上引用
精神分析は心の病を治療するだけではありません。出産における男女産み分けまでできるのです。
先生の本はこちら。
月刊精神分析 2010年01月号 心的遺伝子論 産み分け法
Amazonでは買えません。^^
人の心の病を治療する:プログラムの修正 デバッグ
人の心を強化する:ソフトウェアをバージョンアップ
人の運命を変える:プログラムの仕様変更
みたいな感じ。^^
さすがに、コンピューターの様に、ボタンをおしたり、コマンドを実行させたら無意識と言うプログラムが印刷されるわけではありません。目でみて客観的に「ここがオカシイと指し示す」事ができるわけではありません。しかし、精神分析によって、人の心の構造を理解する事ができます。そして、構造の負の部分を書き換えて、病的な症状がでなくする事ができるのです。
この作業を精神分析の世界では「無意識を意識化」すると言います。
そして、人の心の構造を分析する研究家を「精神分析家」と言います。
更に、人の心の構造をみて統合する作業をする人の意味で「インテグレーター」と言う言葉を使っています。惟能先生は、分析の更の上の作業、心の統合化までを請け負うと言う意味で、自ら「日本人で最初のインテグレーター」と規定されました。

7、20年目の暗示
漫画家・手塚治虫さんの作品で「ブラック・ジャック」をご存知でしょうか?嫌な金持ちに高額な手術代を請求する、無免許天才外科医と言う設定で「週刊少年チャンピオン」に連載されていました。既に氏が他界していますから作品自体は無完結のまま終了しています。

さて、医学博士でもあった手塚治虫さんの作品「ブラック・ジャック」の中に、「暗示」をテーマにした作品がありました。私は週刊マンガは購入していませんでしたが、単行本に収録された作品を読んだ記憶がありました。
ネットで検索するとありました。それは『20年目の暗示』
あらすじは下記の通り
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週刊少年チャンピオン1978年2月13日号
ブラック・ジャックの指が突然動かなくなった。精神科の浅草先生に催眠術をかけてもらい、指の障害をなおそうとする。幼少時代のあるところの記憶がなくなっており、それが原因でブラック・ジャックの指が動かなくなったということが分かった。
ブラック・ジャックは指の障害をおして外科手術を行なうが、やはり指が動かなくなる。そこへ浅草先生がやってきた。20年前、浅草先生は本間教授の手術に悪口をたたき、それをベッドの上のブラック・ジャックが聞いてしまい「暗示」となって指が動かなくなったのだ。浅草先生は暗示をといた。するとそれまで動かなかったブラック・ジャックの指が動くようになった。
詳細:子供の頃、爆弾事故にあって瀕死の重傷を負ったブラック・ジャックの手術を本間教授が行った。病室の廊下で、奇跡的な手術に嫉妬した精神家医の浅草教授は「20年も経てばあの子の指は動かなくなる」と言い放った。それをベッドできいてしまったブラック・ジャックは絶望と恐怖におののき、その記憶を無意識に封印したのだ。それが「暗示」となり、20年後、突然、ブラック・ジャックの指は動かなくなった。
--------------------------------------------
劇中で、ブラック・ジャックは、浅草教授の嫉妬から発せられた言葉を「暗示」として無意識に封印してしまった。
20年後「暗示」は、まさに仕掛けられた時限爆弾の様に、プログラムされたタイマーの様に、動き出し、ブラック・ジャックの手を痺れさせたのだ。
グラック・シャックは浅草教授の催眠療法(セラピー)を受けた。更に、浅草教授自身が20年前の発言を思い出す事によって、「暗示」は何の根拠もない「暗示」である事がわかった。
ブラック・ジャックは暗示を暗示として認識・意識化する事で症状(指の震え)がでなくなった。これがまさしく「無意識の意識化」である。
私が見つけた動画はここです。いつ削除されるかわかりませんが、一応リンクしておきます。
インテグレーター(精神分析家)のみなさんは、催眠術は使われませんが、無意識の意識化を行う事によって、暗示(コンプレックス)を解消して病的症状を現れない様に治療する手法はまったく一緒だと思います。
参考に以下の資料映像をご覧下さい。現在準備中。^^
8、運転は無意識で
みなさんは歩く時に、まず右足から、続いて左足、歩幅はこれくらいで、10メートル先に障害物があるから、そろそろ左に避けて・・・などと、意識して歩いてますか?そんな事はないですよね。無意識で歩いています。
車の運転はいかがですか?あのカーブはこれくらいのスピードで、ハンドルはこれくらい切って・・ブレーキはこれくらいで・・・などと、意識して運転していますか?そんな事はないですよね。無意識で運転しています。
いつもいつも普段行う動作は意識しなくてもできます。むしろ、歩く動作や、運転操作をいちいち意識していたら疲れてしまって仕方ありません。
つまり無意識で運転しています。
昔、オートバイの免許を取得する為に教習所に通っている時に教官が私に言いました。「体が覚えるまで練習しなさい」と。そうです、意識しなくても勝手にスムーズにハンドル操作や体重移動ができる様になりなさい・・・体に覚えさせなさい・・・無意識でできる様になりなさいって事です。
普段の生活で無意識はちゃんと役に立っています。
ただ、病気の症状を起こしてしまう様な、本人が意識できない、いや、本人も忘れてしまった、昔々、無意識に封印してしまったコンプレックがあるのです。原因不明の病の源はこのコンプレックス(劣等複合観念体)です
9、夢分析
7のブラック・ジャックの劇中で、精神家医の浅草教授は催眠療法を駆使してブラック・ジャックの疾病の原因を探ります。眠った状態で・・意識のない状態で無意識の領域を解析しようとする試みです。
それと同様に、精神分析の世界では「夢分析」と言う手法があります。寝ている時に普段は意識で蓋をしている「無意識」が、溢れ出した無意識が「夢」であると言う考えのもと、夢から、その人の無意識を分析するのです。
夢は奇想天外なストーリーで色々な人物が登場します。が、殆どの場合、夢が語るものは、夢をみている本人の事であると言われています。最近、私は夢をみないので困っているのですが、読者のみなさんも将来精神分析家のセラピーを受ける事があるかもしれません。夢をみた朝、夢を書き留めておいて下さい。いつか役に立つ時がくるかもしれません。
10、意識喪失で顕在化した無意識
8の「運転は無意識で」に関連して・・先月の月刊精神分析 ひきこもって20年でとりあげた「クレーン車事故と無意識」が顕著な例です。
トレーラーの運転者がてんかんの発作により意識喪失状態になった状態で、登校中の小学生の列に突っ込んで死傷者を出した事件。更に、運転者の履歴をたどると、数年前にも、小学生に怪我を負わせる事故を起こしていたと・・・。
意識喪失した人間が、無意識に操られた例です。
意識がある状態で、コンプレックス(複合観念体)に刺激された人が感じる身体症状は、イライラ感や不安感、脱力感、動悸、多汗、頻尿など、病院で診察を受けると「自律神経失調症」という病名をつけられるケースが多いと思います。
立て続けに事故を起こす、事故に遭う・・・事故に遭わない人は全く無関係なのに・・。単なる事故なら、確率で平等に事故に遭遇する筈なのに、何故か事故にあう。・・昔なら「厄払い」となるのでしょうが、事故に遭遇する原因がコンプレックス(複合観念体)にあるかもしれません。
ワケもなくイライラ感や不安感、脱力感が続く人は、一度セラピーを受けられる事をおすすめします。
惟能創理先生は、著書「運命は名前で決まる」「「心的遺伝子論 産み分け法」に引き続いて、事故と無意識をテーマにした著書を執筆中との事。出版時期は未定だそうです。出版されたら、この月刊精神分析でも取り上げたと思います。
11、おわりに
今回の月刊精神分析いかがでしたでしょうか?
今月は原点回帰で「無意識」について徒然なるままに語ってみました。
読者のみなさまの「気付き」につながれば幸いです。
ご意見ご感想は下記まで頂ければ幸いです。
lacan.fukuoka@gmail.com
平成23年06月01日 月刊 精神分析 編集部A
12、Webマガジン月刊精神分析&分析家ネットワーク
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- 2012
- 年
- 06月号 京都祇園 自動車暴走
- 05月号 ガンと胃カメラ 体は心のモニター
- 04月号 私と精神分析6 シニフィアン研究所編
- 03月号 パニック障害
- 02月号 勝間和代 史上最強の人生戦略マニュアル
- 01月号 ツレがうつになりまして2。
- 2011
- 年
- 12月号 事故と精神分析4 父への反逆
- 11月号 事故と精神分析3
- 10月号 ツレがうつになりまして。
- 09月号 私と精神分析5
- 08月号 決着をつける
- 07月号 刻印
- 06月号 事故と精神分析2
- 05月号 無意識
- 04月号 ひきこもって20年
- 03月号 秋葉原無差別殺傷事件2 加藤智大
- 02月号 人生脚本(シナリオ)
- 01月号 家系図 自分のルーツをさぐる
- 2010
- 年
- 12月号 皮膚と自我
- 11月号 事故と精神分析
- 10月号 浮谷東次郎と大陸横断と精神分析
- 09月号 マイケル・J・フォックス と セラピー
- 08月号 西武百貨店 池袋コミニティカレッジ子育て相談会 私と分析4
- 07月号 いい子が危ない
- 06月号 虐待
- 05月号 婚活相談と結婚生活
- 04月号 いじめ対策 イジメ 苛め
- 03月号 引きこもり 不登校少年
- 02月号 依存症とは(覚せい剤など)
- 01月号 心的遺伝子論 精神分析的生み分け法
- 2009
- 年
- 12月号 私と精神分析3
- 11月号 精神分析を受ける
- 10月号 精神分析による変容と変遷
- 09月号 秋葉原無差別殺傷事件 加藤智大
- 08月号 酒井法子覚せい剤所持事件と分析理論
- 07月号 非行と家庭内暴力
- 06月号 女性と仕事・結婚・出産 月刊 精神分析
- 05月号 精神分析家をえらびますか?
- 04月号 なぜ精神分析で心の病が治るのか?
- 03月号 随筆 精神分析
- 02月号 私と精神分析2
- 01月号 運命は名前で決まる
- 2008
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- 12月号 こころの栄養講座 拒食症 過食症
- 11月号 私と精神分析
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